本日は、(N.veitchii×N.platychila)×(N.veitchii×N.Miranda)'red'の交配‐その1
について紹介します。
 
①交配番号:NO.44
②交配親:(N.veitchii×N.platychila)[♀]×(N.veitchii×N.Miranda)'red'[♂]
③交配日:2013年11月26日
④採取日:2014年4月22日
⑤播種日:2014年4月24日
⑥発芽確認日:2014年7月23日
 
種子親はその両親の特長である毛深さを十二分に踏襲しており、葉身、茎、補虫嚢の至る所に茶褐色の短毛が生えています。補虫嚢はプラテチラにやや似ている様で、特に襟の部分と斑模様ではないかと思います。当初暑さには弱いのではないかと思いましたが、夏場40℃を越す我が家の温室内でも特に問題なく成長してくれている様ですので、結構耐暑性がある様に思います。但し、50%程度の遮光は必要だと思います。冬場の成長状態を思うと、夏場涼しい環境であれば更に成績が良くなると感じます。
一方、花粉親はぷりんさんのオリジナル品種で、草姿、補虫嚢の独得な襟等はN.veitchiiの特長を受け継ぎ、耐寒性、耐暑性はN.Mirandaから受け継いでいる様で、非常に両親の良い所が発現している、秀逸な交配種だと思います。小苗の頃は成長がやや緩慢でしたが、徒長が始まると成長はやや早くなってきました。
何れも育て易い、この品種同士を交配してみました。どの様な子ができるか分かりませんが、コンセプトとしては、やはり育て易く、りっぱな襟が再現されることですが、どうなるでしょうか。結構気温が高い時期なのですが、発芽までに3ヶ月要し、やっと1芽だけですが確認できました。今からボチボチ発芽してくれるものと思います。下段写真左から、
 
1.種子親のN.veitchii×N.platychila、襟や斑模様がplatychilaに似る。耐寒性、
  耐暑性があるので、真夏はやや遮光する程度で夏越しできる
2.こちらは花粉親のN.veitchii×N.Miranda、N.veitchiiの影響を強く受けた立
  派な襟と、Mirandaの強健さを受け継ぐ品種で、真夏でも殆ど遮光無しで栽
  培しているが、特に問題なく成長してくれる
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1.蒴果と種子。花数が少なかったので、採れた鞘も少しだったが、稔性はとて
  も良く殆ど充実した種子であった
2.こちらは昨日の2014年7月23日に撮った播種鉢内の様子。播種して3
  ヶ月経過し、やっと1芽だけだが発芽してくれた。これから徐々に発芽して
  くれると思う
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