本日は、N.Ventrata×N.Rebecca soperの交配‐その3について紹介します。
①交配親:N.Ventrata[♀]×N.Rebecca soper[♂]
②交配日:2012年5月2日
③採取日:2012年7月8日
④播種日:2012年7月8日
⑤発芽確認日:2012年9月19日
②交配日:2012年5月2日
③採取日:2012年7月8日
④播種日:2012年7月8日
⑤発芽確認日:2012年9月19日
種子親のベントラータは、ベントリコーサとアラータの自然交配種でフィリピンの固有種と言われていますが、人工交配種ではないかとも言われているようです。事実はどうなのでしょうか。ロアーはとても発色が良く美しく観賞価値が高いですが、アッパーは色褪せてしまい平平凡凡でしょうか。一方花粉親のレベッカは、ラミスピナとベントリコ―サの人工交配で、これまたロアーは濃い葡萄色のシックな色合いでとても美しいのですが、アッパーは殆どグリーン一色になります。何れもベントリの血が入っており、低温には強く、又耐暑性もある品種です。交配コンセプトとしては、この両種の特長である低温に強い性質が如何なく発揮でき、やや渋めの色合いになる事を期待しましたが、果たしてどの様な子に育ってくれるのしょうか。
採取できた種子はとても少なく発芽率も非常に悪く、僅か3芽のみでした。しかも、連結ポットに植え替えた後2株は枯死してしまいましたので、現在生き残っているのは1株だけです。この交配種は兎に角暑さが苦手なようで、気温が上昇すると途端に愚図ってしまう様です。昨年もそうでしたが、今年も既に展開している葉身が小さくなってきました。何んとか夏を乗り切れるように、涼しい場所に移動しようと思います。写真下段左から、
1.種子親のベントラータ、この嚢はロアーで、とても発色が良い。アッパーは
グリーン一色になり見栄えがしないためか、趣味家の間では駄物扱いされる
事が多い可哀そうな品種である
2.花粉親のレベッカ・ソベル、ロアーはとても渋い色合いだが、アッパーはや
2.花粉親のレベッカ・ソベル、ロアーはとても渋い色合いだが、アッパーはや
はりグリーン一色になる

1.2013年10月12日、未だ小さいが暑さが苦手な様なので、一足先に連
結ポットから単独ビニールポットへ鉢上げした
2.2014年1月25日、気温の低下とともに調子が上がってきた
3.2014年4月17日、少しずつだが大きくなってきている様で一寸安心
4.こちらは今朝2014年7月3日に撮ったもの。気温の上昇とともに、級に
2.2014年1月25日、気温の低下とともに調子が上がってきた
3.2014年4月17日、少しずつだが大きくなってきている様で一寸安心
4.こちらは今朝2014年7月3日に撮ったもの。気温の上昇とともに、級に
愚図り出し、葉身も小さくなってしまった。50%程度の遮光下に移動させ
管理しようと思う
