’75年のシュガーベイブのアルバム「SONGS」で
メジャーデビュー以来、ファン歴40年以上にして
初めて山下達郎さんの生ライブを体験。
開催日は17日、会場はNHKホール。
これまで何度か申込をするも
落選の憂き目ばかりでしたが、
初の当選連絡が来たのは6月中旬。
そしてコンビニ端末でのチケット発券も初体験、
少し緊張しながらゲットした入場券。
ライブ当日を心待ちにしながら、
公演まであと3日となる14日の日曜昼下がり
FM東京の達郎さん冠プログラム
「山下達郎サンデー・ソングブック」のON AIRで
自ずと高まる本番へ期待感。
しかし、この日の放送はいつもと異なり
達郎さんと親交あるディレクター宮治淳一さんが
急遽代理DJを務められ想定外の事態に
ちょっとびっくり、そして一抹の不安がよぎります。
達郎さんは気管支炎を患ったとの事で
治療は施したものの完治に至らず
体調回復に向け一定期間休養が必要と
診断された旨の録音メッセージ…ということで、
前週の12日、13日の中野サンプラザ公演は
代替公演も目処が立たずやむ無く中止との事、
ツアーホームページもチェックすると
やはり公演中止の掲示。
現役生活44年間を通して
風邪でのライブ中止は初めてで
加えて、サン・ソン放送27年間の番組史上
ピンチヒッター依頼も初とのこと。
私にとって千載一遇のライブ観賞チャンスに
暗雲が立ち込める事態に…
NHKホール公演までには体調リカバリーされて
どうか次の公演は中止になりませぬようにと
祈念しながらその後も開催是非確認のため
オフィシャルページを頻繁にチェック。
気を揉みましたが、幸運なことに
達郎さんはリカバリーされ中止発表の
ないまま3日間が経過して当日を迎え
ホッと胸を撫で下ろしました! ヽ(・∀・)ノ
さて、朝早めに自宅を出発、
電車賃を節約してJR在来線で東京へ
山手線に乗り換え原宿までのプチ鉄道旅を
楽しみながら会場へと向かいます。
開演の1時間前にNHKホールに入ると
既にロビーはお客さんがいっぱい。
初ライブ目前の高揚感に突き動かされ
その足でオフィシャルグッズ売り場の行列に並び
記念にオリジナルウェアとバッグを購入。
ライブ・パフォーマンス2019パンフ
初ライブ記念にオリジナルグッズ購入
指定の席に着くと三階ながらステージ正面付近、
まあまあグッドポジション。
座ったところで忘れ物に気づく
…双眼鏡持ってくるのを忘れてしまった(-.-;)
プレイのディテールをチェックしたかったのですが。
舞台の背景セッテイングは60年代アメリカの
歓楽街を模したオールデイーズ風の佇まい。
ライブは6時半過ぎからスタート。
オープニングは、「スパークル」のリズムカッテイング
から始まりシンクロして体も震えます。
ペーパー・ドール、BOMBER、レッツダンスベイビー等
青春期から耳慣れたレパートリーの数々に興奮し
体はビートをキープしたままスイング。
オリジナル楽曲だけに留まらず、
60~70年代の洋楽オールディーズや
盟友大瀧詠一さんの「君は天然色」のカバー、
「不思議なピーチパイ」、「けんかをやめて」等
竹内まりやさんのヒット曲メドレー、
マッチの「ギンギラギンにさりげなく」、
Kinki Kidsの「硝子の少年」等の色物もあり、
さらに達郎さんは乗っている観客に
「今日のお客さんはいいですね!」と持ち上げるので
バラエティ豊富なセットリストに会場は大盛り上り。
時間を忘れて演奏を楽しんでいたらあっという間。
一旦、「アトムの子」でステージを終了。
もちろん、アンコールを願う観客の拍手が途切れず
万を持して再登場するバンドメンバー。
アンコールでも
「ライド オン タイム」、「ダウンタウン」等5~6曲
トリはアカペラで歌い上げる「Your Eyes」でエンディング。
スタンデイングオベーションの中、
観客に深々とお辞儀され手を振って名残惜しげに
ステージを去る達郎さんをこれまた名残惜しく見送り
3時間超の大満足のライブは閉幕しました。
ブラボー![]()
病みあがりにも拘らずパワー全開!!
御年66歳※1と思えぬ声の張りも健在。
最後までオーディアンスに目いっぱいの
おもてなしを届けて頂き感謝感激!
いつまでも高揚感冷めやらぬパフォーマンスでした
…達郎さん有難うございます。
そして、演奏の合間に入る弁舌爽やかなMCは
「サンデーソングブック仕込みの軽やかさで
話も面白いのが達郎さんのステージ。
トークの中で印象に残ったトピック3つ…
まずは、公演中止に至った気管支炎罹患について、
ご心配お掛けしましたとお詫びされながら
そのきっかけは広島公演の時、
打ち上げで食べに行ったお好み焼きがたいそう美味しく
お酒を飲み過ぎてしまったのが原因と告白、
年齢的に免疫力低下も否めずと自虐気味に語られ
喉の乾燥に抵抗及ばず風邪を引いてしまわれたとのこと。
2つ目はこの日会場となったNHKホールについて、
NHKホールの収容キャパは3,700人で
山下さんの公演会場としてはここがMAX規模とのこと。
理由としてこれ以上大きな会場になると
ライブでオーディアンスに伝わる「説得力」が
なくなってしまうから…というコメント。
なる程、これもお客さんファーストが根本にある
達郎さんのこだわりなんだと感じ入りました。
もう1つ、週末に国政選挙がある週だったので
時事的な話題も少々…
老後年金不足2千万や介護保料険といった
社会保障関係のトピックに触れた後、
昨今、世界に拡散し始めている不寛容でギスギスした
感じの空気に懸念がある旨のご意見。
そして長い音楽活動人生を振り返って恵まれない時期も
あったけれど戦後の平和な時代に音楽を楽しんで
生業にできている幸福を噛み締めている。
そんな昨今のギスギスした空気の中、せめて皆を
音楽で癒したい…というような事を語られました。
まさに当を得たコメント…と納得。
具体的な問題に言及されたわけではないのですが、
わたし的には「ギスギスした空気」というワードから
想像したのは…世界に蔓延る多様性への不寛容。
そして、昨今の貿易摩擦や大国の覇権争い、
核兵器非拡散の枠組み停滞、
自国ファーストの名の下の難民ヘイト、
SNSというサイバー空間で増長される思想の分断、
権力維持のための言論封殺やマイノリティ弾圧等など
平和共存と相容れないニュースは枚挙に暇無く
戦争の悲惨さの反省を踏まえ国際協力の
シナジーのベクトルが逆行しているような
ギスギス※2が確かに多いと思われ…
達郎さんのコメントに対し勝手な拡大解釈の
嫌いもなくはないですが、
同じ感覚で喋られているのかなと受け取り
このメッセージにとてもシンパシーを感じました。
喋りのネタもリズムもエンジョイできて
達郎さんへの敬愛もさらに深まったトークでした。
さて、帰宅後はライブに刺激を受け、
達郎ソングに出逢った若い頃、コピーにトライして
いつの間にか諦めてしまった楽曲……
『BOMBER』 のスラップベース(ベース:伊藤広規さん)
『スパークル』 のリズムカッテイング(ギター:山下達郎さん)
のプレイを改めて約40年ぶりの再チャレンジです。
かつて、耳コピや譜面を購入して練習した頃に比べると
最近はYouTubeにお手本演奏の動画が沢山アップされ
ポジションも運指もビジュアルでわかりやすい投稿もあり
フルに参考にさせて貰っています。
音楽が趣味の素人プレイヤーにとって
広くナレッジシェア可能なネットは本当に便利!m( __ __ )m
それにしても、SNSのようなネサイバーコミュニテイの
情報共有ツールは節度を保って穏やかにスマートに
有効利用したいものだとふと自戒の思いが湧きました。
※1…60歳還暦と70歳古希の間の66歳は最近の造語で「禄寿」というそうです。
※2…擬態語「ぎすぎす」を広辞苑(6版)で引くと、
動作や態度に優しさ・愛嬌がなく親しみにくい様…と記載されています。


