和歌山、海南市の名刹
長保寺を訪ねました。
こちらは、法隆寺以外で唯一
大門・本堂・塔が揃っていて
すべて国宝なのだそうです。
創建は長保2年(西暦1000年)、
国宝になっている建造物は鎌倉~南北朝時代の建立とのこと。
徳川御三家の1つ紀州藩の菩提寺でもあり
境内の裏に歴代藩主の霊廟があります。
紀州藩出身ながら、
将軍となった8代吉宗公は上野・寛永寺に、
14代家茂公は芝・増上寺にお墓があるそうです。
海南市の語り部ボランティアの方が
いろいろ解説をしてくれました。
興味深かったのが、
紀州藩7代目藩主まではその墓石に
墓碑銘が彫られておらずのっぺらぼうで、
これ以降8代目の墓石から戒名が彫られているという話。
江戸時代初期までは
豊臣方との覇権争いによる遺恨や盗みのため
墓が荒らされるリスクがあったようで
それを避けるため
あえて墓碑を刻んでいないそうです。
長保寺は静かな里山の一角にあり、
法隆寺のような荘厳さはありませんが、
対照的にこじんまりと侘寂ある
落ち着いた佇まいの国宝でした。

長保寺大門

紀州徳川家霊廟に上がる坂から多宝塔