ハル氏はガイダンスを受けるために高校に行った。
行きの電車内で不安と緊張に襲われ母上様に意味不明なメールを送った。
理解に難しいメールを受け取った母上様は困惑し、返信した。
そしてハル氏はこう返す。「なるべく総武線に乗ろうと森見に誓っていた」
母上様からの返信は来ない。
地下鉄から地上に上がって来たハル氏は快晴の空を見上げて目を細める。
忙しなく行き交う人々に体を堅くし、学校までの道程をゆく。途中、自らの左胸と同じエンブレムを掲げているメガネ男子を発見しハル氏は俄かに動揺した。
軽い会釈で前を通り過ぎ、敷地内に足を踏み入れたところで後方から聞こえてくる革靴の音が序序に大きくなっていることに気付きハル氏は気持ち足を早めた。「追い越されてなるものか!」
心も肝も小さいハル氏は階段を折り返した時に足音の主を一瞥し、それがメガネ男子でない事に気付き安心し、且つその少年から誠実そうな印象を受け会釈した。
追い越される事無く玄関についたハル氏は一安心し、安心し過ぎて挙動不審な少女へと変貌した。クラス表を案内してくれる先生の話が右耳から入ることなく流れてゆき、目に飛び込んで来た「転・編入生」の文字にハル氏の心臓は跳ね上がった。「とんでもない恥を掻いてしまう!」
優しく話しかけてくれる案内役の先生に懇願のまなざしを向け「新入生なのですが!」と必死の形相で訴えたのち、自分のコース名が分からなくなったりした。
ドキドキと高鳴る鼓動を鎮めつつまたしても親切な先生に出会い第8教室へ向かう。
ちらほらと集まっている生徒に挨拶をされて口ごもりながら、ハル氏は再び困惑した。「これはどういう席順なのか!!」
次点に入って来た生徒と、挨拶の言葉を掛けてくれた生徒との会話により自由席である事が判明しどうにか一息つく事が出来たハル氏である。
が、そんな彼女の頭の中はまたしても真っ白になった。先ほど入ってきた彼女達が外に張ってある名簿の確認に行くのである。
突然自分が場違いであるような不安に駆られたハル氏は己も確認をしに行きたくなったが、そこに我が相棒莉音氏が現れ、途端に不安は払拭された。その後、どのような会話を交わしたかはよく覚えていないと言う。
もしかして、と思っていたハル氏の予感は的中した。出席番号が一番なのである。
緊張の絶頂にいたハル氏は先生の点呼にうわずった声で返事をし、内心ほくそ笑んだ。
行きの電車内で不安と緊張に襲われ母上様に意味不明なメールを送った。
理解に難しいメールを受け取った母上様は困惑し、返信した。
そしてハル氏はこう返す。「なるべく総武線に乗ろうと森見に誓っていた」
母上様からの返信は来ない。
地下鉄から地上に上がって来たハル氏は快晴の空を見上げて目を細める。
忙しなく行き交う人々に体を堅くし、学校までの道程をゆく。途中、自らの左胸と同じエンブレムを掲げているメガネ男子を発見しハル氏は俄かに動揺した。
軽い会釈で前を通り過ぎ、敷地内に足を踏み入れたところで後方から聞こえてくる革靴の音が序序に大きくなっていることに気付きハル氏は気持ち足を早めた。「追い越されてなるものか!」
心も肝も小さいハル氏は階段を折り返した時に足音の主を一瞥し、それがメガネ男子でない事に気付き安心し、且つその少年から誠実そうな印象を受け会釈した。
追い越される事無く玄関についたハル氏は一安心し、安心し過ぎて挙動不審な少女へと変貌した。クラス表を案内してくれる先生の話が右耳から入ることなく流れてゆき、目に飛び込んで来た「転・編入生」の文字にハル氏の心臓は跳ね上がった。「とんでもない恥を掻いてしまう!」
優しく話しかけてくれる案内役の先生に懇願のまなざしを向け「新入生なのですが!」と必死の形相で訴えたのち、自分のコース名が分からなくなったりした。
ドキドキと高鳴る鼓動を鎮めつつまたしても親切な先生に出会い第8教室へ向かう。
ちらほらと集まっている生徒に挨拶をされて口ごもりながら、ハル氏は再び困惑した。「これはどういう席順なのか!!」
次点に入って来た生徒と、挨拶の言葉を掛けてくれた生徒との会話により自由席である事が判明しどうにか一息つく事が出来たハル氏である。
が、そんな彼女の頭の中はまたしても真っ白になった。先ほど入ってきた彼女達が外に張ってある名簿の確認に行くのである。
突然自分が場違いであるような不安に駆られたハル氏は己も確認をしに行きたくなったが、そこに我が相棒莉音氏が現れ、途端に不安は払拭された。その後、どのような会話を交わしたかはよく覚えていないと言う。
もしかして、と思っていたハル氏の予感は的中した。出席番号が一番なのである。
緊張の絶頂にいたハル氏は先生の点呼にうわずった声で返事をし、内心ほくそ笑んだ。