去年の夏に三井記念美術館の『超絶技巧!明治工芸の粋』を
見に行って感動した作品の数々。
本郷理華選手や浅田真央選手のフィギュアスケート見て、
思いを込め、鍛錬したスケート技術は職人技だ。そこに、
精神力がさらに必要…すごいなと見終わって、片付け。
旦那様がチャンネルチェンジして、正阿弥勝義作の
「古瓦鳩香炉」を紹介している番組。
おお、これは、去年見た作品だーーー!
1つの作品を丁寧に解説していた。正阿弥勝義さんの言葉。
「私の作品は10年先に落ち着き、100年先にも変わらない」
この解説番組をみてよーく分かった。作品の風合いである「錆」。
その錆を育てるのだ。そして、緻密に計算尽くしているからこそ、
言える言葉だ。本当にその通り。育てた錆だからこそ、朽ちない。
100年経た今、変わらず、見事な風合いになっているのだ。
廃刀令により、仕事が激減。技術を生かし、超絶技巧美術品として
外貨獲得のために作られた数々。今の時代の経営革新と一緒だ。
事業継続のために、新しいことを始める。それはそれで
良いことなのだが、人気過ぎて、粗悪品が量産されるようになり、
価格も人気も下落。正阿弥勝義さんもそのあおりを受けて…。
いつの時代も人は懲りない。技術を維持する、質を維持する、
信頼を維持する…大変なことだ。真面目に頑張っている人がいても、
一部の軽率な行動をする人によって、全体の信頼を失う。
良い意味でも、悪い意味でも人の織りなすこと。
振り返り、検証して、良いことを伝承していけるように。
私自身は、高校生たちに何を伝えていけるだろうか。気を引き締めよう。
ああ、また見たくなった超絶技巧の数々。
そうだ、京都(「清水三年坂美術館」)に行こう!
【美の巨人たち:テレビ東京】
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/151107/