君がため
をしからざりし
命さへ
ながくもがなと
思ひけるかな
この歌を知っているだろうか。
この歌はかの有名な百人一首の一つ。義孝が源保光の娘に送った歌である。
義孝は人当たりもよく容姿も整っており女性から大層好かれていた。その義孝には許嫁がいた。
その許嫁が源保光の娘である。その娘とは文通をしてはいたが顔を合わせたことがなくそれでも結婚を認めていた。
文通でもう既にお互いが好きになっていたといっても過言ではない。
あるとき、義孝の父のいたずらで危うく死にかけそうになった義孝は彼女のことがふと頭をよぎった。
会いに行っておけば。
いつ死んでも後悔はしない、と思っていた義孝はその日に彼女に会いにいく。
そこで彼女と初めて会い、読んだ歌がこれである。
「いつ死んでもいいと思っていた 君に会うまでは 君に会えた今いつまでも君といられたらと ぼくは思っている」
なんとロマンティックだろうか。しかし義孝は3年後若くして命を落としてしまう。
彼はどんな気持ちで過ごしたのだろうか。今となってはわからないが愛する人と過ごせた時間は何事にも代え難い愛おしいものであったに違いない。
今の時代は技術が急速に進化していく時代である。メールがあればすべて解決してしまうし、そのせいで「年賀状」「残暑見舞い」等、葉書を出すという日本の手紙すなわち人の心をダイレクトに伝える手段が衰退してきているといっても過言ではない。
この際に葉書と購入し親しい人に素直な気持ちをメールではなく形に残る紙で送ってみてはどうだろうか。
※ワープロの速度のやつみたいになってもうたorz