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「種蒔苗代 山頂まで四○分」という道標が立っていた。

ここで軽アイゼンを外す。

あと少しで、この雪も消えるだろう。

ほどなくして、避難小屋の前に出ると、多くのハイカーが

山頂を目指していた。彼らは8合目の駐車場から登ってきたにちがいない。

あとは岩場をひと登りすればいいだけだ。

 

雪のない岩場に入ると、相棒はスタスタ行ってしまった。

こっちは、ペースが上がらない。

あの強風のなかの急登でけっこう疲れたせいだんべ、、