10:15A.M.

急な登りは、たいへんだ。登山靴には滑り止めをつけていないので、

落ち葉の上にのってるベチョベチョの雪がかなり滑る。

おまけにさしてるカサが風にあおられるし、、

こんなところで転びたくないかんな、、

右手で幹を抱きつき上体を支えて、ひっぱりあげる。

すると、一人のハイカー男が下りてきた。

挨拶するが、30代前後の若者でトレッキングポールを2本使い、

しっかりした装備だった。オレのようにGパンは履いていない。

 

バサバサとカサに何度か雪玉が落ちてきた。