6:33A.M.

七合目にある小屋を通過したが、なかに黄色いテントがあった。

まだ寝ているのだろうか、、

岩場では両手を使いながら登っていく。

八合目にある瀧尾神社(6:47)で参拝するが、小さな

雪のかたまりが残っていた。

さらに登っていくと、ゴーゴーと木々の間から唸り声が聞こえてくる。

 

7:03A.M.

九合目を過ぎて、樹林帯を抜けると砂礫の上にうっすらと雪が

のっていたが、すさまじい風の歓迎を受けた。

雪の細かい粒も真横からジャケットやフードに当たってくる。

白根山の方角からの烈風であおられて、上体が浮き上がるように

もっていかれ、足元がずずーっと滑り落ちる。

パラグライダーだったら、あっという間に飛ばされんべなぁ、、

寒い、、、薄手の手袋しかないので、手が冷たくなってきた。

つま先も冷たい、、この寒さのなか、相棒は手袋もしてないし、

おまけに靴下もはいてない。アホか、、

 

あまりの強い風に呼吸もできぬほどだ。

左手でフードを押さえながら、一歩ずつ斜面を登っていくと、

二人の若者が空身で下りてきた。

テントの?と声をかけると、はたしてそうだった。

 

7:17A.M.

山頂に着いて、鐘をおもいきりたたく。

ブラックサンダーを食べる。彼にもひとつあげるが、車にもどってから

食べるという。

 

7:23A.M.

下山開始。