7:58A.M.

登り口に着く。見渡すがいつものように誰もいない。

クマさんも視界にはない。

登り始めの急登を見上げ、よしっと気合を入れる。

急勾配なので、枯れ草の束を左手、右手とつかんで体を引き上げる。

また左手でつかもうとすると、そのそばに猛禽類の爪が放物線状に

いくつも並んでいた。例のノイバラのトゲどもだ。

それらを避けて別の場所を探して登り続けるが、

シカの黒いツブツブの糞がそこらじゅうに散らばってる。

途中から金網フェンスが出てくるので、その細い鉄線を

手でつかみながら上がっていく。

 

8:14A.M.

急登を終える。少し給水して、ザックから

トレッキングポールを取り出し、セッティングする。

クマさんと出くわしたら、少しは役に立つかも、、