二つ目の神社で参拝して、桜を見上げる。

七、八本ある染井吉野ももう八分咲きだ。

コロナのウィルスなど関係なしに咲くときは咲く。

社殿の裏でルーティーンのストレッチをするが、最近、これに

フラメンコのポーズとステップが加わる。

 

再び走り出すが、ここから現場まではあと5分ぐらいだろうか、、

自動車が一台通れるぐらいの細い路地から車道へ出ると、

数台の消防車やパトカーが止まっていた。

道路いっぱいに立ち入り禁止の黄色いテープが張られている。

A支部長のところではなくて、その近所のIさんの家だった。

家の窓はいつでも開け放たれて、車庫にも車がなく、草が生えっぱなしで

荒れ果てていたので、誰も住んでいないと思うが、、

すぐ近くの家の人が玄関から外に出ていたので、聞いてみた。

一人で住んでたみたいですよ、とパジャマ姿の奥さんが答えた。

その二階建ての屋根が焼け焦げて真っ黒になっている。

水平に張られたテープをくぐると、危ないですから入らないでください、と

消防署員のおじさんに言われた。

この道路を走っていくのがオレのルーティーンなんだよ、、

この先の踏切を渡っていけば、あと少しで家に着くんだよ、、

道路の横にある田んぼへ下りてしまおうか、、

そこまですると、なんかオレが火事に関係してると思われるかんな、、

放火犯は必ず現場に現れるというし、、。

しかたがないので、大回りでもどって家まで走って帰る。

距離5キロ。