11A.M.

左手に点滴開始。そして両脚の足首から膝下まで包帯を巻かれる、

ゲートルのように。

エコノミー症候群にならないようにするためだ。

 

ベッドで寝ていると、70歳を越えてると思われる白衣の医師が入ってきた。

その白髪の医師は麻酔担当の医師で、今回、栃木消防署の救急救命士が

代わりに気管挿管していいかどうか、という。

オレが元気そうなので、練習させてくれ、ということだ。

深く考えずに、いいですよ、と返事した。

 

その麻酔科医が退室した後、よく考えてみたら、怖いことだな、、。

全身麻酔中だから、オレはなにもわからないが、入れるのにのどでも

傷つけられることはないのか?いろいろ考えると不安が大きくなってくる。

でも、救命士だって練習しなくっちゃ、本番でできないしなぁ、、。