6:45A.M.

第1関門(19.9キロ)の馬返しを通過し、再び水をしっかり飲む。

これからがイロハ坂の本番だ。晴れ間が出てきたので、ウェストバッグから

サンバイザーをとりだしてかぶる。

いつも車で通って勝手知ったる道を自分の脚で上がっていかなくちゃなんねぇ、。

なるべく筋肉を消耗させないように、ゆっくりペースで走るが、一人じゃ

やってられないなぁ、、みんなが走ってるから、ついていくけど。

 

九十九折の連続坂道を上がっていくが、あの坂にくらべればまだマシだ。

あんときが一番きつかった。

9年前の夏、富山県で開催された第11回立山登山マラニック(海抜0〜3003m)、富山湾の水で手を清めてから立山の雄山に向かうもので、立山駅(36キロ地点)を過ぎたころ目の前に現れた長〜い直線の坂道が今でも目に

焼きついてる。果てしなく遠くまで続くその道、とても走る気にならなくて、

ジリジリ焼けついたアスファルトの上をうつむきながら歩いたっけ、、。

 

7:30A.M.

25.1キロの給水所から、下を見るとランナーたちが走ってる。

ウルトラアホウな人たちだ、、オレもそのひとりだが、、。