健康やことばの力について書きましたが、「そういうあなたはどうなの？」とお思いでしょう。答えは、みなさんと同じような平均的なものです。今まで、大病もなく、数年に一度、風邪をひく程度で今日まで生きることができました。感謝です。冒険好きなために、あちらこちらで怪我をし、かなりの大事故にも合いましたが、ありがたいことにかすり傷ですみました。感謝です。周囲には、ガンなどで亡くなる人もいましたが、平均的には、私くらいの年齢では、まだ大病も患っていない方がほとんどでしょう。70歳から80歳を過ぎた頃から、ガンなどと診断される方が多いようです。けれども、ガン細胞など、40歳を過ぎれば、誰にでも見つかるでしょう。手術で切除しても、同じ生活を続けていれば、原因が残っているので、また、ガンはできます。ガン検診など、意味はありません。検診は自分でするものです。自分の良心に問うのです。正しく生きていますか、と。正しい生活に戻れば、ガンもすぐに消えます。虫歯もなおります。黒くなった歯も白く戻るのです。歯科医に行ったら、歯を削られて、神経を抜かれますよ。ご注意！
ところで、「あなた自身は絶対、病にならないの？」と、思われることでしょう。それは、わかりません。わたしは、平成13年ごろから平成20年ごろまでは、毎日、朝から晩まで大乗経典を写して過ごしていました（如来蔵系経典と法華経は特に好きです）。その頃のわたしの心の境地は、まさに、仏の境地だったといえます。ところが、自分でも驚いたことには、その後、久々に、会社勤めを始めると、一瞬の間に、わたしの心は、世間的な境地に戻ったのです。「もう、世間の人々のように、つまらないことで怒ったり、悲しんだりすることは二度とないだろう」と考えていた私はとても驚きました。非常につまらないことで怒りも出るし、悲しい気持ちにもなる、全く、周囲の人々と同じです。
このことは、ユングのいう集合的無意識で説明されると思います。今、この時代に、日本で生きている以上、この時代の日本の人々の心がすべて集合した無意識の中に、日本に生きる人は誰もが必ず入っていて、この集合的無意識から逃れることは不可能なのだと思います。人里離れた場所で、一時的に仏の境地になることは可能ですが。
ひとりひとりが、他の多くの人と異なる考え方もできますが、基本的な無意識のところでは、全員、一致して生きているのだと思います。その意味では、今、生きている人全員が同じ船に乗っているようなものかもしれません。大きな流れの中で、同じものを愛し、同じものに感動し、同じものを求め、同じものに傷つく仲間なのでしょう。
この意味では、世間で活躍している素晴らしい人々は、そのまま、自分の姿です。また、世間で凶悪犯人とされる人々も、そのまま自分の一部分です。それぞれ、境遇が違った時の、自分の姿です。目に映る全員が自分の一部です。このような集合的無意識の見地から見た現実世界では、誰も責めることはできないのです。全部、自分自身の異なる姿ですから。そうすると、全員、愛すべき自分の一部ということです。
理論的にはそうですが、そして、実際にも、そうなのでしょうが、今の時代は、いままでとちがって、特別な時なので、簡単に他人の悪を受け入れてはいけないと思います。今は、神々と獣が共に住んでいる時なのです。人の目を見れば、基本的に、区別できると思いますが、上手に化けている獣もいるようですから、どうぞ、ご注意ください！けれども、一番手強い獣は、あなたの心の中の獣です。
はじめに、ことばがあった
ことばは神と共にあった そして
ことばは神であった
（ヨハネ１－１）
わたしがあなたに話したことばによって
あなたはすでに清らかになった
（ヨハネ １５－３）
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