オートバイのエンジンていったい何度くらいになるのかな?ネット検索すると簡単にいろいろ情報が得らるのですが、ここは?あそこは?こっちは?なんて感じで、実際に自分で測るという体験をするのが道楽として正当だと思うわけであります。

 

以前から非接触式の温度計が欲しかったのですが、気合を入れて探して選んで買う、というほどでもありませんでしたから、持ってませんでした。コロナ禍前だったら、秋葉原を散歩しているときにきっと手ごろな価格のやつが目にとまって買っていたのに違いありません。いまはもうコロナも五類扱いになりましたから、秋葉原散歩を再開できるんですが、定期券を持たなくなったり社外打ち合わせのための直行直帰といった「ついで」も無くなってしまい、足が遠のいてしまいました。その代わりと言えるのかどうかわかりませんが、ネット通販サイトをみてあるくと秋葉原散歩をしているときみたいに楽しい気分になるんです。楽しい気分だと、リアルな言い方だと「ついお財布の紐が緩む」し、サイバーな言い方だと「ついポチる」というわけです。さすがにジャンク品をみてあるく楽しさはサイバーでは得られませんが、それでも、面白いものが並んでいるのは、日本のサイトというよりも、中華人民共和国のサイトになります。

 

AliExpress のチョイスデイセールで下記仕様の赤外線温度計が送料込み900円だったのでポチりました。

 

BSIDE H2 IR THERMOMETER -50℃~530℃

Features: Laser pointer for accurate target aiming, Backlight selection

Measurement range: Please review to the operation manual

Accuracy: ≧100℃, ±2% / ≦100℃, ±2℃

Resolution: 0.1℃

゜C/゜F Selection

Emissivity: 0.1~0.99 (Pre-set)

Auto power shut off

Automatic Data Hold

Low battery indication

Power: 3V AAA×2 battery

 

レーザポインタをあてたところの温度を測定するわけですが、本機とレーザポインタとの距離(Distance)及びレーザポインタ赤丸の大きさ(Spot Size)との関係(Distance:SpotSize)は、12:1だそうです。そしてSpotSizeに30mmを代入するとDistanceは30×12=360mmとなります。360mmの上にGoodと書いてあるのは、距離が360mmだと良好という意味なのかしらん?

 

 

 

とりあえず物差しで測って30cmくらい離れた湯呑の湯面(赤矢印)を測ってみたら41.5℃と出ました。

 

 

ではアイロンはどうか。

 

 

このアイロンには、低・中・高・最大と4段階の設定がありますので先ずは低から。表示温度は93.9℃でした。

 

 

こんどは高にして測定。表示温度は186.8℃でした。

 

 

ちなみに、このアイロンは日本ゼネラル・アプライアンス株式会社製のD8K電気アイロンJ78Dという製品で800Wです。

 

 

以上は、手元に届いた本機に単四エネループを2本入れて、すぐに試用した状況です。要するに全てデフォルトの設定という意味です。

 

さて、下の写真は、赤い矢印で指しているお湯の温度を測ったときのものですが、今度は、青い矢印で指しているコードレス半田ごてのこて先の温度を測ってみました。本機をデフォルトの状態(放射率(Emissivity)補正値のデフォルトは0.95)で測定操作を行うと、半田が溶けるほどの温度のはずですが47℃前後の値しか出ませんでしたので、放射率(Emissivity)補正をかけてやる必要があります。この半田ごてのこて先は、光沢のある金属ですから、補正表の中で選ぶならば、Aluminium Polished か Brass Poslished が近いんだろうと思いますが、0.1未満の値だから設定不可能です。仕方がないので、設定できる最小値 0.1 に設定しましたので、実際の温度よりも低めに観測されるであろうと推測できます。こて先の温度を最も高くした状態で測定してみましたところ 233 ℃と表示されました。

 

 

下に示すのは放射率(Emissivity)補正表です。

 

 

本機のMODEスイッチを長押しすると、放射率(Emissivity)補正値設定モードになりますので、三つのボタン(Laser aiming on/off|MODE|Backlight on/off)を使って値を設定します。但し値は 0.10~0.99 なので、放射率(Emissivity)補正表にある0.01とか0.02といった値を設定することはできません。

 

 

ちなみに、測定対象にしたコードレス半田ごての仕様をAliExpressの商品説明によれば、こて先温度は 330℃から450℃とありました(届いた本機の実際の最高温度は未確認)ので、もしも、放射率(Emissivity)補正値を反比例で扱っていいと仮定し、尚且つ、233℃に観測された値が本当は450℃だったのだと仮定すれば、こて先の金属の放射率(Emissivity)補正値が0.05だったという勘定になると思います。

 

今度はオートバイのエンジンの温度を測ってみようと思います。エンジンの材質がこて先と同じ Aluminium Polished だとしたら、放射率(Emissivity)補正値は 0.05 だけど、本機は 0.1 に設定して測定するわけですから、観測した温度を2倍してやれば本当の温度ということかしらん? わからんけど。