コードレス半田ごてを試しに購入してみました。USB Type-C で充電して使う奴です。充電しながらでも使えるみたいです。

 

 

お試しなのでガッカリしても大丈夫なように、AliExpress Choiceで安売りしてた700円のやつを注文しました。1週間で届いちゃいました。スゲーしっかりした箱入りなので中国からの小包によくあるビニール袋でも商品には何もダメージありませんでした。


試しに、約3cmのAWG22の多芯線の両端に予備半田を施してみました。上の写真に写ってるゴミみたいな青い電線です。ちゃんとできちゃいましたので驚いちゃいました。耐久性や信頼性などは未知数ですが、これからちょっと使ってみますので、またこのブログに追記していきたいと思います。


AliExpressの商品紹介によれば仕様は次の通りです。

 

・こて先:510という仕様(M7×0.5mm)の奴を選べばいいらしい。

・電力は8~10W

・温度は330~450℃の間で3段階調整(低温:緑→青→赤:高温)

・10分で自動スリープ

・本体重量20グラム

 

使用教程(Using tutorials)というペラが入ってました。これが取扱説明書なんだろうと思います。英語も書いてあったのでいかに抜粋しておきます。

・Rapid heat conduction

・10 minute automatic sleep

・Easy replacement of soldering iron head / heating core

・Type-C charging socket

・After being fully charged, it can be used for about 30 minutes at a time

・Support the use of charging bank / mobile phone charger

・Press and hold for 5 seconds to power on

・After the indicatior light flashes, it is in the power on state

・Press the button to adjust the temperature when the machine is turned on

・The green indicator is low temperature

・The blue indicator is medium temperature

・The red indicator is high temperature

・After use, Press and hold for 5 seconds to power off

 

こて先が十分に冷えてから仕舞えばいいので、余計な物かもしれませんが、たとえばgootの半田ごてのように、こて先カバーがあると少しでも早く仕舞えるので便利かもしれませんね。

 

後で知ったんですが、この半田ごてって、ほぼほぼVAPEだったんですね。こういう化け方をさせるのは賢いなあと思いました。もとがVAPEだと判ってから再度通販サイトで商品を眺めていたら、キャップ付きのもざらにありました。キャップ付きのにしておけばよかったな。何かキャップに使えそうなちょうどよいものないかなぁ~

 

数が出ているVAPEなので、こて先のネジ及び電極のインタフェースはほぼデファクトと思ってよさそうな気がしています。型なのか仕様なのか未だ勉強不足でわかりませんが、510 とかなんとか呼ぶみたいです。

 

こて先の抵抗値を測ったら2.4オームで、本体から出ている電圧を測ってみたら、赤3.6V青3.2V緑2.8Vでしたから、高温5.4W中温4.2W低温3.4Wという勘定になりますね。ちなみにカタログ値は8Wとなってますので差分の2.6Wは損失なのかしらん?

 

こんなワット数で半田を溶かすことができる理由は、こての先端にだけヒータがあるかららしいです。ということは、すぐに熱が奪われてしまうに違いありませんから、数ミリの範囲での半田付け用ということになりますね。

 

それで、もう少し太い電線の半田づけをしてみました(下の写真を参照のこと)。茶色の電線が22AWG単線で、青色の電線が18AWG単線です。単線22AWGの半田づけでは、線が半田でなんとか濡らせることができた感じなので、半田づけ成功と思います。単線18AWGの半田づけでは、線を半田で濡らすことができませんでしたので、下の写真でご覧の通り天ぷら半田だし芋半田になってます。やはり熱が逃げてしまうのにエネルギ供給が追いつかないということなんだろうと思います。1/8W型リード線式抵抗器をプリント基板上に半田づけするくらいの用途ならOKだけど、もっと太いリード線の部品やオートバイの電装などで擬宝珠{ギボシ}を念のために半田づけしておくといった用途には使えないと思います。

 

ちなみに、下の写真に示す半田づけ結果は、鉛を含んだ融点の低い昔の半田を使いました。鉛フリー半田を使いますと、22AWGの半田づけがあたかも18AWGのときの半田づけみたいに、天ぷら芋半田状態になってしまいましたので、あらためて写真を掲載するまでもないと考えて割愛します。

 

 

 

実用をとる必要がある場合には、VAPEを流用したような類のコードレス半田ごてを選ぶのは避けた方がいいでしょう。