[2024-05-11] 2版 走行の感想を追加
[2024-05-03]初版

 

いま乗っているロードバイクは組み立ててから五年を超えたところです。ひと月に数回しか乗らないのですが、それでも、ギアのすり減っているのがわかる状態です。スプロケットは11-28T→11-30T→11-34T→11-36Tといったぐあいに交換したのでくたびれてませんが、アウター/インナーのチェーンリング及びガイド/テンションのプーリーはそれなりにくたびれてますから交換を考えています。


いま着いている奴と同じので新しくするだけでいいやとも思ったのですが、チェーンリング(シマノ105クランクと105チェーンリング)をアルテグラかデュラエースにアップグレードしてみたいという気持ちがよぎりましたが、105/アルテグラ/デュラエースのアマゾン価格をみたら気を失いました。日本メーカーの製品なのにまるで円安の影響でもくらったみたいな値段です。五年前の値段を知っているのでそら空しくなりまして、別の手段で行くことにしました。

 

そこそこの品質で互換性のある部品をみつけることを楽しもうというわけです。趣味のロードバイクを楽しむ人は増えていると仮定して、レース嗜好の一部の頂点の人々が欲するトップレベルの部品ではなくて、いわばコモディティレベルのロードバイク用の部品といった領域ができているあるいはできるという想定です。というか、コモディティ化がプラスになる方向性でないと、ロードバイクを楽しむということが産業として成り立っていかないのではなかろうかと感じた次第であります。

 

トップブランドは置いてないけど、そこそこの品質でそこそこ性能を備えた、値段のこなれた多様な標準品がそろっている売り場の必然性ということです。

 

じつは、今乗っているロードバイクを組み立てているときから、うっすらとそう考えていましたが、当時は、アマゾン/楽天/ヤフーくらいしか知らなかったですし、イギリスのWiggleとかスペインのTrekInnやBikeInn等を利用してハンドルバーやステムやヘッドパーツ等を購入するようになっても未だピンとは来ていませんで、うっすらしてました。しかし、AliExpressとTemuでロードバイク用の部品を購入するようになって、まさに、そういう売り場なのではなかろうかと思うようになったわけです。

 

ロードバイク(車両)をDIYでいじって、具合の点検を兼ねたサイクリングを慎重に楽しむことが小生の大好物です。そこそこの品質で互換性のある部品を売っている場であると想定するわけですが、押さえるべき仕様については調べ確かめ注文しますが、仕様の何をどのくらい押さえておけばいいのかという辺りで間違えることも当然ありますが、それは自習用教材費ということになりますし、別の場面で役に立ったり使えたりすることも無きにしも非ずです。

 

このブログは、Temuでプーリーを買った記録になります。

 

先ず今ついているプーリーをアマゾンで検索したところ、ガイド側テンション側ペアで、2024-05-03現在1,627円でした。

AliExpressで検索したところ、ガイド側テンション側ペアで、2024-05-03現在送料込みで3,088円でした。

Temuで検索したところ見つかりませんでした。そこで、一番滑らかに回るのだと聞いたことがあったセラミックベアリング式のプーリーを試してみたくなりました。シマノ製プーリーとの互換性はコモディティ化している、即ち、日本発のデファクトスタンダードであると想定し、サードパーティ品を物色。この機会にビックプーリー化も試せますが、今回は、冒険要素を「サードパーティ製」、「赤色塗装」及び「セラミックベアリング式」の3点だけに抑えておこうと思います。それで、選んだのが11Tアルミ合金セラミックベアリング自転車ジョッキーホイールリアディレイラープーリーです。2024-04-25に注文したら2024-05-02に届きました。ひとつ702円なので2つで1,404円でした。ちなみに、シマノ製のようにガイド側とテンション側との形状違いは無くてどちらも同じ形状のプーリーを使用する想定のようでした。ガイド側テンション側で異なる色を選ぶという遊びをしてもいいかもですが小生は同じ色にしました。

 

プーリーの取り外し及び取り付けにあたって、シマノのサイトからディーラーマニュアルをダウンロードして拝見しました。

 

プーリーの交換は、このページです↓

 

ガイドプーリー(左側の黒いやつがシマノ製)

シマノ製ガイドプーリーの下に写っているのがプーリーを固定するボルトです。ネジロック液を塗ってあったように見えるので新たに塗って流用しました。今回購入した赤いプーリーの場合、ガイド側とテンション側の区別はありません。赤いプーリーの下に写っているのはプーリーを固定するボルトに通すスリーブで、薄めと厚めの2つが同梱されていました。厚めのスリーブにはボルトが入りませんでしたので薄めのスリーブを使いました。このスリーブが無かったらかなりガタが生じたと思います。

 

テンションプーリー(左側の黒いやつがシマノ製)

シマノ製ガイドプーリーの下に写っているのがプーリーを固定するボルトです。ネジロック液を塗ってあったように見えるので新たに塗って流用しました。今回購入した赤いプーリーの場合、ガイド側とテンション側の区別はありません。赤いプーリーの下に写っているのはプーリーを固定するボルトに通すスリーブで、薄めと厚めの2つが同梱されていました。厚めのスリーブにはボルトが入りませんでしたので薄めのスリーブを使いました。このスリーブが無かったらかなりガタが生じたと思います。

 

シマノ製プーリーは銀色のところがベアリングです。銀色のところを指で支えて黒い歯車を回してやると非常に滑らかです。ベアリングの転がる感触すら全くありません。しかし、勢いをつけても回転し続けることは全くありませんでした。新品のときからそうなのかどうかについては不明です。

 

今回購入した赤いプーリーは、黒い部分がベアリングです。黒いところを指で支えて赤い歯車を回してやると非常に滑らかです。ベアリングの転がる感触は有ります。勢いをつけてやると回転し続けてしばらく止まりません。ディレイラーに固定してやったあとのガタはシマノ製と同程度あるように感じました。ロードバイクをサドルを下にして置いて、ペダルを手で持ってチェーンリングを回転させてシフトアップシフトダウン調整をしましたが特に違和感等は感じませんでした。近いうちに実走で試してみようと思います。

 

シマノ製プーリーを取り外す際は、デジタルトルクレンチを使って緩むときのトルクを記録しておきました。

ガイドプーリー: 3.41Nm

テンションプーリー: 3.24Nm

そして今回購入したプーリーを同じトルクで取り付けました。ボルトはネジロック液を塗って再利用しました。

 

下の写真は完成した姿です。雑然とした背景に修正をかけていないので見づらいですが、プーリー交換作業が完了したことは伝わると思います。

 

 

 

[2024-05-11] 2版 走行の感想を追記

 

アルテグラ・リアディレイラのガイドプーリ及びテンションプーリは105のやつと違ってベアリングなので転がりがいいのですが、指で勢いをつけて回してやっても回転し続けることがありません。新品の頃からそうだったのかはもうわかりません。今回購入したプーリーはセラミックベアリングという売り言葉につられたわけですが、指で勢いをつけてやるとしばらく回転を続けます。アルテグラのプーリも今回購入したプーリもどちらも滑らかに回るのですが、指で勢いをつけたときに回転し続けるか回転し続けないかが違いました。

 

どちらも滑らかに回るんだから、小生ごときが実走で違いを感じるなんてことは、無いだろうと思ってました。ところが初めて実装したとき「んっ?」でした。なんだかアルテグラ純正品プーリと違う気がするんです。新品じゃないからなのかもしれませんが、いずれにせよ、違う気がしたわけです。

 

セラミックベアリングに交換したんだぜ、という気分的な効果に圧倒されているだけかもしれないので、交換後の初回実走(主に平地)の感想は胸にしまっておきました。そして数日後、交換後の2回目実走(主に上り坂と下り坂)でも違いを感じました。適切な測定方法や計測器など持ちあわせが無いので定量的なところは明らかではありませんが、やはり、気分だけではなくて物理的にも実際に違いがあってそれを自身で体感しているんだろうと思います。小生の場合、こういうのがロードバイクの楽しみなんです。