1. はじまり
DB-360-1AJH というモデル名のCASIO製腕時計の機能を使ってみたくて通販サイトを確かめたところ、2025-12-10現在、アマゾン(3,080円)よりもヨドバシカメラ(2,870円)とビックカメラ(2,870円)の方が安いとわかりましたが、もたもたしていたら「予定数の販売を終了しました」という状態になってしまいまして買えませんでした。人気機種だからなのか?それとも偶然だったのか? 数日したら注文可能になってました。
CASIO公式サイトを確認してみますと、ELバックライト式のF-105W及びA168WAは2025年11月現在で既に生産完了となってますし、いくつか実店舗をまわってみてもどこも売り切れ状態(買っておけばよかったぁ~)ですが、DB-36 及びDB-360 は未だそういう状況ではないようです。但し、DB-36及びDB-360に使われているムーブメント2515 の取扱説明書には2039年までしか表示できない旨は明記されてます。
2. 届きましたので開封です
届いたパッケージです。
正式名称は CASIO Collection STANDARD DB-360 です。末尾は 1AJH でした。
箱から商品を取り出しました。
工場出荷時には「デモ表示」になっているはずらしいのですが、小生の手元に届いたときには、時刻モードで普通に動いてました。ちなみにBボタン長押しでデモ「表示」状態になるようです。「デモ表示」状態のときにABCいずれかを押すと普通の状態になるようです。
ベルトを腕に装着する際の固定金具の裏側に擦れ傷がありました。長い間擦れ続けないとつかない傷だろうと思います。小生の手元に届いた個体は、配送履歴をみると、少なくとも500kmくらい輸送されているので、その間に生じたんだろうと想像しました。エコパッケージの欠点ではなかろうかと思います。この部分にも保護ビニールを貼ってほしいです。
下に示す写真はベルト末端部の表面に貼られた保護ビニールです。
保護ビニールをはがしました。
DB-360はデータバンクという文類のCASIO製品で、パソコンやスマホと接続することなくそれ単体でテレメモ(名前と電話番号)を入力し記憶させておいて、いつでも参照できるというモデルです。この機能があるのでデータバンクなんだと思います。紙のメモ帳に電話帳のページの無い人や携帯電話を持ち歩かない人あるいはそれらを持っているのに何らかの事情で参照できない状態に陥ったときに役立つモデルではなかろうかと思います。
3. CASIOデータバンクDB-360仕様
●電池は CR2025 を1個で10年稼働。
●バンド素材:ステンレス
●バンド長さ:150~195mm
●ケースサイズ:43.1x37.7x10.4mm
●質量:58g
●日常生活用防水
●デュアルタイム(サマータイム設定機能あり)
●ストップウオッチ(1/100秒、24時間計、スプリット付き)
●タイマー(セット単位:1分、最大セット:24時間、1秒単位で計測)
●マルチアラーム5本(1本のみスヌーズ切替機能付き)&時報機能あり
●LEDバックライト(グリーン、残照機能付き)
●テレメモ機能(名前8文字/番号15桁を1ページとした30ページ分)
●フルオートカレンダー(2000年~2039年)
●平均月差:±30秒
●12時間/24時間 表示切替
●13ヵ国語対応(英語、ポルトガル語、スペイン語、フランス語、
オランダ語、デンマーク語、ドイツ語、イタリア語、スウェーデン語、
ポーランド語、ルーマニア語、トルコ語、ロシア語)
4. DB-360-1AJHの各機能について
4.1 機能の概要
DB-360の主な機能は次の通りです。
1. テレメモ
2. アラーム
3. タイマー
4. デュアルタイム
5. ステンレスベルト
1~4の機能名称が英語で裏蓋に刻印されてました。
上記1~5を含めたレビューを下に記します。
4.2 テレメモ(データバンク)
テレメモ(データバンク)では、1件あたり名前8文字と電話番号15桁で30件(ページ)記憶できます。但し、画面上に一度に表示される名前部の文字は3文字で、名前部が4文字以上ある場合には自動的にスクロール表示されます。番号部15桁は常時表示され、数字の他にもハイフン、空白、大括弧が使えます。
テレメモは、取扱説明書を拝見しますと、名前と電話番号を入れることが想定されていますが、入力可能なら、何でも入れておけます。YouTubeやBLOGを拝見していると、下に列挙した情報を入れている先達がいらっしゃいました。
タクシー(Taxi number) / 旅行や出張先でタクシーを呼ぶときの連絡先。
現地窓口(Local contact) / 旅行や出張先での窓口担当者の連絡先。
大使館情報(Embassy details) / 旅行や出張先の日本大使館の連絡先。
宿泊先電話番号(Hotel phone number) / 旅行や出張先の宿の連絡先。
旅券番号(Passport) / 日本のパスポートは英字2桁で始まりその後ろに数字7桁が続きます。5年パスポートはMで始まり10年パスポートはTで始まります。なので先頭の英字の後ろに数字が続く様式なので、アルファベット部分を名前部に入れて、数字部分を電話番号部に入れるといった格好になると思います。
緊急事態対応用情報(Emergency services) / オートバイや自動車で事故等を起こしてしまったときに、119や110の次に連絡するべき先の電話番号を格納しておきます。あるいは自動車任意保険の契約番号等。
事象発生の記録時間(Record times of incidents) / 後で何の事だったか解るような5文字程度の英字を名前部に入力し、番号部にその事象が発生した日時を数字で入力。
ではこれから、栄子さんの携帯電話番号をテレメモ(データバンク)に格納する際の操作手順を例として示します。
入力する情報は次の通りです。
EEKO
040-2345-6789
Step 1 / Bボタンを押してデータバンクモード(DB)にする。
Step 2 / Cボタンを押して空きページ
Step 3 / Aボタンを長押しすると名前部の1桁目でカーソルが点滅する。
Step 4 / D及びEボタンを押してアルファベットの文字を選ぶ。
Step 5 / 文字が決まったらCボタンを押してカーソルを1つ右へ移動させる。
Step 6 / Step4とStep5を繰り返して名前部の文字列を完成させる。
カーソルを1つ左へ移動するにはBボタン。
名前部が8桁より少ないときにはCボタンでカーソルを右へ送る。
カーソルが名前部を行き過ぎると電話番号部の1桁目にカーソルが移る。
Step 7 / D及びEボタンを押して数字・ハイフン・大括弧を選ぶ。
Cボタンでカーソルが右へBボタンでカーソルが左へ移動する。
04023456789という11桁からなる番号は、そのまま入力すると
DB-360の画面上では自動的に、
0 40 23 45
67 89 -- --
といった塩梅の表示になりますのでハイフンや大括弧を加えずとも
見やすいと思います。10桁からなる固定電話の番号の場合には、
例えば 03-2345-6789 の場合には、03の後にハイフンを1つ入れ
てやることでDB-360の画面上では自動的に、
0 3-23 45
67 89 -- --
といった塩梅の表示になりますので見やすいです。更に、
例えば 0462-23-4567 の場合には、0462の後にハイフンを1つ入れ
てやることでDB-360の画面上では自動的に、
0 462- 23
45 67 -- --
といった塩梅の表示になりますので見やすいです。
時刻表示モードのときには、Eボタンを押している間だけ 、最後に表示したテレメモ が表示されます。
名前部についてトリックを使える場合があります。それは、名前部を3文字以内に収めることができれば、自動スクロールが発生しないので、見やすくなるのではないかということです。例えばEEKOをÊKOと表記すれば、1文字減らせるので3文字になり自動スクロールが生じなくなります。DB-360は13の言語モードを提供してくれますが日本語モードがありません。英語が義務教育なので、普段は英語モードで使う人が多いと思いますが、フランス語モードにするとÊが入力可能です。 言語モードの変更手順は次の通りです。 工場出荷時及び電池交換後の言語モードは英語です。
Step 1 / 時刻モードのときにAボタンを長押し。秒が点滅します。
Step 2 / Bボタンを3回押す。言語コードが点滅します。
Step 3 / DまたはEボタンを押して言語コードを選択します。
ENGが英語、FRAがフランス語です。
Step 4 / Aボタンを押して完了。
4.3 アラーム
Step 1 / Bボタンを押してアラームモード(AL)にする。
Step 2 / DボタンまたはEボタンでアラーム番号を選ぶ。
アラーム番号は1~5。アラーム1のみスヌーズ(SNZ)指定可。
Step 3 / Aボタンを長押し。「時」が点滅します。
BボタンCボタンで時・分・月・日を巡回して点滅箇所を変える。
Step 4 / DボタンまたはEボタンで点滅箇所の数字を増減させる。
Step 5 / Aボタンで完了。
CASIO腕時計のアラーム設定において、「時」「分」に加え「月」「日」を指定することで、以下の様にアラームが鳴る状況を指定できる特長があります。但し、週末はアラームを鳴らさないなど曜日の指定はできません。
月・日・時・分 全て設定 → 指定月日に鳴らす
月・ ・時・分 のみ設定 → 指定月に毎日鳴らす
・日・時・分 のみ設定 → 毎月同じ日に鳴らす
・ ・時・分 のみ設定 → 毎日鳴らす
曜日指定のアラーム機能なんてスマホなら当たり前にできるのに、CASIO製品に限らず、腕時計で、曜日の指定できるアラーム機能のある製品は、いまのところ小生は見つけることができてません。目覚まし用の置き時計では、曜日指定アラーム機能を前面に押し出した製品がありました。セイコー(SEIKO)社製のタイムクリエーションデジタル電波目覚し時計(型名SQ775W )というやつです。
目覚ましというかアラーム音を鳴らす月日時分は、アラーム番号1~5の5本を設定することができます。そしてアラーム1だけスヌーズ(SNZ)を指定することが可能です。DB-360のスヌーズは5分間隔で7回繰り返されます。各回「ピピッ・ピピッ・ピピッ・ピピッ・ピピッ・ピピッ・ピピッ・ピピッ・ピピッ・ピピッ」と10個鳴ります。アラームに気付いたときにどのボタンでも押せば10個鳴り終わる前に音をとめることはできますがスヌーズは続き7回繰り返しはとまりません。7回繰り返す前にスヌーズを中断する機能は無いです。
スヌーズを中断する機能ではありませんが、時刻モードで時刻を設定する状態にするとスヌーズ中であっても次回報音を中断します。また、アラーム1の時刻を設定する状態にしたときにはスヌーズ中であっても次回報音を中断します。
アラームの音量は、いわゆる普通の目覚まし時計と違い、低いので、うるさくありませんし、報音の度にボタンを押せば鳴りやむのだからそれでいいという考え方もあるでしょうし、そもそもスヌーズ機能なのだから中断しないのは道理なのかもしれませんが、アラーム番号1の時刻設定変更状態にするとか時刻モードで時刻自体の設定状態にするというやり方ではなくて、スヌーズ中であっても次回の報音を中断する(7回繰り返し報音完了したことにする)ボタンの押し方があったら便利なのになと感じました。たとえば、スヌーズ報音中にDボタンとEボタンとを同時に長押しするとか・・・ でもまぁ、そうは言っても、際限なく機能を盛り込んでいくというのも考え物なんですよ。
4.4 タイマー
タイマーなので設定した時間をカウントダウンします。
オートリピート機能は無いです。
タイマー画面でも現在時刻が表示されているので便利です。
4.5 デュアルタイム
4.5.1 デュアルタイム機能の概要
デュアルタイム(DT)機能は、基本時刻に時差を加味して世界主要都市の時刻を表示するワールドタイム機能とは異なる機能です。そうではなくて、単純に、任意の時刻(「時」及び「分」)をもうひとつ持つ機能です。但し「秒」は基本時刻と連動です。
デュアルタイムの画面でも、現在時刻が表示されているので便利です。
時刻表示モードのときには、Dボタンを押している間だけ 、デュアルタイム表示になります 。
4.5.2 デュアルタイム機能の応用例1
時報等を参照して現在の正確な時刻よりも5分進んだ時刻を基本時刻に設定してやり、基本時刻より5分遅れた時刻即ち時報と一致する時刻をデュアルタイムに設定することで、腕時計が普段表示している時刻は5分進んでいて、本当の時刻を見たいときにはデュアルタイム(DT)を見るという使い方ができます。
4.5.3 デュアルタイム機能の応用例2
基本時刻は時報等を参照して現在の正確な時刻に設定してやり、海外の当該都市の時刻をデュアルタイムに設定しておくことで、普段は日本の時刻を表示させておき、海外の時刻を知りたいときにはデュアルタイム(DT)を見るという使い方ができます。海外の当該都市を米国ニューヨークにするなら、時差はGMT-5でありJST-14ですので、基本時刻が日本時間の17時30分00秒のときにデュアルタイム(DT)を参照すると03時30分00秒です。
4.6 ステンレスベルト
バンドの長さが150~195mmでケースサイズが縦43.1 x 横37.7 x 厚10.4 mmだと仕様書に書いてあります。この表現だと意味が解らないと思います。バンドはステンレス製でありコマを抜くことはできない構造のためバンド自身の長さは変えられません。バンドに取り付けられた固定金具を一旦緩めてスライドさせ、手首に巻くのにちょうどいいところに再び固定することで調整が完了します。
仕様書にある値を使うと、バンド長さの最短値150mmとケース縦幅43.1mmとを加算すると193.1mmとなりますので、手首の周長が193.1mm以上ないとバンドがブカブカだという計算になると思います。小生の手首の周長は 148mm なので、最短に調整してもかなりブカブカで使い物にならないことになってしまいます。しかし、実際のところは、最短に調整したら最適なフィットでしたので、バンド長の最短知150mmを148mmの+2mmの誤差範囲と見て、ケース縦幅を含んだ寸法のことだと解釈するのがよかろうと思いました。
4.7 ストップウォッチ
ストップウォッチなのでゼロからカウントアップします。
ストップウォッチモードでも現在時刻が表示されているので便利です。
4.8 バックライト
DB-360のバックライトの光源は画面左下隅に設置された緑色LEDです。暗いところで点灯させると画面全体がちゃんと読めるようになってくれました。F-91Wに比べると格段に明るくて実用的です。下にバックライト点灯時の様子を示します。左側の写真がDB-360です。右側の写真は比較の為に示したF-91Wです。
動画でも撮影しましたので下に示します。F-91Wのバックライトはライトボタンを押している間ずっと点灯し続けてくれますが、DB-360のバックライトは1秒間点灯した後自動的に消灯してしまいます。
バックライトボタンを押し続けても約1秒経過すると自動的に消灯してしまいます。小生の場合、1秒あれば時刻を確認できると言えばできるんですが、寝ぼけ眼{まなこ}で時刻を確認する際には、明らかに短かすぎると感じています。バックライトの点灯時間を変える機能は無いです。
DB-360を枕元や枕の横などに置いて就寝しました。寝室は、ほぼ真っ暗闇です。夜中に目が覚めてしまったので時刻を確認しようと思ってDB-360をつかみまして、顔に近寄せて、確かバックライトボタンの位置はL(下図参照)だったなと押したところ、バックライトは点灯せず音がピッと鳴りました。暗くて見えないためボタンを間違えて押したということです。DB-360は左右対称の形状なので手首にはめておかないとボタンを押し間違えること必定です(F-91WなどLボタンが無ければ向きがわかるんですけどね)。ちなみに下図に照らしてボタン位置を言うと、DB-360のライトボタンはLでF-91WのライトボタンはAですから操作に互換性は無いです、違う製品なので操作互換が無くて当然という考えもありますが、使い易いとは言い難いです。
先ほど、暗闇だったのでライトボタンの位置を間違えたと申し上げましたが、間違えて押すとしたらBボタンになります。あれれ、となりまして、寝ぼけていますのでうっかり別のボタンも押してしまい、DB-360の状態が、いま、どういうことになっているのかわからない事態に陥りました。
これから再び眠りにつくわけですので、もしも今の間違いで、設定してある起床時刻を狂わせてしまったとしたら、とても困るので、アラーム時刻を点検しておきたいと思うわけです。真っ暗闇の中でも、先ほどのボタン押し間違いを乗り越えて、アラーム時刻の点検をすることはできました。困ったことにアラーム時刻を狂わせてしまったようです(寝ぼけているので誤解でじつは狂わせていなかったのかも)。ところがです、バックライトが1秒しか点灯してくれないし、再び点灯したければ、もう一度ボタンLを押さねばなりません。すなわち暗闇の中でアラーム時刻の設定を行うことは不可能だということです(同様にF-91Wも暗闇でアラーム時刻の設定を行うことは不可能)。
4.8 歴史
DB-360-1 AJF が2002年に登場?ヨドバシカメラで販売終了時の価格は税込みで2,570円だった。現在売られているのはDB-360-1 AJH 。CASIOの製品ページによりますと、1AJFと1AJHの機能的は同じだそうです。
2018年に購入した人のレビューがヨドバシのクチコミにありました。2018年に購入した人(Tatsunoya Showten)の開封レビュー動画がYouTubeにありました。
4.9 隠しコマンド
4.9.1 LCD表示テスト
左側の2つのボタン(AB)及び右下のボタン(C)を同時に押すとLCD表示テスト状態になるようです。右下のボタン(C)でスクロールできるようです。三面目に2515-0と表示されるのはムーブメントの型番らしいです。