から揚げとレモン、挟んだままのしおり | ライブヲタクのアマチュアカメラマン、紋次郎です。

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ジャンルにこだわらず、思ったママも事を時たま、、、忘れた頃に書き留めます。
気が向いたら読んでみて下さい。

へんな時間に眼が覚めたら、去年話題になっていた連ドラ再放送の第一話。途中からだったけどついつい最後まで観てしまった。

「そんな偶然アリか?」って思うようなわざとらしい出来事をキッカケに集まった4人の切ない過去が、それぞれの嘘と思惑によって絶妙に絡んでいくストーリー。不親切過ぎるくらいに余計な説明は一切ナシ。ひたすらどーでもいい様な馬鹿馬鹿しい日常会話がテンポ良く繋がって行くうちに、あれよあれよと思いもかけない方向に話は進んで行く。
そンな中の何気ないやり取りのひとつひとつ、画面に現れたちょっとしたしぐさや小道具から、言葉にならない心の襞が誰にでも分かりやすく雄弁に語られる。

から揚げとレモン。
脱いだままの靴下。
ジョーの帽子とキリギリスの明日。
そしてドーナッツの穴。

全員嘘つきで全員片思いなンていう危なっかしい状況が、それでもやっぱり「こうなるしかなかった」としか思えないほどスルスルと流れる様に展開していく。一見嘘なンて何ンにもなさそうでいて、誰もが根の深い嘘や隠し事を抱えている。観ている人が「あれ?この人は何ンでそんな事言うの?するの?」って感じる疑問が、その人の嘘を少しずつゆっくりと暴いていく。お互いに善意にあふれているかの様な4人に潜むさりげない悪意と心の傷が、気持ちの移り変わりにつれて抱えきれないほどに膨らみ、あるいはほどけていく。

連ドラって「最初と最後は盛り上がるけど途中はちょっと中だるみ」ってパターンが結構多い。でもこのドラマはど真ん中第6話の回想シーンに物語の一番深い「芯」があって、私としてはそこが一番面白かったし心が揺れた。全体的を通しても軽快な演出と緻密な筋運びで退屈する隙はないンじゃないかな。
主演の松たか子は裏表のある「変な人」を魅力的に演じているし、ドスの利いた?強烈なキャラを演じる事の多い満島ひかりもこの役では「心の傷を覆い隠しながら必死で生きる少女」の様な可憐さを光らせている。松田龍平と高橋一生もそれぞれのキャラで「嘘と裏表の心理」を好演して、ガッチリ4人で「主演」している。
脇役やゲスト出演もクオリティーが高い。もたいまさこや宮藤官九郎は言うまでもなく、特に吉岡里帆が演じたあからさまに裏表がある強烈キャラが出色。出番は少ないがハーフ顔で関西弁の高橋メアリージュンも個性が強くて気に入った。

偶然に第1話を見てしまったのが運の尽き。どうしても気になって、結局最終回まで観たくなっちゃうンだろうなぁ。。。
このドラマはもう3回目なンだけど。

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ところで、タイトルは言わなくても分かりますよね?

http://www.tbs.co.jp/quartet2017