姪と一緒に私と母が通っている大学病院に行きました
救急外来だと思って受付にいくと あ~先ほどの救急車の方ですね・・。うん??
ってなんか戸惑っている様子
その時姉から電話で、救急外来に行かず、そのまま『緩和病棟』に運ばれたそうです
すぐに緩和病棟に行くと、昨日退院した時と同じ部屋に母は鼻から空気をおくられてくる
チューブと、点滴。眠っているのか、口を開けて意識はありませんでした
父の時のように体中チューブだらけではなかったです。
入院の用意をしようと部屋を出ると先生に呼び止められました。
これから説明します
談話室での説明。
血液が悪さをしだして、脳から出血。脳圧が上がってしまって『脳ヘルニア』状態。
今脳圧を下げる点滴を打っているけど、今日明日が山です。
やんわりともう治らないって言われているのを、冷静になっている今ならわかるのに
私たちは今日明日を乗り越えたらまた
元に戻ると思っていました
死亡診断書を見てわかったのですが、母はこのとき『頭蓋内出血』を起こしていました
白血病患者の頭蓋内出血は予後不良
検索すればすぐにこの情報が出てくるのに聞き逃したのか私は『頭蓋内出血』ではなく、『脳ヘルニア』でいろいろ検索
していました。脳圧が下がれば何とかなる?って
とりあえず姪と姉は入院の用意と、母の唯一の甥を呼びに行きました
その間私は母と一緒。
顔を見るとくちびるには血の塊がくちびるに沿ってありました。
くちびるを拭いて、ただただじっと見守ることしかできなかった
のどをコロコロさせて息をしているだけのお母さんを
先生が病室に来て瞳孔を見ていました。今ってスマホのカメラのライトで見るのね、なんて思っていました
瞳孔は閉じている もごもご(声が小さくってよく聞こえなかった)
反応を見るために足の裏に刺激を与えると、ちゃんと反応する!!
え??大丈夫じゃん!!
でも先生はもごもごと何か説明をしていたのですが、いまいち覚えていない。。。。。
母が息をするたびにコロコロと音がするので『タンって取ってもらえますか?』と聞くと
すぐに看護士さんが痰を取ってくれたのですが
タンが真っ赤だった
看護士さんが一度口の中をきれいにしますねって口の中をきれいにしてくれたんですが
それも真っ赤
『それは白血病だからだからですか?』と聞くと『そうですね』って
昔母の知り合いが白血病でお見舞いに行くとありがとうってにこーーと笑うと歯茎から血が出てきた
って言う話を聞いていたので歯茎からの出血だとばっかり思っていたら
肺からも出血していたそうです
これは母が亡くなった後地元の主治医に挨拶しに行ったとき教えてくれました(大学病院に聞いたみたいです)
おっさんが車と一緒に来てくれて、しばらく一緒に姉たちを待っていました
母は相変わらずコロコロと音を立てながら呼吸をしていました。
見守ることしかできない時間。
おっさんはそんな時間が耐えられないようでした。
姉がいとこと入院の用意を持ってきました。
いとこは5年前に40代で脳梗塞を患って、右側に不自由があります。
そんなたった一人のいとこが母に話しかけていました
これからどうするか。という話の時
私は『喪服を取りに帰る』と言ってしまいました
姉に『お母さんに聞こえる!!』って怒られてしまいました
今思えば本当に悪いことを言ったなって思います
あの時は私の準備をしてそれが無駄になって
『ああ、無駄になったねぇ』って言えればいいなって思っていました
でも状況はそんな悠長なことは言っていられなかった