長女が私立幼稚園の入園式の日に長女がやったらダメなことをやってしまいました。

今思えばこれもADHD障害の子にあり得る行動(当時、障害児だと知っていたら想定内だったはず)だったなと気づけました。

もちろん長女は、誰かを困らせようとか悪さをしようと思ってやった行動ではありません。

目の前の光景に、ワクワクしすぎてどうしても衝動を抑えられなかったとのこと・・・。

 

幼稚園に入園する前の体験入園の日から幼稚園が大好きになり、入園日を心待ちにしていた長女。

入園式の日は楽しみすぎて早起きして朝食後、支度をすませ家族の誰よりも先に玄関先に行き、「早く幼稚園にいこーよー!」と出かける20分前ぐらいからすでにドキドキ・ワクワク感MAXな感じで・・・早く外に出たくて待てない様子。

 

幼稚園まで徒歩通園なので家族四人で一緒に歩いて行こうね~と話していたのですが、玄関先で記念写真をパチリと撮り終わったと思ったら、大きな声で歌いながら猛ダッシュで幼稚園へ走り去る長女・・・。

信号があるからそこで待っていなさーい!と叫ぶ声も聞こえないぐらい遠くて、ワンピースにハイヒールの私は必死に走って追いつくのが大変!

こんな大事な日に長女にケガされたり車に衝突されても困るから。

可愛く髪の毛を結んであげたのに幼稚園に着くころには髪がボッサボサで、また結び直し・・・まぁこれも毎度のこと。。

今でもそうですが、髪の毛をいじるクセがあり、すぐに髪の毛がぐっちゃぐちゃになります。

 

いよいよ入園式。

ここから本題ね。

入園式で園長先生がお話をしている間、話がつまらなかったようで聞く耳持たずの長女。

とりあえずみんなと同じように一列に並んでジッとしていなくちゃという感じでその場に立っているのが精一杯。

ママと離れて不安で泣いている子をジッと見ていたり。

周りをキョロキョロ、常に身体を前後左右に動かしていて、時折つまらなさそうに座って砂をいじったり砂でお絵描きを始めちゃう始末。

先生の掛け声で立ったり座ったりする園児たち。

私立幼稚園だからか、割としっかりしているお子さんが多い印象です。

 

でも長女は自分の気持ちや行動がハッキリしているので、自分の今の気持ちが少しでも違うと周りに合わせられないところがあり、今でも集団行動が大の苦手です。

みんなと一緒が大嫌いな子です。(これもADHDの特徴のようで、人と違う感性を持っているから自分は自分らしく居たいという意識が強いです。)

自分の好きなコトだけにはとても集中力が持ちますし、そういうときは周りの声が一切聞こえない状態のようです。

 

砂いじりに夢中の長女は当然周りが見えておらず、みんながその場で立ったり座ったりしていても気づかず。

慌てて立とうともしません。

砂いじりに夢中になっている長女に担任の先生が気づき、声掛けしてくれてようやく立ってくれました。

 

担任の先生の自己紹介や学園長先生などの話が一通り終わり、「それでは入園式が終わりましたので親子でお手てを繋いで帰りましょう~」と先生が話した時にすでに事件は起きていました!

 

「夫 あれ~?うちの子どこ行った?

私 トイレ近い子だから先生とトイレ行ってるんじゃない?」

しばらくトイレの方を気にしつつ、長女が来るのを待っていました。

おりこうな園児たちはすでに親御さんと合流し、親子で幼稚園の門をくぐって帰っていきます。

 

●●組のはずなのに・・・居ないじゃん!長女が何処にいるか担任の先生に聞いてくるわ~」

担任の先生に長女はどこに居ますか?と聞いてみたら、担任の先生は「え?まだお子さんと合流出来ていませんか?他の先生と一緒に探しますのでお母さんも一緒に探してください。」と言われて動揺する私。

一人で幼稚園の柵を乗り越えて一人で帰ったり、活発な子だから近くの公園に寄って一人で遊んでしまい兼ねない子だというのは把握している性格だったので先生たちにその旨を伝えたら、園長先生が慌てて園内放送をかけてくれて「●●組の○○○○ちゃんがおられません。先生方で急いで探してください。○○○○ちゃんは先生のところに戻ってくださいね」とマイクで放送してくださいました。

園長先生いわく、入園式の日に園児が突然消えて、園内放送を流した子は前代未聞で初めての事とのこと。

幼稚園の先生や補助の先生たちが幼稚園の外の道路や園庭や教室などありとあらゆるところを一緒に探してくれました。

数十分が経って、長女がなかなか見つからなくて焦るし、次女はお腹空いた~ってグズるし・・・。

もう、何処に行ったのよー!って私のイライラが頂点に達したとき、園の先生が長女を探し出して連れて来てくださいました。

長女の顔を見れたときは、ホッとし安堵の気持ちでした。

 

幼稚園の入園式の途中で一人勝手に抜け出して、長女はどこに行っていたかというと・・・、

幼稚園の中にあるアスレチックで一人で鼻歌を歌いながら楽しく伸び伸び遊んでいたのだそう。

遊びだしたら楽しすぎて周りが見えずに遊びに夢中で、自分の名前を呼ばれている園内放送のマイクの音も聞こえていなかったみたいです。

集団行動が苦手なんだなということを改めて思い知らされた日でした。

それも長女の性格の弱点部分だと思うだけで、ADHD障害だとはまだ疑っていませんでした。