7月1・2・8・9日の4日間で武蔵野美術大学通信教育課程の
スクーリング授業、「コミュニケーション研究1」がありました
こちらの授業は最初から最後まで基本的にグループワークでした!
大まかな内容は「三鷹のまちづくりのプロジェクトの企画」でした。
まず初日はオリエンテーションと三鷹で実際にNPO法人として活動されている方へのインタビュー、
2日目で三鷹のフィールドワークと自分達の、3日目で制作作業、4日目で制作+発表という流れでした
私たちのグループではフィールドワークの時に感じた「普段入りにくい建物に入った時のわくわく感や発見」を
キーワードにプロジェクトの企画を進めようという話になったのですが、なかなか企画の詳細を詰めるのが大変でした
まず、企画の範囲(対象や場所、内容など)をどこまで広げるかというところを決めるのが難しく…
最初、「暗闇」をテーマにしたイベントを催すのはどうか?という話が出たのですが
暗闇にすることで雑居ビルの良さが感じられなくなるのでは?という意見が出たり
場所を雑居ビルや夜の玉川上水など様々なエリアに広げることでテーマがぶれるのでは?となったり…
2日目の夜、授業終わりに三鷹駅の近くのバーミヤンに立ち寄り
「“怪しさ”を楽しむ」をテーマに「魔女」というキーワードを出し、
「魔女が運営する飲食店という設定で、三鷹の都市農業で採れた規格外野菜を用いたプロジェクトを展開しよう!」という
コンカフェっぽい企画になりました。
そこから平日を挟み、その間にFacebookで連携をとりつつ発表時に用いるパネルのワイヤーフレームを作ったり
キーカラーを決めたりしていたのですが…!
3日目になって、「“怪しさ”を全面に打ち出すとそこの住人たちに失礼になるのでは?」という
先生からの痛烈な指摘をいただき「魔女」というワードは生かしたまま企画をもう一度詰め直すことに
流石に制作も進めないとヤバい!ということで午後からは制作班2名と企画班3名に分かれ各々作業を進めることになりました。
私は企画班になり、「怪しさ」に代わる別のテーマを考えることに。
一度頭を空っぽにして、原点に立ち返ったり好き勝手に思いついたワードを口に出したりしている中で
「分からないことを知る楽しさ」「中身の見えない箱を開けていく感覚」をテーマにしよう!ということで
「(どんなところか分からない)雑居ビルで、(味の分からない)三鷹の規格外野菜を用いた野菜を調理することで、(どんな人か分からない)近隣の住民と親しむイベント」で行こう!!という話になり、
キーワードを「ちょっと寄り未知(寄り道)」にして、完璧!これでどうやー!と改めて先生に意見を伺ったところ…
「企画の中身が盛り盛りすぎてよく分からない」というご意見をいただくことに…
雑居ビルや野菜、料理、魔女など要素が多すぎて結局何をしたいプロジェクトなのか伝わりにくいとのことでした。
この時点で既に時刻は16時。この時間の企画のポシャりは正直かなり辛かった…。
授業終わりの時間が迫る中、今一度不要な要素を取り払い企画を見直すことに
そして、最終的に
「雑居ビルで20〜30代の女性を対象に毎月異なる企画を催す」プロジェクトになりました。
地域に馴染みのない若い世代(特に一人暮らし)は困った時に誰かに相談したりすることが中々できない。
そんな人たちが地域との関係を作る場を提供するプロジェクトです。
プロジェクト名は「魔女活倶楽部」。
その20〜30代の女性を普段人間社会で働く「魔女」に見立てて夜に「隠れ家」としての
雑居ビルで集会を行うといったコンセプトです。
そして、3日目ももはやお決まりとなったバーミヤンで23時ごろまでプレゼンの内容と制作物を進めました
そして発表当日。睡眠不足の中での4日目の午前はもう修羅場!って感じで、発表時間が迫る中作業を進めました。
最終的にパネルと展示はこんな感じになりました!
制作班の方々が素敵なデザインに仕上げてくださいました
私は↓の、プロジェクトの広報用のWEBサイトのイメージを作成しました
プレゼン直前で、まさかのディスプレイに映す用のイラレのデータがクラッシュするというハプニングもありましたが…
順番にも助けられ、なんとかプレゼン直前の5分で修復しなんとか無事終了しました!
自分でも若干引くくらいの量の文章の量となったのですがそれ位この4日間はとても濃厚でした。
企画が何度も練り直しになったのはかなり大変だったのですが、それ以上にこの授業は楽しかったです
これまで喋ったことのないメンバーでしたが、授業終わりに夜までファミレスで作業するのはなんか文化祭前日みたいでした笑
他のチームもプロジェクトの中身やプレゼン、制作物を本当に一生懸命作ったのが伝わってきてとても見応えがありました!
フィードバックの時間で「これで卒業してもいいくらいです」と言っていた方もいらっしゃっていたのが印象的でした。
4日間の授業が終わってビルから出た時に疲労と達成感の中で、じめっとした夏の始まりの暑さを感じながら雲の隙間から覗く青空を見上げて「なんか…青春ですね(笑)」と笑ったのは忘れられないほど思い出です
柔軟に時間の都合をつけて下さったチームメンバーの方々には本当に感謝です!!
個人的には制作だけでなく企画の方に深く関われたのがいい経験になりました。
これまで単に「デザイン=きれいに制作を仕上げること」という風に考えがちだったので、その部分を振り返るいい機会でした。
この調子で他の課題も頑張ろう〜!