にんじん触手 -5ページ目

にんじん触手

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自分の存在価値がわからない。


だから、生きてる意味がわからない。


でも、生きてる。


生きたいからじゃない。


死ぬのが怖いから。



自らを恥じる。


何もしていない自分を。


何も考えていない自分を。


何もかも人に頼っている自分を。



たばこの匂いがくさいよ。


手にも、髪にも、服にもこびりついてる。

今の、自分が置かれてる状況がわからない。


仕事もせず、かといって家事を手伝うわけでもなく、


日々、のうのうと生きてる。


おかげで、外部からの刺激がない分、気持ちは安定とまではいえないけど悪くない。


このままでいいのか?と思う。


このままだと、病気は悪化しないかもしれないけど、治りもしないと思う。



私の根性焼きの腕輪が、傷が薄れてきたみたい。


不安を覚えた。


傷が消えて綺麗になったほうがいいはずなのに、


自分が、自分を構成するものがなくなるようで不安になった。


また、焼いておこうかとも考えた。


今のところやってないけどね。



何にすがればいいんだろう。


私には何もない。


姉がいない。


一緒に育って、同じものを見て、聞いて、感じてきたと思ってたのに、


そう思ってたのは私だけだったんだね。


姉には新しい生活があり、うつ病も一足先に治ってきて。


うつ病の度合いがどんな状態なのかすら言ってくれない。


あの日、私のしたことはなんだったんだろう。


別に見返りを求めてたわけじゃない。


でも、そんなに私を避ける・・・。


私は一種のモンスターなんだろう。


一緒にいると気持ちを奈落の底に落とす。


だから、姉は私のそばから去った。


そっか。


モンスターなんだ。


すごくしっくりくるよ。


だから。


だとしたら、私のしたことは無意味どころか邪魔だったんじゃないか?


私の存在の意味がわからない。

今日は悲しかった。


人の輪の中に入れなかったから。


いつものこと。


消極的な私はいつもそう。


だから、楽しそうに会話する人たちがうらやましくて、


その笑顔がまぶしくて、


悲しかった。


私は、私だけ輪の中に入れない。



切ろうと思った。


切って何かが解決するわけでもないけど、切りたいと思った。



今、切ってきたところ。


いくら切っても心が満足しない。


もっと切りたくてたまらない。


もっと血を、したたるまでに流したい。



何で、こんなことしてるんだろう。


親が悲しむだけなのに。


何も解決しないのに。


でも、無心に切ってるとき、心が落ち着く気がする。


流れ出る血でじゅうたんを汚さないようにティッシュで傷口をふく。


少しあわてるその瞬間はただ、傷にだけ気持ちがいく。


すべてを忘れられる。



ごめんね。


仕方なく切ってるんじゃなくて、切りたいから切ってるんだ。


だから、助けを求めたりはできない。