ゼル 俺達は何でもない凡人だから、てめぇの生活が第一だ。面倒ごとは御免だ。どうせ歴史に残るのは団長や副長みたいな超人だけだ!こっから先は金にならねぇ、ジョーカー傭兵団は解散だ。

ベリィ その上で、副長…いや、天才軍師リバイアの志を継ぎ、闘神ジョーカーを支え最後の戦いに参加するバカを募ります。危険は多いのに実入りは無い。

ケン 拙者は最後までお供する。世界一の剣豪たる団長が全てを賭けて挑むのだ。熱くなってしまうだろう。

ゼル ケンさん…心強いぜ。

ケン ゼル殿は用心棒に戻るのか?

ゼル 俺も団長について行く。幻の神器…勇者テイトーの遺産が見られるんだぜ。魔法剣士でこれを見逃すのはバカだろう。

アトラス ジョーカー傭兵団がなかったら、俺はただの乱暴者でお縄になってるのがオチだった、やるに決まってるだろ。

鈴霞 あんた副長の弟子だろ、解散なんてバカなこと言ってんじゃないよ。堂々と命令するんだよ、副長代理ベリィ。

ベリィ 皆さん…ジョーカー傭兵団!これが最後の決戦だ!団長をバックアップして闇の氾濫を止める!

ジョーカー お前ら…みんなバカだぜ。無駄死にしても知らねぇぞ。



 リバイアの一番弟子 ベリィ

新生テイトリオン王国の文官になる。要職を締めていた貴族が国を立て直せず、10年後に宰相に抜擢される。もともとの才能に加えリバイアの教えを練り上げ、テイトリオン王国の最盛期を築いた。

また、リバイアの息子に師として兵法や統治法を授け、リバイア流用兵術の原案を練った。


 魔法剣の達人 ゼル

海賊の頭目サリサと共に出頭するも、功労により恩赦を受ける。海賊稼業から足を洗い、テイトリオン王国の武術指南として尽力した。


 世に埋もれた剣豪 ケン(本名不明)

彼は最期まで本名を語ることは無かった。最終決戦で倒れる。彼の記憶と経験を受け継いだ親友ゼルによると「ケンさんは凄ぇ男だった、それでいいじゃねぇか」と詳細を口にすることはなかった。


 心優しき巨漢 アトラス

その剛力を買われ、ラグナの元で重用される。しかし数年後に軍を辞め、テイトリオンの一市民となる。その後、彼に関する記録はない。


 疾風の忍 鈴霞

最終決戦で負傷、以後は尼となり修道院で働く。穏やかに天寿を全うした。


 比類なき兵法の達人 ユーザイ

テイトリオン王国の下級官吏として図書館の事務員となる。その傍ら、兵法や統治法の研究に関わり、その知略を後世に残した。10年後に姿を消す。


 剣王 ラグナ

部族間の争いが絶えなかった草原を統一、ラグナ帝国を建国する。小規模の公国の危うい統治が続いたが、リバイアの息子・統が若くして宰相となり強国となる。後にテイトリオンが大公国となり帝国の下に付く。

後に大魔王と天地を揺るがす一騎討ちの果てに倒れる。帝国はラグナ1代で崩壊した。