不定詞は極めて重要で読解の際の必須の要素であり、正確な知識を持っていないといけない。今日は不定詞の時制ということで完了不定詞というのを話していこうと思う。簡単にいえば完了不定詞というのは主節の時制と1つずれていることを表す。

 

It seems that he was ill in bed.

主節の時制はseemsだから現在、しかしthat節の中はwasで過去、主節の時制とずれている。こういう場合不定詞を使って表現すると、完了不定詞を使う。

He seems to have been ill in bed.   という具合だ。 seemと言うのは変な動詞でHe seemsと言っているけど、彼が思っているわけではない。思っているのはこの文を喋っている人がそう思っている。彼は病気で寝込んでいたらしい。という意味になる。話者が思っているのは今のことで彼が寝込んでいたのは過去のことを言っている。

It seems that he is ill in bed.

It seemed that he was ill in bed.

のように主節とthat節が同じ時制のときは普通の不定詞でよいので、

He seems to be ill in bed.

He seemed to be ill in bed.  となる。

 

It seemed that he had been ill in bed. だと主節が過去でthat節が過去完了で時制がずれているので、 He seemed to have been ill in bed.  と、このように完了不定詞を使わないといけない。

 

このように完了不定詞は時間のズレを表している。ただ注意しないといけないのは、現在と一つずれているものは過去ともう一つ現在完了もありうるということだ。文脈からわかる。

He seems to have been ill last Sunday.をIt seemsになおしてみると

It seems that he was ill last Sunday.  と that節は過去形になる。last Sundayと過去を表す副詞があるからだ。しかし、

He seems to have been ill these ten days.  だと、these ten days ここ10日、という副詞があるので

It seems that he has been ill these ten days.  と、現在完了を用いなければならない。要するに現在とずれている時制は過去と現在完了、両方ともあるということだ。

 

不定詞は主節と同じ時制と言ったが、動詞によっては未来のことを言っている場合もあり、その場合は事情が異なる。それは動詞が, hope, expect, wish, want,intend, mean, promiseのような、未来に~だろう、という意味を持つ動詞たちの場合だ。

 

He hopes to marry her.なら結婚したいと未来に望んでいるのでthat節に直すと

He hopes that he will marry her.  となる。つまり同じ時制ではなくwillと未来形になる。このとき、完了不定詞を使うと、

He hopes to have married her.は

He hopes that he would have married her. と未来完了、未来のある時点までに完了していることを表す。

He hoped to marry her. だと

He hoped that he would marry her. と、主節が過去なのでwillもそれに合わせてwouldを用いる。

 

ところが、

He hoped to have married her. は全く意味が異なってくる。

これを書き直すと、

He hoped to marry her, but he could not.

という意味になる。 ~したいと思ったけど、だめだった という意味を表している。こういう意味になる動詞、さっきだした動詞はすべてこういう意味になる。

hoped to have P.P.

expected to have P.P.

wished to have P.P.

wanted to have P.P.

intended to have P.P.

meant  to have P.P.   meanの過去meant

promised to have P.P.

 

これらは過去形に完了不定詞が着くと、~しようと思ったが出来なかった、

という意味になる。 これは、こういう知識がないとどうしようもないことになる。

 

meanは意味する、という動詞だが~するつもりだ、という意味がある。

I mean to go there tomorrow  私は明日そこに行くつもりです。

また指していうという意味で

I mean it as a hoke.  冗談のつもりで言ったんだ

I mean it.  本気でいってるんだ。

重要な意味を持つという意味で

A happy home means much to a child.  幸福な家庭は子供にとって大いに重要だ。

また、結果を引き起こす、という意味で

That means catching the first train.  それだと始発列車に乗ることになる。

会話などでI mean. と言うと、つまり、いやその、という意味になる。

ややこしいことに形容詞のmeanもあって、それは卑しい、というマイナスイメージを表す He is no mean novelist.  no meanだからプラスイメージ、彼はなかなかの小説家だ。またmeanは中間という意味もあって、in the mean time とかくするうちに、話変わって、という意味になる。