代名詞 it を含む構文を含む英文の演習をもう少ししてみよう。結構難しいということをわかってもらいたい。

 

It is remarkble that it is not always those who are most read or respected who have left the greatest number of sayings in the popular memory.

 

remarkable  注目すべき saying 名言

一度読んで見たら、何だこりゃー、とwhoが2個も出できて面食らうかもしれない。remarkableは形容詞なので最初のItはthatを指す形式主語とわかる。要するにthat以下のことは注目すべきである、と言っている。でthatの中を見ていくとまたitが出てくる。このitがなんのitなのかわからないと全く意味がわからない。those whoはthose people whoのpeopleが省略された形で要するに~な人々、と意味を取ればいい。どんな人々かというと、最も読まれて尊敬されている人々、ということになる。その次にまたwhoが来ているが後ろに続く文を見ると主語がかけている。主語は何かと考えるとthose (people)だ。これって何か。強調構文でIt is ~that (かけた文あるいは副詞がかけている文) で~に後ろの文の主語が人で強調されているときにthatはwhoを使える、というのがあったと思う。It is ~whoの強調構文になっている。だからthat以下は、最も読まれて尊敬されている人々が人々の記憶に最も多くの名言を残してきたとは限らない、ということは注目すべきことだ。という意味になる。

 

There is neither good nor bad in any scientific discovery: It is the use to which it is put which makes it beneficial or dangerous.

 

neither A nor B  AでもBでもない discovery  発見 put to use 利用する

この英文もwhichが2回も出てきている。it is the use whichだから後ろの方が強調構文のwhich、to whichの方はthe useを修飾する関係代名詞節と検討がつく。

it is put、makes itのitは何を指しているのか。文脈から科学の発見のことだとわかる。the use to which it is put  科学の発見が利用されるその利用のされ方

 

どんな科学の発見もそれ自体は益でも害でもない。科学の発見を有益にするのか、あるいは危険なものにするのかは、それの利用のされ方次第である。

 

It was my teacher's kind and skillful method of teaching that made the first years of my education so beautiful. It was because she knew the right moment to give me the right knowledge that they were made so pleasant and comfortable to me.

 

It was ~ thatでthatの後ろの文が主語がかけているので、強調構文とわかる。

 

~のところを強調しているので、that以下は~だ。

私の教育の最初の数年を美しいものにしたのは先生の親切で熟練した教え方の方法だった。その次も強調構文、it is   thatを外しても文になるので、

Because she knew the right moment to give me the right knowledge、they were made so plesant and comfortable to me. 

to give me the right knowledgeはmomenを修飾するto不定詞句の形容詞。

彼女が私に正しい知識を与えるのに正しい時を知っていたので、それらが私に取ってそんなに気持ちよく快適であり得た。 それらとは何か。yearsを指してる。

この文のbecauseの副詞節を強調しているので、訳としては、その年月が私に取って気持ちよく快適であったのは、先生が適切な知識を授けてくれる適切な時期を心得ていたおかげであった。

 

It is not to science that we must turn for guidance but to the humanities---to several fields of learning having to do with the social and moral fibres of our people.

 

guidance 指導  humanities 人文科学 field 分野 moral fibres  道義的性質

have to do with  と関係がある

 

ここで一番の難所はturnの動詞の使い方、前にto scienceが出ているがturnの後ろにforが来ている。to scienceのもとの位置はどこなのかということだ。これはturnの動詞、いろんな使い方があるれけど、その中の一つ、turn to A for B   Aに頼ってBを求める、という使い方を知らないとちょっと苦しくなる。しかもnotがあって後ろにbutがある。not A but B  というnot-but構文でAではなくてB という訳になる。このbutはしかしと訳さないこと。そうすると大体意味が掴めてくると思う。

 

私達が指導を求めて頼よらねばならないのは科学ではなく人文科学、つまり、人々の社会的、道義的性質と関係を持っている学問のいくつかの分野、にである。

 

turnは辞書を見ると2ページちょっとある。大変な分量だ。基本は回るという動作を表すが、具体的な動作から抽象的な回るイメージを持つものへと拡大する。だから曲がるとかひっくり返すとか、向ける、方向を変える、変わる、といろいろな意味になりうる。trun to  は to 自体がやじるし、ベクトルを表すので、の方向を向く、とか、へ転じる、へ変わる、ページを開く、参照にする、助力を頼む、など色々と使い道が多い。仕事に取り掛かる、というのもある。

I had to turn to my friend for help. 私は友人を頼って援助を求めなければならなかった。He turned to a dictionary for various meanings of the word. 彼は辞書でその単語の色々な意味を調べた。などある。あと昔なんかの英文で出た問題ではturn inというのが記憶にある。You must turn in your report soon. 報告書をすぐ提出しろ。あとは電気やガスをturn on つける turn off 消す止める turn out これも消す止める、だがよく出るのは、結局  であることがわかる、という意味。The rumor turned out to be true.  その噂はほんとうだった。またよく出る熟語に in turn 順番に、今度は in one's turn 自分の番になって、等がある。一度辞書を丁寧に読んでおくことを勧める。意味が取れない原因はturnを回るという意味だと決めつけているからだ。根本にはその動詞のイメージがあってそれが具体的なものから抽象的なものへと適用されているわけで、5つも10もの意味があるわけではない。米国人だってそんな一つの単語に10個もの意味があるなんて思っていないし覚えられる訳がない。だから根本にあるイメージは何なのかを考えてそれを持っておく、あとは文脈でそのイメージを適用して日本語でいうとどんな意味になるか考えてみたらいい。

ここで言いたいことは辞書は丁寧に読む習慣をつけようということだ。そういう習慣が意外に訳に立つことがある。目にはすぐ見えないけど実力がついているということがわかることがあるだろう。

 

さて、英文解釈ばかりやってるわけにもいかない。今はとにかく英文解釈に必要なすべての完備された一セットの英文法の知識の獲得を目指している。ただ学習した知識を適用できるかその都度英文にあたって見ると言うことも必要なのだ。

 

強調構文のIt is ~ that のthatは関係代名詞に似ているが違うところもある。

that 以下の文の主語、目的語がかけている場合もあれば副詞がかけているだけで完全な文になっている場合もある。だから関係代名詞ではなく強調構文のthatとしか言いようがない。またwhoやwhichもthatの代わりに来ることもある。

今日出ていたto whichなどの関係代名詞が前置詞を引っ張ってくることもあるがそれは関係代名詞のところでやるのでその時にしっかり覚えよう。

 

この英文を読むための英文法の知識の獲得は少なくとも1年はじっくりやることが必要だ。だから高1の一年はこれだけをもっぱらやるべきなのだが、学校教育はそうなっていない。一年生でto不定詞のここまで、二年生で to不定詞のちょっと高いレベルまで、やる、という風になっている。そんなんではいつ英文を読めるようになるのか、受験にだって間に合わないだろう。本当は大幅にカリキュラムを変更して1年は英文法、それも読解のために必要な知識をみっちりすべてやる、ということが必要なのだ。1年で英文法ここまで、2年で英文法ここまで、そんな勉強ではいつまで立っても身につかないということだ。 高1で必要な英文法は全部身につける、そういう勉強でないと行けないと思う。もちろん文章を読める中学生なら中学生のうちに英文法を終わらせることは可能だ。別に難しいことを書いてはいない。ただ単語は難しいと思うけど、誰だって初めて出会った単語は難しいし足を止めてしまうものだ。覚えろとは言っていない。読むだけでいいと言っている。一度出会った単語は二度目に出会うと、難しさが半減しているはずだ。三度目に出会うと旧知の仲のように思われてくる。段々と優しくなってくるのだ。そうなるまで、忍耐強くねばれ、と言っている。自分ができる範囲で一生懸命やったならそれでいいじゃないか。