代名詞 it を含む構文は大まかに言って3種類あった。漠然とした主語のIt、形式主語・形式目的語のit、強調構文のitである。それぞれどういうものだったか、何度でも読んで頭に叩き込んでもらいたい。実際の英文に当たる時、やはりこういう知識がないと正確に読めない。 代名詞 it を含む構文には何がありますか、と聞かれてちゃんと応えられるだろうか、考えてみたらいい。すらすらと出てくるようでないと役に立たない。そうでなくても実際の英文はいろんな修飾がついたり単語が難しかったりで読むのは困難だ。大学入試レベルになると抽象概念の単語がぼろぼろ出される。いきなり知識が揃っていないのに長文にぶつかって言っても非効率だ。中位の長さの英文をやりながらその中で出てきた単語や文法知識の確認をやっていくとよい。代名詞 it を含む構文は結構難しい。
It was long before I realized that the only thing that matter to me in the work of art was what I thought about it.
ざっと読んで構文がわかるか意味が取れるか試してみるといい。ItはなんのItなのか。
long という期間や時間を表す形容詞がありその後にbeforeが来ている。
It is sinceゃIt is beforeの構文とわかる。するとこのItは漠然とした主語のIt。
時間・期間が長いと言っている。beforeだから、~する前に。~するのに長いことかかった、が言いたいことだ。私がthat以下のことを理解するのに。たった1つの事柄、that matter to me は主語がかけているので関係代名詞節、the only thingを修飾。
私に取って重要である、美術の作品で、 wasが来ているのでその前までが主語の部分、what I thought about it. はwhatをもとの位置に戻してみるとI thought what about itだから、それについて何を考えるかということ。
日本語に訳してみると
芸術作品で私にとって重要なたった1つのことは、私がその作品についてどう考えるかということだと理解するのに、長い時間を要した。
It takes many billions of atoms grouped together to be visible to human eye. But it takes only 15 pounds of concentrated atomic fuel, for example, to produce as much power as 40 million pounds of coal.
billion 十億 million 百万、百万長者というと、millionaire。billionaire 億万長者
grouped together 一緒に集められた、過去分詞で前のatoms原子を修飾。
concentrated atomic fuel 凝縮された原子の燃料 produce 生産する
It take ~ to Vの構文なのでVするのに~かかる、要するの意味。
原子が人間の目に見えるようになるには何十億もの原子が集まることを要する。
しかし、例えば4000万ポンドの石炭と同じ力を生み出すのにたった15ポンドの凝縮された原子の燃料しかかからない。
One can imagine with what excitement he began to use his own telescope, and it was not long before he turned it away from the earth to the heavenly bodies.
imagine 想像する、普通はthat節でthat節以下のことを想像する、となるがwith what excitement という疑問詞節が来ている。わかりにくいときはもとの位置に戻して考える。すると、he began to use his own telescope with what excitementだから、どんなに興奮して彼は自分のぼうえんきょうを使い始めた、だからこれを名詞として訳すと、人は彼がどんなに興奮して望遠鏡を使い始めたか想像できる。で、次がIt was not long before~の構文だから、そして、彼が望遠鏡を地球から天体へと向けるのに長くかからなかった。→そしてまもなく、彼は望遠鏡を地球からはるかな天体へと向けた。 turned it awayだから、それ(望遠鏡)を遠くに向けた、の意味。
彼がどんなに興奮して望遠鏡を使い始めたかは想像がつく。そして間もなく彼は望遠鏡を地球から遠い天体へと向ける様になった。
Probably in a modern city the man who can distinguish between a thrush's and a blackbird's song is the exception. It is not that we have not seen the birds. It is simply that we have not noticed them. We have been surrounded by birds all our lives, yet so feeble is our observation that many of us fail to distinguish the song of one from that of the other.
多分現代の都市では人は、どんな人かというと、trushつぐみとクロドリの歌の区別ができる, is 例外だ。It is not that 状況・事情を表す漠然のIt、that以下ではない
It is simply that that以下に過ぎない。我々が鳥を見たことがなかったということではなく鳥たちに気づいてこなかったということに過ぎない。我々は生まれてからずっと鳥に囲まれていたが、我々の観察力が大変弱いので、我々の多くは一方の鳥の鳴き声と他方の鳥の鳴き声を区別できない。
our observation is so feeble thatだが倒置が起きてso feeble(弱い)が先に来ている。 so ~that構文
おそらく現代の都会ではつぐみの鳴き声とクロドリの鳴き声を聞き分けられる人は例外と言ってもいいだろう。私達がそれらの鳥を見たことがないというわけではない。ただ気が付いていないにすぎない。わたしたちは生まれてからずっと鳥に囲まれているのに、観察力が極めて弱いために一方の鳴き声と他方の鳴き声を聞き分けられない人が多いのである。
今日はここまで。もう一回英文を演習しようかな。Itの見分け方は慎重に判断しないとならない。案外英文でつっかかるのはこういうところなんだよね。丁寧に何度も読んで基本をしっかり定着させてほしい。