to不定詞句の名詞用法が主語に来ることがある。同じように動名詞句も来る。to不定詞句と動名詞句とでは何が違うのか、というとおそらく教えてもらったことがない人がほとんどだろう。動名詞のほうがより名詞に近い感じがする。to不定詞の場合はまだ動作のイメージが強く残っていて~すること、というふうにちょっと動詞の方に角張っている、って感じだ。では例文をみていこう。

 

To work for his existence was all he could do in twenty-four hours of each day.

 

existence 生存 for one's existence  生きるために

 

生きるために働くことは が主語になっている。次のall he could doだがしっかり訳すことが必要だ。he could doのdoの目的語がない。どこにあるかというとallだ。つまりall that he could doの関係代名詞thatが省略された形になっている。関係代名詞節は形容詞の働きで前のallという名詞を修飾している。すべてのこと、どんな? 彼ができる、だから彼ができるすべてのこと、という意味になる。

 

生きるために働くことは毎日の24時間で彼ができる精一杯のことだった。

 

To be a little deaf and be the only one who knows how deaf you are has its advantage.

 

deaf 耳が遠い advantage 利点

 

andがあるので並んでいるということに注意する。

つまり To be a little deafであり

            To be the only one であること

更にthe only oneにはwhoが続いているので関係代名詞節が修飾している、knowの次は目的語が来ているがhow いかに~であるかということ という疑問詞の名詞節が目的語としてきている。the only one つまりhow以下のことを知っている how 以下はあなたがどんなに耳が遠いかということ

まとめると

 

少し耳が遠くて自分の耳がどんなに遠いかということを知っている唯一の人間はそれなりに利点を持っている。

 

To blame without pointing the way to improvement helps nobody.

 

blame 責める point 指摘する improvement 改善

責めること withoutだから、~なしに 道、方法を指摘することなしに to improvementだから改善への 改善ヘの道を指摘することなしに

改善の道を指摘しないで責めることは誰をも助けない。

より日本語らしく整えると

改善の道を示さずにただ責めても誰の役にも立たない。

 

to不定詞句が先頭に来ていてもその次がどうなっているかを見ないと主語かどうか確定しない。[to不定詞句] SVXXというふうに別に名詞が来ていてその次に動詞が来ていたら[to不定詞句]は主語ではないということだ。

 

To show radium to the doubtful, they labored for three years.

 

radium ラジウム doubtful 疑わしい the + 形容詞で疑っている人々 labor 労働する 疑っている人たちにラジウムを見せること、と見ていったらtheyという主語があったので疑っている人たちにラジウムを見せるは名詞ではない。副詞節でためにという意味になる。よって

 

疑っている人たちにラジウムを見せるために彼等は3年間働いた。

 

[to不定詞句]が主語であるためには[to不定詞句]の次に動詞が来ていないとならない。

どこからどこまでが[to不定詞句]なのかきちんと見分けないとならない。

to 動詞 なので動詞は目的語を取ったり副詞を取ったりするのでどこまでがTo不定詞の範囲なのか見極めてその次に動詞があるか、別の主語があるか、をみて判断することが必要だ。

 

To get the bottom of the things, to find out what makes the machine go, are ambitions whothy  not only of the child but of the man.

 

bottom 底 get the bottom of  の真理を極める find out 理解する ambition 野心 machine 機械 whothy of  にふさわしい  not only A but B AのみならずBもまた

what makes the machine go  何が機械を動かしているか

to不定詞句がカンマで2つ並んでいて、areという動詞があるので主語の働きをする。

whothy of A  Aにふさわしい、にnot only A but Bが割り込んでいて

whothy not only of A but of B  AにふさわしいのみならずBにとってもふさわしい

 

物事の真理を極めることと機械がどう動いているのかを理解することは、子供のみならず大人にとってもふさわしい野望である。