ちかぽん@モンゴルコーディネーター兼業遊牧民兼日本語教師です。
急にアメブロの更新再開意欲が沸き上がりました。
今年の夏は、天の遊牧民(The Celestial Nomads)という
馬旅コンテンツ企画に参加して、
ゴビ砂漠から、モンゴル中部のハンガイ地方、アルタイ山脈まで
旅してました。
2016年から5年間続けてきた「草原のわが家」という
遊牧体験型研修宿泊施設のプロジェクトは、コロナ禍もあり、
遊牧民スタッフ・ツアー対応スタッフの意向などもあり、
いったん休止して、遊牧経営のみを継続しています。
で、新しく始めたのが、「天の遊牧民」プロジェクトです。
モンゴル伝統文化、特に
狩猟文化を無形文化遺産として普及継承する取り組みです。
リーダーは、Eチンゾリグトさん。
彼は2022年2月の旧正月が終わってから、旅をスタートし、
四季を通じて、モンゴル馬で全国21県を旅をしながら、
モンゴル各地の青少年向けに、モンゴル伝統文化についてのレクチャーをし、
各地元の博物館や史跡、無形文化遺産の継承者を訪ねて
映像アーカイブの取材をするという
取り組みを始めています。
春の2月から5月までは、内モンゴル人の人と一緒に東部5県を旅してました。
私は夏から秋にかけて7月から9月まで、ゴビ地帯からハンガイ地方、アルタイ山脈のふもとまでの6県を旅しました。
いったん、旅は中断して、
来年春から、フランス人モンゴル研究者・馬頭琴奏者のスティーブさんと
西部地方から始める予定。
私は、第2フェーズの旅のレポーターをしてましたが、
この冬から来年のプロジェクトが終わるまで、
バックアップをする予定です。
モンゴルの伝統狩猟文化、として、
モンゴル弓術・騎射、ハヤブサ鷹匠・猟犬による犬追い猟の3本柱
いずれも、共通点として「モンゴル馬」が関わっています。
私は、モンゴル騎射に一番熱を入れて取り組んできました。
チンゾリグトさんとのご縁で、モンゴルタイガ・猟犬のムサと生活することになり、
猟犬文化にも興味が出てきました。
ハヤブサ鷹匠については、まるで素人の域を越えられないのですが、
バヤンウルギーのカザフの人たちのイヌワシ鷹匠については、
イヌワシの生態系や鷹匠さんたちの狩猟記録、飼育方法や保護の方法などを10年以上フィールドワークで調査してきています。
チンゾリグトさんはタイガ犬の保存会の会長や
モンゴル犬学連盟の会長などを歴任している猟犬ブリーディング&トレーナーのエキスパート。
モンゴル鷹匠連盟の事務局長をしています。
彼自身もハヤブサの飼育をし、調教もしているので、旅を通じて、ハヤブサ鷹匠文化について、私もちょっとだけかじることができています。
コロナ禍で引きこもっていた2年間は、とにかく生き延びることと、
馬っこやそのほかの牛たちなどをいかに維持管理するか、で精いっぱいでした。
でも、この夏は、モンゴルでは、かなりコロナ規制が緩和され、
地方の移動や旅行も自由にできるようになりました。
コロナ禍で、守りの姿勢・ひきこもりニートのようになってしまった
自分自身の旅心を呼び戻すために、
今年の夏は、旅行業は封印して、自分自身が旅人として、
馬と向き合い、知らない土地、知らない人たちとの旅、そして新しい出会いを求めて旅することにしました。
ゴビ砂漠の暮らし、各地で出会った文化遺産、
モンゴル馬のこと、タイガ犬、ハヤブサのこと、
旅での葛藤や挫折、失敗など、自分の旅を通じて見つけたこと
などなど、綴っていきます。