ついにモンゴル国内でも新型コロナウィルスの感染が確認されました。
今回の記事では、
*モンゴル国での新型コロナウイルス(COVID19)の感染患者が1名確定したこと。
*感染者が出たことでモンゴル国内と、フェイスブック上で起きたユーザーの反応の流れ
の2点をご紹介したいと思います。


感染者はドルノゴビ県ウランバドラフソムにあるウラン鉱山開発業者のフランス人男性57歳。


フランスからロシア、アエロフロートで3月2日に入国。
この時点では、ロシアからのルート、フランスは検疫隔離措置対象ではありませんでした。
入国時、当局指導として、14日間の自宅待機、体調がおかしくなったら即感染症リサーチセンターへの連絡を伝え、当人は、バヤンゴルホテルに宿泊。
その後、3月6日まで自宅待機の要請を無視して、ビジネスミーティングに出席し、ケンタッキー・フライド・チキンやら、ベランダ(チョイジンラマ廟博物館近くの人気イタリアレストラン)などで外食、3月7日にドルノゴビに向けて列車に乗って移動、、、3月7日、ドルノゴビの鉱山会社の現地キャンプで発熱、体調不良で隔離治療を受けることとなり、検査の結果、陽性反応が出た・・・というわけ。

 

一応、3月2日から7日の発症までの足取りは確認されていて、濃厚接触していた通訳、ビジネスミーティング出席者、食事をしたレストランやファストフード店のスタッフ、列車や飛行機の乗客乗員、ドルノゴビの地元で立ち寄った先など一次接触者・二次接触者は身元が確認できて、国立感染症リサーチセンター(感染症病院)と自宅での隔離観察・検査を受けています。

また、立ち寄ったとされる建物とその周辺の外食産業・オフィス関係は検疫封鎖され、消毒作業が行われました。

ロシアからの飛行機が隣の席だった英国人旅行者は、旅先のオブスアイマグで、同行の通訳ガイド・コック・ドライバーたちと一緒に、医療機関に隔離入院をして、経過観察中です。

 

これまで、感染拡大地域だった、中国・韓国・日本に加えて、イタリア・イランからの入国拒否、モンゴル国籍者の帰国の場合は、自費負担での隔離検査入院14日間が義務付けられるということになっておりました。


3月10日の朝にモンゴル国非常事態対策特別委員会の決定事項と議事録が送られてきて、日本等の入国拒否措置が3月いっぱいまで延長され、飛行機も3月11日までのはずが3月いっぱいまで運行停止との話で、そっかー、と思っていたところに、ロシアのウランウデとイルクーツクというブリヤート共和国との空路・陸路・鉄道の運行も停止というお達しが来ていたところでした。

今回、検疫措置をとっていなかったルートで、防疫網の網目をくぐって、感染地からウイルスが持ち込まれたことと、自宅待機要請という指示が無視されたことで、厳戒態勢がさらに緊張を増したのでした。

モンゴル国大統領や外務大臣、政府高官でさえ、数時間の日帰り公式訪問で中国に行ったことで、14日間の隔離観察処分を受けているというのに、一介の民間企業の外国人が、当局の指示を無視して、外出した挙句、列車で地方に移動した挙句発症、という事態で午前中、フェイスブックが一瞬炎上しかかりました。

でも、モンゴル人ってやっぱり、防疫・検疫封鎖、感染症に強いなって思ったのは、その後の流れです。

感染発覚しちゃったのはしょうがない。モンゴル国内での感染ではなく、持ち込まれてしまったものだ。今こそ、われらモンゴル人の鉄壁の免疫力がほんとにCOVID19にはかからない、ってことを証明しようではないか、、、といった論調が・・・

マスクしっかり、装着しようぜ。
不要不急の外出は控えようぜ、というお互いの声かけと同時に、国の方からも、乳幼児や小中学生の子供がいる家庭の母親は全員自宅勤務、自宅待機という対策を発表。

 

一瞬昼頃、食料無くなるんじゃないかパニックになりかかったけど、それもSNS拡散で「食料買い占めはみっともないから止めようぜ」で沈静化。

外国から、不特定多数との接触されたわけだから、一気に感染拡大の危機じゃないか!!大丈夫か??わーーーー、みたいな無責任な煽りが流れてきたり、感染者を処分しろとかヒステリックな論調が拡散されかかたっところで、私のFB友達は、「今回の感染者発覚で、根も葉もない噂や誹謗中傷や汚い言葉を投稿した奴は、即FB友達から外すんで、そこんとこよろしく。」とポスト。
で、この炎上流れも、午後2時か3時にはおさまりました。


実態がどうであるか?ってことの把握に一生懸命ではあるけれど、必要以上の誹謗中傷はやめようぜ、自宅待機しないでふらふらしたのは問題だけど、そいつも罹患者、コロナの被害者なんだぜ、と。

 

で、結果的に、、、国内は防疫措置で抑えられるとして、やっぱ、外国からのウイルスが入ってくる可能性はシャットアウトしたいよな、という流れが午後には主流となってきました。


まぁ、非常事態特別委員会での会議もそういう流れになっていたんだと思います。


結果として、この次の投稿のような防疫措置がとられることになりました。

モンゴル旅行業協会と在モンゴル日本大使館からほぼ同じくらいの時期で一斉回覧されたものを次回シェアしますね。


すぐ投稿します。