兼業遊牧民10周年を迎えたちかぽんです。モンゴルでエコツアープロデュースやってます。
モンゴルで起業して気がつけば17年が経ってました。

2019年のテーマは「コラボ」です。
これまで興味があったり、研究してきたりしたモンゴルの伝統文化を、その道のプロ、その道の研究者とコラボして追求し、お客様にもっとディープにナチュラルに体験していただこう、という試みです。

紹介第一弾は、モンゴル人の生活文化を体験できる宿泊サービス「草原の我が家」とのコラボで、私が今、この世で最も敬愛しているパートナーのご紹介。
B. ボルドバータルさん。 モンゴル国のスタントマン集団「モンゴルスタンツ」代表・モンゴル国騎射協会会長です。

2019年、約5年間の紆余曲折の回り道を経て、やっと一緒にやろうよって道が一つになりました。
 
モンゴル映画「ヒーモリ(幸運の馬の意 英語タイトル「The Steed」)」、去年の大ヒット「ゴビの伝説」、2006年角川映画の「蒼き狼 地果て海尽きるまで」などでの華麗なる騎馬アクションでスクリーンを飾り、2015年、16年には、Netflixの「マルコポーロ」(ハリウッド製作)、2020年3月上映予定のディズニー映画「ムーラン」実写版でも大活躍しているスタントチームです。

スタントチームの事業自体は映画プロデュースのプロやアクション演出のプロと一緒に立ち上げたプロダクション「モンゴルスタンツ」でやるので、私たちのコラボとはまた別物ですが、大切なパートナーが世界に羽ばたく活躍をしているってすごく嬉しいことです。

私たちの協力ベースはモンゴル伝統騎射の復興と普及、国際交流です。
安全安心かつ勇猛果敢に馬と共に闘い、大草原を駆ける騎射(モンゴル語でナムナー)を、モンゴルの伝統スポーツとして普及し、国際大会で活躍できる騎射選手を育成すること。
そして、世界に誇る日本の流鏑馬文化との交流もやっていけたらいいなぁ、って。
 
 

白馬に乗ってる方が、モンゴル国騎射協会のボルドバータル会長

2018年は、お客様を乗せる優秀な乗用馬が12頭も盗まれ、おまけに牧民スタッフは酔っぱらっての仕事放棄が目に余り、手に負えない事態で、遊牧ライフ自体をあきらめなければいけないんじゃないか、と途方にくれました。

未熟で外国人でしかも女の私がオーナーになったばかりに、優秀できだてのよいまだまだ活躍できる馬たちを失うことになった、という自己嫌悪で、文字通り叩きのめされました。

立ち上がれないほどの絶望感と、喪失感で、もうすべてを終わりにすれば、楽になれるんじゃないかって。
でも、このままじゃ終われない、終わりたくない。
どうしたら、建て直せるか?そればっかり考えている自分がいました。

2014年の「世界ふしぎ発見!」のモンゴルに流鏑馬ガール・神威アンジェラさんがロケに来た時に知り合って以来、つかず離れずでおつきあいが続いていたボルドバータルさんからのオファーは、多分、私のそんな気持ちをくんでくれてのことだったと思います。

「お前のところの馬の調教、俺たちがやってさ、お前が馬乳酒作ってさ、一緒に夏を過ごせたら素敵じゃないか?」
「俺たちのスタッフは遊牧民出身だから、お前は家畜を安心して預ければいいよ。一緒に飼育して、お前は好きな時に牛の乳しぼりやればいいし、普段は俺たちの仲間が乳製品を作ったりしてさ。旅行でくるお客さんも、きっと俺たちの練習風景とかみたり、甲冑着て馬乗ってみたりしたら、楽しいんじゃないかな?」
「お前はさ、旅行のプロだろ。旅行の仕事のことをしっかりやってくれよ。家畜の世話を誰にさせるかで悩むのは、もうおしまいだ。俺たちと一緒にやろう。」

そんな素敵なプロポーズ。
モンゴル騎射体験をさせてもらったり、モンゴル騎馬軍団ショーに招待してもらったり、仕事のことや人生のことや、将来の夢やモンゴルのこと、いろんなことを語り合ったりしながら、ずっとずっと、私が夢に見てて、でもモンゴルの誉れとして世界に羽ばたくヒーローに、そんなことおこがましいって言い出せなかったことをいきなり、ひょいっと大きな手の平ですくいあげてくれた、そんな感じでした。

そんなわけで、今シーズンは、騎馬軍団ノマドとのひと夏なのです。
スペシャルな人達と一緒になったから、といっても、そこで料金が上乗せでどーんとなったりはしません。

お仕事としてお願いする乗馬指導・ガイド・騎射や弓射の指導については、当然、お支払いしますが、それは去年も同じで、特に他の乗馬トレッキングサービスと比べて高くなるわけではありません。

「お金目当てじゃないから。俺はお前を仲間として助けるんだ。お前のお客様を俺たちのゲストとしてもてなしたいんだ」

ほんとにお金に対して執着ができない人で、いつも、私は支援するつもりで、助けになりたくて話をしているのに、いつのまにか、話題は私を助ける話になっている、私が喜ぶことが何か?お客様のためにしたいことが何か?に変わっている。

こんなモンゴル人っているんだなぁって・・・
というか、世界にこんなすごい男の人っているんだ・・・と。

モンゴル男子、かくあるべし。

モンゴルを語りたい、モンゴル好きの方は、絶対彼に会ってから、モンゴルを語れよって思います。
 
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