モンゴルだるま@モンゴルでエコツアープロデューサー兼業遊牧民です。
本記事ではモンゴル国内で使える外貨・クレジットカード事情についてのよもやま話をしています。

モンゴル旅行にいらっしゃる方からのご相談で、よくあることにお答えしてみますね。

「モンゴルに持っていく通貨/現金は何がいいでしょうか?」


モンゴルの現地通貨は「トゥグルグ」です。
外貨に強い三菱東京UFJ銀行だって、さすがにモンゴル通貨の両替は取り扱っていません。

日本のみなさんにとってなじみ深い通貨は
*日本円
*米ドル
*中国元
*ユーロ
あたりでしょうか?

これらの通貨、どれもモンゴル/ウランバートル市内の両替商・商業銀行のどこでも現地通貨への両替は可能です。

最近は、2005年あたりからガンガン急上昇していたモンゴルの経済の成長にも陰りがみられているせいか、トゥグルグが弱含む傾向あり。

モンゴル人の経済感覚的には、米ドル・中国元・ロシアのルーブル・ユーロあたりを気にしながら生活しています。

外国人相手の商売/貿易・旅行業・鉱山貿易・鉱山投資関係・中古車・新車輸入業者など/は、完全に頭の中ではドル換算です。

今、為替変動が乱気流にあるため、モンゴルでFXをやっている人は、潮目さえ上手に見て、即座に対応できていれば、結構、楽しくお金を稼げているのではないでしょうか?

2014年は良かったなぁ、と言っていたころですら、1円=19トゥグルグ前後で、2015年にぶーたれたときで、1円=15トゥグルグ前後でした。
ところが、2016年春は1円=14-15トゥグルグだったのが、2016年8月半ばくらいから、1円=20トゥグルグの壁を突破してから、下落が止まらなくなってしまいました。

2018年3月現在で1円=22トゥグルグ前後で推移。

米ドルも、これまでUS$1=2000トゥグルグの壁を超える前に中央銀行の介入、政府の金融政策が発表されるだろう、と言われていたのに、歯止めがきかず、2016年9月30日現在で中央銀行レートでUS$1=2280トゥグルグ、このままだと、年内に3000トゥグルグを超えてしまうかも、とさえ言われています。→2017年IMFの建て直し介入支援でデフォルト回避したいま、US$1=3000トゥグルグは回避しましたが、2018年3月現在で2420トゥグルグ前後で推移していました。

IMFの介入で国際ビジネスの常識にのっとって、モンゴル国全体で大がかりな引き締め財政に耐えきるか、中国政府の甘言にのっかって、スワップなどを使って外貨を導入して、とりあえずの金融危機を乗り越えるか??

まぁ、そういう為替傾向がありますよ、ということを踏まえて、両替をどうするか、を判断したり、モンゴルの物価を考える必要があります。

パックツアーでいらっしゃる場合は、モンゴル国の空港に到着してから、宿泊先、宿泊先の朝食(たいていホテルについてくる)、アクティビティ、車両、国立公園入場料、通訳ガイド料、乗馬関係のコスト、お食事がすべてコミコミだから、ほとんど現地通貨の必要はありません。

パックツアーで案内されるお土産屋さんはたいてい、クレジットカードが使えます。

VISA/マスターが優勢。JCBとアメリカンエクスプレス、ダイナーズはモンゴルでは意外とマイナー。
JCBはゴビカシミアなど日本資本が入っていたり、日本人顧客がよく訪れるところでは対応可能なところが増えつつあります。

旧国立デパートは店内に両替商が入っていますし、クレジットカードも可。

クレジットカードに対応していなかったり、インターナショナルなクレジットカードが読み取れないというお店もたまにあるので、一応、お手元に現金(日本円か米ドル・中国元など)はご用意いただいたほうがよいです。

世界一周を目指しているとかの場合は、米ドルがあるなら、米ドルでの現地通貨両替が今は有利かな。

中国経由・ロシア経由・韓国経由の場合は、もし、中国元・ロシアンルーブル・ウォンがお手元に残っているのであれば、それらもウランバートル市内の商業銀行・両替商どこでも現地通貨に替えることができます。

あんまり替えすぎてしまうと、空港内の出発ゲートにある銀行では、わりと交換レートが残念な感じなので、必要な分を必要な場面でちまちま両替するのがおすすめ。

銀行・両替商いずれも硬貨(チャリ銭)は取扱いしていません。半端ものは現地通貨がおつりでもらえます。

銀行のレートは両替商よりやや低いのですが、米ドル紙幣の購入がパックだった場合、$1/$5/$10/$20の小額紙幣も$50、$100紙幣と同じレートで交換してもらえるところがありがたいです。

両替商では、小額紙幣の交換レートが著しく下がってしまうので、日本で米ドル紙幣をおもとめの場合は、パックではなく、紙幣の種類を指定できる両替サービスで$50、$100紙幣でまとめるのがおすすめです。

私が学生時代、随分お世話になっていたトラベラーズチェック(T/C)ですが、アメリカンエキスプレスがT/Cの取り扱いをやめてしまったこともあり、モンゴルではほぼ、「なにこれ?おいしいの??」状態で紙切れ同然に扱われます。

最近の旅慣れた方々は、クレジットカードでキャッシング、というかっこいい技も使われているようですが、こちらもまた、庶民で両替商へヴィユーザーな私にとっては、為替損益では損だよなぁって思いますが・・・

またATMによっては、機械の中に現金が用意されていない、カードがひっかかる、読み込んでもらえないなどのトラブルもあったりするのと、取扱い上限がわりと低く設定されているので、まとまった旅費を調達しようとかするとできなかったりします。

でもユニオンペイとかも使えたりするから、使いなれてる方にとっては、必要な分だけひょいって引き出せるから便利ですね。

大抵のデパートにはユニオンペイやクレジットカードキャッシングができるATMが備え付けられています。

個人旅行の場合は、同行ガイドさんに相談すれば、両替商に案内してもらって、両替も可能なはず。

地方を回る場合は、現地の方との清算は現地通貨でしてあげるほうがお互い便利です。
小額紙幣の両替のために村まで出なければいけない遊牧民さんも大変だし、ネット環境がよろしくないので、リアルタイムで、外貨の価値・相場を把握できないという不安もあるでしょうから。

上手に外貨・現地通貨・クレジットカードをご利用いただき、景気が元気なくなっているモンゴルに活力を注入いただき、楽しいお買い物やサービス享受を楽しんでいただけると幸いです。

ちなみに私共がアテンドする場合は、ウランバートル市内何か所かある両替商さんから、当日の相場情報を教えてもらって、一番お得そうなところにご案内、(営業時間外の場合は携帯電話で事前相談して、店を開けてもらうか、両替商さんがいる場所まで行って両替、あるいは、私が事前にお客様から、このくらい両替しておいて、と言われた分を両替して空港出迎え時にお渡し、などの方法で対応させていただいております。

商店などによっては、米ドルでの支払にも対応してくれるところがありますが、為替レートが悪いし、そもそもがモンゴル国内法では現地通貨以外の国内商店取引を禁じているので法律違反です。

*旅行業に関しては外国人が顧客対象となっている場合や外国法人との取引の場合は、輸入業扱いとなり、便宜上、外国通貨での料金表示、取引が許されています。

 

さて、モンゴルの外貨両替事情の記事、お役にたったでしょうか?
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