モンゴルだるま@モンゴルでよろずコーディネーター兼業遊牧民です。
今週末は、モンゴルで最も盛り上がる年中行事である旧正月(ツァガンサル)です。
2月16日が元日となります。
3が日が週末にあたってしまうので、ツァガンサル連休はなし、ざんねーん!
盛り上がりは、大晦日(ビトゥー)からです。
毎年、ツァガンサル関係をブログネタに記事を書かせていただいております。
今年も、もちろん、書きますよ。
ツァガンサル体験したーい!とモンゴルにいらっしゃる旅行者さんやお仕事や留学などで長期滞在しておられる方も多いので、せっかくのモンゴルの民族意識・文化的アクティビティがMAX全開になる年中行事を、モンゴル人っぽく満喫していただくためのご参考にしていただければいいな。
今回はまずは、ツァガンサルのタブー。 これはやっちゃいけないよ!とされている主な行為をご紹介します。
- 裁縫・手芸をしてはいけない。特に古着を繕ったり、つぎ当てをすることは禁忌。
- 水くみに行くと、信用がた落ち、物事がうまくいかなくなる。
- 物品や家畜を借金のかたに与えると、土地の扉が開く(イメージ的には、漫画「ベルセルク」の食の時とかヘルレイザーシリーズであのパズル、開いちゃった!みたいな感じ)
- 元旦に他人の家に泊まると、その年は自宅に落ち着けない。
- 新年に泣いたり、口論したり、暴言をはくと、その年は1年中、口論と苦悩が絶えない。
- 元旦に灰やゴミを捨てる、お客さんの前で用足し(排泄行為)をするのは、礼を失する行為である。(人前でっていっても、眼前でってことではありませんよ。お客様がいらっしゃる時に、トイレに立つのはいけませんよ、という感じ)
- 日中の昼寝・ごろ寝は禁止。病人でも、礼儀を重んじて、病床から起きて、正装をして、新年の挨拶をする。.
- 新年7日目に年始回りをしたり、誰かのうちを訪問することは、一般的に禁忌。一部地域では、北斗七星(七福神)にむかって、ツァツァルを奉納する習慣があるХарин
- 三が日をすぎたら、「月が老いた」といって、正月のおせち料理を片付け、年始回りをやめる。しかし、オトルに出かけていたり、仕事で不在だった人は、ツァガンサルが終わってからも、その年最初に会った時に、新年の挨拶をする習わし。
- お酒を飲んで酔っ払って暴れたり、正月のおせち料理を家の主人にことわりなく手を付けるなど無礼な行為をしてはいけない。
参照文献: /Ч.Арьяасvрэн “Монгол ёс заншлын их тайлбар толь” Гутгаар боть
赤文字が、AWAYな外国人の滞在期間中に特に関係することかなぁって思いました。
たとえば、遊牧民さんのお宅訪問してお泊りして、家の手伝いをしよう!なんてはりきっても、灰や汚水、ゴミ捨てなどをしたり、水くみなどに行くなどはしなくていいですよ。
大晦日前に、お正月に備えて、大掃除をし、灰を捨て、借金の返済をし、水や薪のストックを十分に蓄えておきますから、心配しなくてもOKです。
それでは、皆さま、楽しいツァガンサルをお過ごしください。
冒頭写真は去年の草原の我が家、厨房ゲルとテラスです。
この時期は雪が少なかったんですね。モンゴル犬のオルズバイもこの後、出産、お母さんになりました。
今年は、シェパードのジャックが草原の我が家を守っています。
やっぱ、今年のほうが、雪、多そうですね。
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