モンゴルだるま@モンゴル遊牧民企業家ただいま一時帰国中、です。
 

先日のクイズ「馬の元気の源のホジルってなんだ?」の答えです。

 

もも猫さんが「塩」と書いていたのも、当たらずとも遠からず。ま、当たってるとも言えるかー。
コメントありがとうございました。

珍回答がフェイスブックのほうでいただけて、モンゴルに関する著書も出しておられる獣医さんからは「前肢の蹄をホジホジして要求するホジル、これが出たら馬は元気、これがホジルだ。」とのおこたえ。
下町で動物病院をやっていらっしゃる、落語も大好きな粋な江戸っ子獣医のN先生、コメントありがとうございました。
もちろん外れです。

ホジルは、地中からしみ出て地上で結晶化したミネラル分全般です。
もちろん、夏の暑い時も必要なものですが、夏は、人間がわざわざ与えなくても、放牧中にミネラル分をたっぷり含んだ草を食べたり、馬は自分たちでちゃんと補給してるんですね。
競走馬などには与えることもありますが、基本的にモンゴルの遊牧民は、馬はできるかぎり野生の本能を発揮できるように、自然な状態で、人間がコミットしないで群で暮らすように放牧します。

放牧中に馬たちがホジルを含んだ塩湖やその周辺の草などを食べたりするんですね。
なので、夏のホジル・ミネラル塩分の補給をさせるときは、群を、塩湖周辺につれていって放牧する、というやり方でホジル補給をします。

冬は、凍結してしまうのでホジルを含んだ水を補給するということができません。

ゴビ地方の羊は美味しい、とモンゴル人はよく言います。
その理由として、ホジルをたっぷりとっているからよく太って肉が美味しいっていうんですね。

ゴビ地方というのは年間降雨量が200㎜以下で草木がまばらに生えている土漠・砂漠になってる地域のこと。

ホジルを採りにいく場所というのは、冬のホジル採りシーズンになると、地元の人が、囲いを作ったり、番人がたったりして、「ホジル採掘料」なるお金を徴収されることもあるほど、貴重なもの。




夏場ももちろん、ホジルはあるけれど、湿地帯でドロドロで、はまり込むと大変なので、近寄れない。

凍結しても、ただ、土が凍っただけだとホジルが分離して浮いて出てこないそうで、11月は、とても寒かったのですが、秋に雨が多かったため、しゃびしゃびでホジルが分離して浮いてきませんでした。

体力回復をする際には、マグネシウムやカリウム、リンなどが必要なので、岩塩や塩湖の水を煮詰めて作った塩などでは、ダメなんです。

牛用には、岩塩なども使うのですが、馬については、「胃が塩でただれる」っていって、あんまりよくないみたい。

 

前回も400㎏ほど採りましたが、今回も、1トン弱のホジルを集めました。
水分も泥も含んでいるので、袋に詰めてソリで運びます。

 

というわけで、まずはお答え。
ホジルとは、地中から浮き出たミネラル分全般のことでした。


こんな感じで、モンゴルで遊牧生活を送っています。
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