モンゴルだるま@モンゴル語通訳・エコツアーオペレーター兼業遊牧民です。

モンゴルのゾドの様子がNHKのお天気お姉さんの記事(別ウィンドウで閲覧できます。とても分かりやすくシンプルな解説です)でも紹介されていますね。

草原の我が家も例外ではなく、あと1か月がんばってくれたら雪とけるのに・・・というところで、
結構資産価値が高い大型家畜が衰弱でバタバタ倒れて戦々恐々です。

という話は暗くなるので、気を取り直して、2月22日はにゃんにゃんの日ってことで、「草原の我が家」の愛玩動物=猫(日本名・ヌコ)の写真を掲載しておきます。




どこにいるの?というと・・・

私たちの暮らすゲルの天窓の上。
低炭素ストーブという燃料効率のよい石炭ストーブをつかっているので、
天窓のあたりに暖かい空気が集まっているんですね。

あたりはまだまだ真っ白。
 
自分のところだけがゾドの被害を受けているわけではないのですが、
昨日まで元気に甘えながら、食欲もりもりだった牛や馬が
突然、膝から崩れ落ちて立てなくなる・・・

厳しい冬です。

餌の備えは十分なはずですが、どうも「同じものを食べ飽きた」とか「完全に乾燥していなかった青草が中のほうでカビてまずくなっている」などの理由でグルメ家畜にかぎって、食欲がおちた途端に衰弱するので油断できません。

ゾドで家畜が死ぬ原因は?と質問されることがありますが、
私に関していえば、断腸の思いで「すべて私の責任です」としかいいようがありません。

餌の備えも家畜小屋の保温も、防寒カバーも万全でも、やはり自然にはかないません。

哀しいとか悔しいとか辛いとか、そういう想いで胸が締め付けられて、ただただ
固く冷たくなった躯にむかって「ごめんね、ごめんね」と涙を流しほっぺを凍らせながら謝るしかない。
だけど、そこで落ち込んでいてもしょうがないので、今、生きている子たちをいかに生き残らせるか、苦しませないようにするか。
できるかぎりの手を尽くし、心を尽くして、春を待つしかありません。

でも、春はもうすぐそこ。
日差しがそんな感じにやさしくなってきています。