モンゴルだるま@モンゴル語通訳エコツーリズム普及仕掛け人兼業遊牧民です。

ちょっと前の話になりますが、今年も「仔馬の焼印式」をやりました。
今年は申年、ということで厳しい冬になる、ということで、どの遊牧民宅でも例年より早めに、この焼印式をやって、馬の搾乳をやめているところが多かったように思います。

私のうちでは例年、9月の後半にやっていることが多いのですが、今年は、9月前半、いつもより2週間ほど早い、9月5日の寅の日でした。

この焼印をつける儀式は、通常「午の刻」より前にやると縁起が良いとされています。

普段、モンゴル人って時間感覚が日本人とは随分違っていて、よく「モンゴルタイムですから」って遅刻の言い訳にされるくらいなんだけど・・・

今年の夏、馬の世話をしてくれたアーギー君も、いつもより早起きして、ちゃんと馬の群をまとめてきてくれました。



そして、子馬をつかまえて馬の乳搾りを始める日を「グーバリフ」の日というのですが、この日は、赤ちゃん子馬が元気に育ちますようにという願いを込めて「戌の日」か「寅の日」に捕まえると縁起がよいそうなのですね。

今年は、乳しぼり人不在(私はツアーアテンドで忙しく、搾乳係をしてくれるはずだった羊牧民の奥さんが「腰痛」だということで拒否られてしまった)だったし、冬が厳しくなるという前提があるのだから、しっかり仔馬はおっぱい飲んで丈夫に育ってもらおう、ということになったのです。

ゆえに、生後2か月から4か月の仔馬たちは元気いっぱい。2015年の夏は干ばつ気味で厳しかったこともあり、種付けがうまくできなかったのか、生まれた仔馬は4頭のみ。メス2頭、オス2頭でした。

どの子も元気いっぱい。夏の間中、自由にのっぱらを駆け回っていたのですから、そりゃもう力も強く、俊敏です。捕まえるだけでも一苦労・・・

仔馬を捕まえる

オールガという馬とり竿にひっかけて捕まえるも、引きが強くて男2人がかりで綱引き状態。

逃げ惑う仔馬

隙を見て馬囲いを抜け出したところで捕まって、やっぱり綱引き大暴れ

力づくで引き倒す

人にまったく慣れていないので、立ったままの焼き印つけは、ズレてしまうので、力づくで引き倒して、横倒しの状態で押さえつけて焼き印を押します。
モンゴル人力士の強さの秘密、って感じですね。

今回は、仔馬を捕まえるところまで!
次回、焼き印をつけるときの注意事項など、ご紹介します。
続き記事はコチラ「きれいにスタンプをつける工夫」


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