モンゴルだるま@よろずモンゴルコーディネーター兼業遊牧民です。
「草原の我が家」の施設についてご紹介します。
試行錯誤しつつも、自分の家畜やゲルを活用してのエコツーリズム普及活動も無事7周年を迎え、エコツアー用の草原宿泊施設、体制が整ってきました。
場所は、ウランバートル市のナライハ区とトゥブ県のエルデネソムのあたりをうろちょろしています。
行政の境界があいまいなので、この二つの行政地区に属する遊牧民さんが混在しています。
「草原の我が家」所有の家畜は、トゥブ県エルデネソムの第1バグで登録され、地元の獣医さんにお世話になってますが、スタッフの大半はウランバートル市ナライハ区のゴルドック集落の住民です。
民宿ゲルとホームステイのハイブリット型宿泊施設とでもいいましょうか。
、
☆生活感が満載の「ほんとに生活しているゲル」
☆清潔さを意識した寝具(シーツや布団カバー・枕カバーは毎回消毒洗濯)布団は1グループごとに日干し/虫干しを徹底)
☆野菜多めで栄養バランスを考えた食生活
(これは肉食遊牧民のバランス食生活導入の試みでもあります)
☆遊牧民の生活リズムを体感できるゲルレイアウト(お昼寝してると放牧中の馬に取り囲まれる/満点の星空をぐるり360°パノラマで満喫できる)
作り物的な演出はせず、現代モンゴルの遊牧の実態をそのまま披露する、ホンモノであり続けたいというのが私のこだわりです。
100年後にモンゴル遊牧文化を継承するためにエコツーリズム普及につとめて、モンゴル遊牧文化がエコツ―リズムの「宝物」となりうることと、きちんとエコツアーオペレーター兼業遊牧生活がビジネスとして成り立つ、というビジネスモデルを構築しよう、とシステム化を図っています。
遊牧生活をメインテーマとした滞在型エコツアープログラムも無事7年間催行し、協力してくれる仲間も増えてきました。
モンゴル人スタッフもメンツが入れ替わり立ち代わりしつつも、
なんだかんだといいつつ、自分の家畜・馬を活用してのエコツアープログラム開始当初からの基軸スタッフは勤続7年となり、ようやく「エコツアーってなんだろ?」「お客様を受け入れるってどういうことだろ?」というのを理解してくれるようになってきました。
2016年の夏シーズンからは旅行業の研修や旅行マネジメントで学士号をとった「プロ」経験のあるスタッフが加わり、皆でエコツアープログラムを通年実施しようね、というベクトルが定まってきたのは喜ばしいことです。
私もエコツアー普及についてはじっくり地道な活動の継続で、地元の人たちに共感をもって仲間を増やしていこう、いう方針で、戦略的にはがんばってなかったのですが、ようやく「エコツアーは自分たちの仕事/生活の一部」というマインドが共有できるようになりました。
スタッフに「もっとたくさんのお客様にモンゴルを楽しんでいただきたい」「自分が子供のころに遊んだ遊びやおもちゃをプレゼントしたい」「今日は、こんなモンゴル料理をメニューにしようと思うんだけど」・・・スタッフ側から新しい提案があるのはうれしいことです。
せっかく、皆がやる気になってくれはじめたので、できるだけ多く、モンゴル遊牧文化/大自然を愛し、リスペクトしつつ、馬とか草原とかを満喫したい、というお客様を継続的に受け入れる体制を作ることにしました。
モンゴル人とモンゴル家庭料理づくりをするプログラム
「草原の我が家」というのは、モンゴルだるまとゆかいな仲間たちが家畜の世話をしながら暮らすゲル集落のことです。
うちでは、羊・山羊・牛・馬を飼っているのですが、私一人で全部の家畜の世話ができるわけもないので、地元のプロ遊牧民さんたちと契約を結び、スタッフとして遊牧してもらっています。
羊・山羊を担当する係、牛(主に搾乳や乳製品作りなど)担当、馬担当と3グループに分かれていて、それぞれが家族で住んでいたり、あるいはゲルがないから、私が提供したりしています。
それ以外に私の生活拠点となるゲルがあり、お客様の宿泊や休憩用のゲルが2-3軒、馬具や牧畜作業に関する道具などを収納するためのお納戸ゲルがあります。
2016年から、草原湯あみどころプロジェクトが始まり、太陽光熱を利用する温水器を設置しました。(2017年から運用開始)
2009年から毎年、1年に4回+αの引っ越ししていて、そのたびに5-80kmくらいの移動をしていたから、「草原の我が家」がどこにあるのか?が説明しづらいところ、でした。
が、そろそろ安住の地がほしいなぁとパートナーも言い続けていたし、地元の遊牧民さんたちも助言してくれるから、3年ぶりに自分たちの家畜小屋を再建設することになりました。
8月末から9月現在、牛の越冬と羊ヤギの出産用の家畜小屋を建設し、基本的には、現在地が通年の宿泊施設ということにしようとしています。
家畜小屋を作っている、という以外に、2016年は施設のリノベーションが劇的に進みました。
2016年春から、お客様用ゲルやレストランゲルを水平にするための基礎工事をし、西洋便座式としゃがみ式のコンポストトイレ小屋が完成しました。
冬季は規模縮小のため、収納用コンテナも購入しました。
このコンテナ獲得により、厳寒期の家畜飼料や発動機、冬は使わないゲルパーツ、馬具などが保存環境よく保管できるようになったのは、大きな進歩です。
基本的に、モビコム・ユニテル・Gモバイル・スカイテルとったモンゴルでメインとなっている携帯電話と3Gデータ通信によるインターネット接続の圏内であることを目指しています。
今年はGmobileのインターネットモデムを導入したので、
回線速度が恐ろしく遅くて、写真データとか動画データのアップロード・ダウンロードは難しいけれど、フェイスブックやブラウザメール、ブログくらいはできるという環境。
Wifi機能がついているスマホやタブレット、ノートブックPCなどであれば、お互いに負荷を気にしつつ使用することは可能。
SIMフリーのスマホ・タブレット端末であれば、プリペイド式のSIMカードとデータ通信用ユニットをご購入いただければ、お客様の自由にネットが使えるようになります。
電源は太陽光電パネルを使った再生可能エネルギー100%で、12V直流の電灯・冷凍庫/冷蔵庫・形態電話の充電・テレビ(D-Dishという遊牧民にとってはメジャーな60局あまりが見られる衛星パラボラテレビ)をバッテリーで賄っています。220Vに昇圧する変圧器が内蔵されてるシステムなので、デジカメやパソコンなどの充電も可能。
他に、去年、「NHK 世界遺産シリーズ100」のモンゴルロケでご一緒させていただいた撮影スタッフからプレゼントしていただいた太陽光パネルで単三乾電池の充電ができるので、日照時間が長い夏は、多分、ウランバートルよりも電気に恵まれています。
作業用と、確実な電気供給環境のバックアップとして、220V/3000wの発電機も導入しました。
これで冬の充電も安心です。
周辺地盤がしっかりしているので、馬での疾走中に「タルバガンの穴」や砂漠化による地面崩壊での踏み抜き転倒事故の恐れがないので、初心者の方でも、乗馬レッスンを受けていただければ、安心して、駆け足を満喫することができる、という点が気に入っています。
初心者から上級者まで楽しめる家畜の群を追う放牧体験乗馬プログラム
2017年は、宿泊のお客様の定員は最大16名様くらいにしようと思っています。
ベッドは引っ越しが大変なので、折り畳み式。でも結構便利で、私は普段からこの折り畳みベッドで寝ています。
からりとした内陸性の乾燥気候なので、汗をかいてもべたついたりしないから、お風呂に入らないと辛くて我慢できない、ということはないけれど、もともとお風呂が大好きなので、人手が多かったら、お風呂ゲルも作りたいなと考えています。(これは資金的なこともあるので「予定」という段階)
こんな感じの「草原の我が家」です。
オフシーズン(10月ー1月)は
☆日帰り乗馬
☆1泊2日乗馬
☆遊牧体験
☆ただひたすらのんびりデトックス
☆草原瞑想会
☆星空観賞お泊り会
☆厳寒体験・実験
などをエコツアープログラムとして開催します。
ほんと、なんにもないのが「取り柄」みたいに
ひたすら素敵な放牧用の草原が広がっている場所です。
ここで朝陽を浴びながら牛の乳搾りをしたり、
夕暮れ時の変わりゆく空の色を満喫したり、
星空を大の字に寝ころんで眺めたり、
月光を浴びながら瞑想したりしながら
心を空っぽにリセットするのが私の生活の一部となっています。
都会生活に疲れちゃったなーという方や
ふらりと「あんまりスケジュールを決めずに草原の風を自由に感じたいんだよね」という方を
歓迎します。
P.S. きちんとした宿泊施設に泊りたいよ!という方は、ツーリストキャンプを手配させていただくことも可能です。
ちょっと興味が出てきたよ、という方は、下記、お問い合わせ/お申込みフォームからご連絡ください。(アメブロメッセージ機能は連絡手段としては使えないことが多いので必要事項をご記入いただければ確実に届き対応しやすいお問い合わせ・お申込みフォームをご利用くださいませ)
2017年のモンゴル旅行のお申込み・企画相談受付中です。
■お問い合わせ/お仕事のご依頼はコチラ■
お客様の個人情報はお仕事のご依頼受付・対応のために使わせていただき、外部・第三者に漏らすことはありません。
「草原の我が家」の施設についてご紹介します。
試行錯誤しつつも、自分の家畜やゲルを活用してのエコツーリズム普及活動も無事7周年を迎え、エコツアー用の草原宿泊施設、体制が整ってきました。
場所は、ウランバートル市のナライハ区とトゥブ県のエルデネソムのあたりをうろちょろしています。
行政の境界があいまいなので、この二つの行政地区に属する遊牧民さんが混在しています。
「草原の我が家」所有の家畜は、トゥブ県エルデネソムの第1バグで登録され、地元の獣医さんにお世話になってますが、スタッフの大半はウランバートル市ナライハ区のゴルドック集落の住民です。
民宿ゲルとホームステイのハイブリット型宿泊施設とでもいいましょうか。
、
☆生活感が満載の「ほんとに生活しているゲル」
☆清潔さを意識した寝具(シーツや布団カバー・枕カバーは毎回消毒洗濯)布団は1グループごとに日干し/虫干しを徹底)
☆野菜多めで栄養バランスを考えた食生活
(これは肉食遊牧民のバランス食生活導入の試みでもあります)
☆遊牧民の生活リズムを体感できるゲルレイアウト(お昼寝してると放牧中の馬に取り囲まれる/満点の星空をぐるり360°パノラマで満喫できる)
作り物的な演出はせず、現代モンゴルの遊牧の実態をそのまま披露する、ホンモノであり続けたいというのが私のこだわりです。
100年後にモンゴル遊牧文化を継承するためにエコツーリズム普及につとめて、モンゴル遊牧文化がエコツ―リズムの「宝物」となりうることと、きちんとエコツアーオペレーター兼業遊牧生活がビジネスとして成り立つ、というビジネスモデルを構築しよう、とシステム化を図っています。
遊牧生活をメインテーマとした滞在型エコツアープログラムも無事7年間催行し、協力してくれる仲間も増えてきました。
モンゴル人スタッフもメンツが入れ替わり立ち代わりしつつも、
なんだかんだといいつつ、自分の家畜・馬を活用してのエコツアープログラム開始当初からの基軸スタッフは勤続7年となり、ようやく「エコツアーってなんだろ?」「お客様を受け入れるってどういうことだろ?」というのを理解してくれるようになってきました。
2016年の夏シーズンからは旅行業の研修や旅行マネジメントで学士号をとった「プロ」経験のあるスタッフが加わり、皆でエコツアープログラムを通年実施しようね、というベクトルが定まってきたのは喜ばしいことです。
私もエコツアー普及についてはじっくり地道な活動の継続で、地元の人たちに共感をもって仲間を増やしていこう、いう方針で、戦略的にはがんばってなかったのですが、ようやく「エコツアーは自分たちの仕事/生活の一部」というマインドが共有できるようになりました。
スタッフに「もっとたくさんのお客様にモンゴルを楽しんでいただきたい」「自分が子供のころに遊んだ遊びやおもちゃをプレゼントしたい」「今日は、こんなモンゴル料理をメニューにしようと思うんだけど」・・・スタッフ側から新しい提案があるのはうれしいことです。
せっかく、皆がやる気になってくれはじめたので、できるだけ多く、モンゴル遊牧文化/大自然を愛し、リスペクトしつつ、馬とか草原とかを満喫したい、というお客様を継続的に受け入れる体制を作ることにしました。
モンゴル人とモンゴル家庭料理づくりをするプログラム
「草原の我が家」というのは、モンゴルだるまとゆかいな仲間たちが家畜の世話をしながら暮らすゲル集落のことです。
うちでは、羊・山羊・牛・馬を飼っているのですが、私一人で全部の家畜の世話ができるわけもないので、地元のプロ遊牧民さんたちと契約を結び、スタッフとして遊牧してもらっています。
羊・山羊を担当する係、牛(主に搾乳や乳製品作りなど)担当、馬担当と3グループに分かれていて、それぞれが家族で住んでいたり、あるいはゲルがないから、私が提供したりしています。
それ以外に私の生活拠点となるゲルがあり、お客様の宿泊や休憩用のゲルが2-3軒、馬具や牧畜作業に関する道具などを収納するためのお納戸ゲルがあります。
2016年から、草原湯あみどころプロジェクトが始まり、太陽光熱を利用する温水器を設置しました。(2017年から運用開始)
2009年から毎年、1年に4回+αの引っ越ししていて、そのたびに5-80kmくらいの移動をしていたから、「草原の我が家」がどこにあるのか?が説明しづらいところ、でした。
が、そろそろ安住の地がほしいなぁとパートナーも言い続けていたし、地元の遊牧民さんたちも助言してくれるから、3年ぶりに自分たちの家畜小屋を再建設することになりました。
8月末から9月現在、牛の越冬と羊ヤギの出産用の家畜小屋を建設し、基本的には、現在地が通年の宿泊施設ということにしようとしています。
家畜小屋を作っている、という以外に、2016年は施設のリノベーションが劇的に進みました。
2016年春から、お客様用ゲルやレストランゲルを水平にするための基礎工事をし、西洋便座式としゃがみ式のコンポストトイレ小屋が完成しました。
冬季は規模縮小のため、収納用コンテナも購入しました。
このコンテナ獲得により、厳寒期の家畜飼料や発動機、冬は使わないゲルパーツ、馬具などが保存環境よく保管できるようになったのは、大きな進歩です。
基本的に、モビコム・ユニテル・Gモバイル・スカイテルとったモンゴルでメインとなっている携帯電話と3Gデータ通信によるインターネット接続の圏内であることを目指しています。
今年はGmobileのインターネットモデムを導入したので、
回線速度が恐ろしく遅くて、写真データとか動画データのアップロード・ダウンロードは難しいけれど、フェイスブックやブラウザメール、ブログくらいはできるという環境。
Wifi機能がついているスマホやタブレット、ノートブックPCなどであれば、お互いに負荷を気にしつつ使用することは可能。
SIMフリーのスマホ・タブレット端末であれば、プリペイド式のSIMカードとデータ通信用ユニットをご購入いただければ、お客様の自由にネットが使えるようになります。
電源は太陽光電パネルを使った再生可能エネルギー100%で、12V直流の電灯・冷凍庫/冷蔵庫・形態電話の充電・テレビ(D-Dishという遊牧民にとってはメジャーな60局あまりが見られる衛星パラボラテレビ)をバッテリーで賄っています。220Vに昇圧する変圧器が内蔵されてるシステムなので、デジカメやパソコンなどの充電も可能。
他に、去年、「NHK 世界遺産シリーズ100」のモンゴルロケでご一緒させていただいた撮影スタッフからプレゼントしていただいた太陽光パネルで単三乾電池の充電ができるので、日照時間が長い夏は、多分、ウランバートルよりも電気に恵まれています。
作業用と、確実な電気供給環境のバックアップとして、220V/3000wの発電機も導入しました。
これで冬の充電も安心です。
周辺地盤がしっかりしているので、馬での疾走中に「タルバガンの穴」や砂漠化による地面崩壊での踏み抜き転倒事故の恐れがないので、初心者の方でも、乗馬レッスンを受けていただければ、安心して、駆け足を満喫することができる、という点が気に入っています。
初心者から上級者まで楽しめる家畜の群を追う放牧体験乗馬プログラム
2017年は、宿泊のお客様の定員は最大16名様くらいにしようと思っています。
ベッドは引っ越しが大変なので、折り畳み式。でも結構便利で、私は普段からこの折り畳みベッドで寝ています。
からりとした内陸性の乾燥気候なので、汗をかいてもべたついたりしないから、お風呂に入らないと辛くて我慢できない、ということはないけれど、もともとお風呂が大好きなので、人手が多かったら、お風呂ゲルも作りたいなと考えています。(これは資金的なこともあるので「予定」という段階)
こんな感じの「草原の我が家」です。
オフシーズン(10月ー1月)は
☆日帰り乗馬
☆1泊2日乗馬
☆遊牧体験
☆ただひたすらのんびりデトックス
☆草原瞑想会
☆星空観賞お泊り会
☆厳寒体験・実験
などをエコツアープログラムとして開催します。
ほんと、なんにもないのが「取り柄」みたいに
ひたすら素敵な放牧用の草原が広がっている場所です。
ここで朝陽を浴びながら牛の乳搾りをしたり、
夕暮れ時の変わりゆく空の色を満喫したり、
星空を大の字に寝ころんで眺めたり、
月光を浴びながら瞑想したりしながら
心を空っぽにリセットするのが私の生活の一部となっています。
都会生活に疲れちゃったなーという方や
ふらりと「あんまりスケジュールを決めずに草原の風を自由に感じたいんだよね」という方を
歓迎します。
P.S. きちんとした宿泊施設に泊りたいよ!という方は、ツーリストキャンプを手配させていただくことも可能です。
ちょっと興味が出てきたよ、という方は、下記、お問い合わせ/お申込みフォームからご連絡ください。(アメブロメッセージ機能は連絡手段としては使えないことが多いので必要事項をご記入いただければ確実に届き対応しやすいお問い合わせ・お申込みフォームをご利用くださいませ)
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