モンゴルだるま@モンゴルよろずコーディネーター兼業遊牧民です。

今日は、安倍首相がモンゴル訪問の日です。

本日中にトルクメニスタンに移動というスケジュールでモンゴル滞在時間は4-6時間程度とのこと。


平日にも関わらず、「2013年と同様に日本人会会員でお出迎えセレモニーのための招集はあるのか?」と日本人会会員さんからもお問合せがあり、日本人会役員や大使館の間でも調整の話合いもありましたが、今回は首相の予定がタイトという事で、日本人会で集まってお出迎えをする事は中止となりました。



モンゴル以外に中央アジア諸国を行脚する外交の一環。


NHKのネットニュースから。
 安倍首相 モンゴルと中央アジア5か国訪問へ

安倍晋三氏にとって、モンゴルは、2回目の首相就任の際の、最初の外遊国でした。
モンゴル大統領がアメリカ訪問の帰りに日曜日に日本に立ち寄り、「ちょっと会わない?」的な感じで首相官邸を電撃訪問したり、(裏で某元お相撲さんが暗躍してたりするそうですが)と
プライベートも仲良し、っぽい交流をしています。

モンゴルにとって、リップサービス的には「日本は第三隣国」。

単なる立ち寄りだけではないのかも?

二国間経済協力のEPAのオハナシは、とりあえず締結され、
現在は、各国、それぞれEPAに対応するための法整備や安全管理のための基準・規格調整の段階とか。

モンゴル側としては、食肉および肉加工品の輸出や農作物の輸出などに期待をしているけれど、
いかんせん、家畜衛生面や農薬検出関係などでの管理徹底で日本の規準を満たせていない。

人の口に入るものだから、これは、時間がかかっても、きっちりクリアせねば。

あとは、随分前から、モンゴルが「調整役」だか「口利き役」だかを名乗り出ている
北朝鮮の拉致問題の進展あたりが日本側からのカード?

モンゴル側からは、経済混乱が不況を通り越して、恐慌になりつつある現在、
新たな「外貨調達」のおねだり、あたり?

でも、返せるメドも、有効活用のメドもハッキリしないまま、調達してしまった
「チンギス国債」と「サムライ国債」がどーんと借款としてあり
さらに2017年オープン予定の新国際空港建設の円借款プロジェクト、
中小企業支援のためのツーステップローンなどがあり、
これ以上の借り入れって難しくない?と思ってた前回の首脳会談でも
なんかすごい裏ワザで「資金調達」に成功していたモンゴルが
今度はどんなおねだりしてくるのか?

正直、現在の国会は大混乱。
春季国会、夏の臨時国会、秋季国会でも全然法案が通らず、予算案も進まず状態で
秋には、サイハンビレグ内閣が6人もの大臣のメンバーチェンジをしてもなお止まらぬ混乱。

来年の総選挙までサイハンビレグ内閣では「もたないかも」ともささやかれていたりして。

一方、日本側も安保法制のごり押しでの、市民の反対運動が止まらず。
あんな法案の通し方で、民主主義国家としての尊厳が維持できるのか?と正直私はとっても不安。

何気にモンゴルと日本は国防案件で、モンゴル国防省と日本の防衛省・自衛隊との協力事業がここ2-3年で随分活発。
アジアの「お友達」を作って、中国・韓国・北朝鮮を抑制?

いわゆる武器兵器関係での支援ではなく
自衛隊がお得意な、自然災害に対する防災対策や
自然災害に強い道路建設・地形測量などの技術の移転など平和利用100%なんですけど。

4-6時間の首脳協議で何か、それぞれの国の行き詰まり感の突破口みたいなものができればいいな、と純粋に思います。

ASEM会合のための準備なども思ったように進んでいないから、
突貫工事でも、着実安全な建設ができる日本の施工管理体制などへの支援要請もあったりするのかしら?

最近、モンゴルへの支援プロジェクトの支援金額はドイツ政府が一番になり、長年トップを守り続けてきた日本を抜いたそうです。

モンゴルが鉱山開発で1人当たりのGDPが上がってしまって無償援助対象国から外れてしまったこともあったでしょうが、いろいろ「裏ワザ」で外貨支援を得ながら、モンゴルはどうやって「恩」を返すのか?

その辺も興味しんしんです。

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