モンゴルだるま@モンゴルよろずコーディネーター兼業遊牧民です。
おひさしぶりです。
4月は草原で朝から晩まで遊牧民生活という日が多くて、なかなか落ち着いてインターネット接続したりする時間がありませんでした。
遊牧月間という感じ。ブログの更新ができなかったり、せっかくのゴールデンウィークなのに、お客様向けのツアーサービス等の提供ができないのがジレンマでしたが、どっぷり草原生活で家畜とのふれあいに集中する日々は、自分をスッキリ、リフレッシュさせて、仕事モチベーションを上げるのには素晴らしい機会となりました。
そんな草原の日常生活をちょこっとご紹介。
毎日・毎晩、子羊や子ヤギが生まれています。
とはいえ、出産ピークは過ぎたようです。
羊が10頭前後、牛が2-3頭、馬が2-3頭が出産を控えています。
ここ数日、日中は気温が20℃を超える真夏日(モンゴルにとっては)です。
これじゃ、関東地方とあんまりかわらないなぁ。
今年はサマータイム導入のおかげで日本と時差もないし。
草原生活にインターネットを導入・・・という構想がなかなかうまくいかず。
スマホで3Gデータ接続といっても、今年の春営地の場所的な問題なのか、私のぼろスマホのせいなのかわからないのですが、せっかく記事を作っても、いざアップロードしてる途中でヘたれて完遂できないというジレンマ。
携帯電話とネットの接続環境の安定化はまだイマイチです。
固定できる強化アンテナを導入したら、ゲル周辺にWifi飛ばして皆でネット❤という予定なんだけど。
ただね、草原生活だと、ネット断ち、電磁波デトックスできちゃうという利点もありますね。のんびりとしたルーティーンな外作業にいそしむと、夜ぐっすり眠れます。
朝、6時半ごろ夜明けとともに目覚めて、まずは火を熾してお茶を沸かす。
7時半ごろから牛の乳搾りをする。子牛に十分お乳を吸わせてから、柵に入れて、母牛たちに餌を与える。
餌を食べ終えた頃を見計らって、放牧に出す。
搾りたてのお乳/または前日夕方のお乳を使って、ミルクティーにする。
ミルクティーが沸くまでの間に、羊・山羊を子畜とわけて、放牧に出す。
500mくらい追い立てて、放牧させて戻ってきた頃にミルクティー完成。
朝8時過ぎに皆でお茶をすすり朝食。
そのあと、家畜小屋の掃除。
ゲル周辺の牛糞を掃除して、乾燥場に持っていく。
半径2-3㎞くらいのところを歩き回って、燃料用の牛糞を拾い集める。
ゲルの中の掃除。埃っぽいから暇さえあれば拭き掃除。(床がなくて、大地そのままだから)
昼食の下ごしらえ。
ぼーっとのんびりする。
馬かバイクで羊・山羊の群の放牧位置を移動させる。
馬の群がどこにいるか確認しにいく。(しばしば、ここで、馬がいなーい!ということになって捜索活動が始まる。)
余力があれば、牛糞拾い行脚。
馬を探している遊牧民とか、暇つぶしの遊牧民とかがうちに遊びにくる。
ミルクティーをふるまう。
世間話。
13時か14時ごろ、昼食。
昼下がりのお昼寝とか、思索・ビジネス検討時間。
牛用の餌(フスマと野菜くずと煮出した後の出がらしのお茶を混ぜ混ぜしたもの)を作る。
15時くらいに子畜のいる雌の羊やヤギがベースキャンプに戻ってくる。
子畜との感動の再会。お乳を吸わせてから、ママについていけそうな子畜は、ママたちと一緒に放牧に出す。
夕飯の下ごしらえ。
16時半か17時くらいに牝牛たち戻ってくる。
子供より餌が気になるらしく、いつもゲルのドアを鼻づらノックで催促しにくる。
餌の取り合いが激しいママたちなので、とりあえず、搾乳優先ってことで、全部、所定の位置につなぐ。
たまに風が強かったりすると5時過ぎくらいまで帰ってこないこともあるけれど、
餌入れをガンガン叩いて、「うぉううぉう」って呼びかけてると、ダッシュで戻ってくる。
牛を繋ぎながら、ちょっとレイキヒーリング。(乳の出が良くなるし、気持ちがリラックスするから、子牛をド突いたりしなくなる)
子牛を一頭ずつ出して、おっぱい吸わせて、ひきはがして、搾乳(これを今は4-5頭分やる)。
搾乳後、牝牛に餌をあげてから子牛と牝牛を一緒に放牧。
19時過ぎくらいに羊・山羊の群をベースキャンプの近くまで誘導。
草原でうたた寝しちゃって帰ってきてない子畜がいないかのチェック。
20時くらいまでに夕飯。
21時半頃に、子牛を柵に入れる。
暗くなる前に羊・山羊を家畜小屋に収容。
1日の仕事終了。
22時過ぎに就寝。
結構、やることはあるといえばあるのですが、毎日やらなくてもいい作業もあるので、マイペースでのんびりです。
今は羊・山羊の面倒を見てくれる契約遊牧民さんが不在なので、馬担当の牧民のラクチャーさんが羊・山羊・牛・馬の放牧管理をしてくれています。
だから、ラクチャーさんはちょっと大変。単身赴任(といっても家族は馬で30分くらいの定住集落にいる)なので、私がゲル周りの作業やご飯作りなどを担当しているのです。
子畜が増えると、乳搾りとか授乳や、柵や小屋に収容したり、探しに行ったりという作業が増えるのです。
都会にいると、インターネットなしの生活なんて考えられない!!
でも草原にいると、不思議と携帯電話が圏外でもインターネットに接続できなくても、困らないし、退屈しません。
(といいつつ、放牧中とか牛糞拾いの合間とかゲルの中でふらふらとか携帯圏内を探して、メールチェックだけはなんとか毎日するようにはしています)
毎日、同じような人たちとばっかり顔を突き合わせているわりに、世間話の話題もいろいろあるんですね。
とはいえ娯楽が少ないから、男の人たちは、バイクや馬であっちのゲルにふらふら、こっちのゲルにふらふらと訪れます。
女性は、そういうフラフラと暇つぶしにくるお客さんの対応をしながら、やっぱり暇つぶしをしてるんですね。
私が遊牧生活になじんじゃってるのが面白いのか、
やたらと近所のおじさんたちが遊びに来ます。
あとは都会や日本から持ってきてるお菓子も目当てなのかも?
お酒好きなわりに、モンゴル人男性って甘いものが好きな人が多い気がします。
草原生活のよさは何か?といえば、とにかく自由なこと。
誰もがマイペースで自分の役割をこなしていること。
青空がすこーんと広がってるし、夜は月齢が5日ぐらいになれば、月明かりだけで十分、歩くことができます。
十六夜以降は、今度は星空がすごくきれい。
今年の春は午後になるとやたらと風が強いのが困りものですが、まぁ、それも世間話のネタなのです。
放牧中にリラックスしている家畜を眺めるのも癒されるし、
牛の乳搾りをするときの温もりとか、シュッシュッとうどんみたいな太さで出てくる牛乳の音とかもすごくリラックスさせてくれます。
干し草の香りとか牛糞を燃やすときの匂いなども、なんかいい感じ。
耳も目も鼻も喉も体全体がリラーックスできるんですね。
身体も心ものびのびと拡がっていくのを実感できます。
作業的には、肉体労働だから、蓄積は疲労するので、ウランバートルに戻ってくると、どっと疲労困憊を感じるんだけど、そうはいっても、都会生活のデトックスにはもってこい!な時間の過ごし方です。
やることはいっぱいあるんだけど、頭の中を空っぽにできる。
ひとつひとつの作業が、なんか単調だけど、いろいろ試行錯誤や思索の余地があるから夢中になれる。
ずーっと草原生活ばっかりだと、あんまり物事を深く考えたりしなくてもいいや、みたいな癖がついてしまいそうなので、都会に帰ってきて、本を読みまくったり、ネット接続しまくったり、友達とおしゃべりしまくったりして、都会も満喫してるんですけどね。
今年は、都会生活者の人たち向けの「空っぽになれる時間」を提供するリトリートプログラムも企画しています。
2週間近く、8割ぐらいの生活時間を遊牧生活に注ぎ込んできたおかげで、この2日間くらい、やることが明確になってきました。
日本は明日からゴールデンウィークですね。
読者の皆様も素敵な「空っぽになれる時間」や「リフレッシュタイム」「家族サービスデー」をお過ごしくださいませ。
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おひさしぶりです。
4月は草原で朝から晩まで遊牧民生活という日が多くて、なかなか落ち着いてインターネット接続したりする時間がありませんでした。
遊牧月間という感じ。ブログの更新ができなかったり、せっかくのゴールデンウィークなのに、お客様向けのツアーサービス等の提供ができないのがジレンマでしたが、どっぷり草原生活で家畜とのふれあいに集中する日々は、自分をスッキリ、リフレッシュさせて、仕事モチベーションを上げるのには素晴らしい機会となりました。
そんな草原の日常生活をちょこっとご紹介。
毎日・毎晩、子羊や子ヤギが生まれています。
とはいえ、出産ピークは過ぎたようです。
羊が10頭前後、牛が2-3頭、馬が2-3頭が出産を控えています。
ここ数日、日中は気温が20℃を超える真夏日(モンゴルにとっては)です。
これじゃ、関東地方とあんまりかわらないなぁ。
今年はサマータイム導入のおかげで日本と時差もないし。
草原生活にインターネットを導入・・・という構想がなかなかうまくいかず。
スマホで3Gデータ接続といっても、今年の春営地の場所的な問題なのか、私のぼろスマホのせいなのかわからないのですが、せっかく記事を作っても、いざアップロードしてる途中でヘたれて完遂できないというジレンマ。
携帯電話とネットの接続環境の安定化はまだイマイチです。
固定できる強化アンテナを導入したら、ゲル周辺にWifi飛ばして皆でネット❤という予定なんだけど。
ただね、草原生活だと、ネット断ち、電磁波デトックスできちゃうという利点もありますね。のんびりとしたルーティーンな外作業にいそしむと、夜ぐっすり眠れます。
朝、6時半ごろ夜明けとともに目覚めて、まずは火を熾してお茶を沸かす。
7時半ごろから牛の乳搾りをする。子牛に十分お乳を吸わせてから、柵に入れて、母牛たちに餌を与える。
餌を食べ終えた頃を見計らって、放牧に出す。
搾りたてのお乳/または前日夕方のお乳を使って、ミルクティーにする。
ミルクティーが沸くまでの間に、羊・山羊を子畜とわけて、放牧に出す。
500mくらい追い立てて、放牧させて戻ってきた頃にミルクティー完成。
朝8時過ぎに皆でお茶をすすり朝食。
そのあと、家畜小屋の掃除。
ゲル周辺の牛糞を掃除して、乾燥場に持っていく。
半径2-3㎞くらいのところを歩き回って、燃料用の牛糞を拾い集める。
ゲルの中の掃除。埃っぽいから暇さえあれば拭き掃除。(床がなくて、大地そのままだから)
昼食の下ごしらえ。
ぼーっとのんびりする。
馬かバイクで羊・山羊の群の放牧位置を移動させる。
馬の群がどこにいるか確認しにいく。(しばしば、ここで、馬がいなーい!ということになって捜索活動が始まる。)
余力があれば、牛糞拾い行脚。
馬を探している遊牧民とか、暇つぶしの遊牧民とかがうちに遊びにくる。
ミルクティーをふるまう。
世間話。
13時か14時ごろ、昼食。
昼下がりのお昼寝とか、思索・ビジネス検討時間。
牛用の餌(フスマと野菜くずと煮出した後の出がらしのお茶を混ぜ混ぜしたもの)を作る。
15時くらいに子畜のいる雌の羊やヤギがベースキャンプに戻ってくる。
子畜との感動の再会。お乳を吸わせてから、ママについていけそうな子畜は、ママたちと一緒に放牧に出す。
夕飯の下ごしらえ。
16時半か17時くらいに牝牛たち戻ってくる。
子供より餌が気になるらしく、いつもゲルのドアを鼻づらノックで催促しにくる。
餌の取り合いが激しいママたちなので、とりあえず、搾乳優先ってことで、全部、所定の位置につなぐ。
たまに風が強かったりすると5時過ぎくらいまで帰ってこないこともあるけれど、
餌入れをガンガン叩いて、「うぉううぉう」って呼びかけてると、ダッシュで戻ってくる。
牛を繋ぎながら、ちょっとレイキヒーリング。(乳の出が良くなるし、気持ちがリラックスするから、子牛をド突いたりしなくなる)
子牛を一頭ずつ出して、おっぱい吸わせて、ひきはがして、搾乳(これを今は4-5頭分やる)。
搾乳後、牝牛に餌をあげてから子牛と牝牛を一緒に放牧。
19時過ぎくらいに羊・山羊の群をベースキャンプの近くまで誘導。
草原でうたた寝しちゃって帰ってきてない子畜がいないかのチェック。
20時くらいまでに夕飯。
21時半頃に、子牛を柵に入れる。
暗くなる前に羊・山羊を家畜小屋に収容。
1日の仕事終了。
22時過ぎに就寝。
結構、やることはあるといえばあるのですが、毎日やらなくてもいい作業もあるので、マイペースでのんびりです。
今は羊・山羊の面倒を見てくれる契約遊牧民さんが不在なので、馬担当の牧民のラクチャーさんが羊・山羊・牛・馬の放牧管理をしてくれています。
だから、ラクチャーさんはちょっと大変。単身赴任(といっても家族は馬で30分くらいの定住集落にいる)なので、私がゲル周りの作業やご飯作りなどを担当しているのです。
子畜が増えると、乳搾りとか授乳や、柵や小屋に収容したり、探しに行ったりという作業が増えるのです。
都会にいると、インターネットなしの生活なんて考えられない!!
でも草原にいると、不思議と携帯電話が圏外でもインターネットに接続できなくても、困らないし、退屈しません。
(といいつつ、放牧中とか牛糞拾いの合間とかゲルの中でふらふらとか携帯圏内を探して、メールチェックだけはなんとか毎日するようにはしています)
毎日、同じような人たちとばっかり顔を突き合わせているわりに、世間話の話題もいろいろあるんですね。
とはいえ娯楽が少ないから、男の人たちは、バイクや馬であっちのゲルにふらふら、こっちのゲルにふらふらと訪れます。
女性は、そういうフラフラと暇つぶしにくるお客さんの対応をしながら、やっぱり暇つぶしをしてるんですね。
私が遊牧生活になじんじゃってるのが面白いのか、
やたらと近所のおじさんたちが遊びに来ます。
あとは都会や日本から持ってきてるお菓子も目当てなのかも?
お酒好きなわりに、モンゴル人男性って甘いものが好きな人が多い気がします。
草原生活のよさは何か?といえば、とにかく自由なこと。
誰もがマイペースで自分の役割をこなしていること。
青空がすこーんと広がってるし、夜は月齢が5日ぐらいになれば、月明かりだけで十分、歩くことができます。
十六夜以降は、今度は星空がすごくきれい。
今年の春は午後になるとやたらと風が強いのが困りものですが、まぁ、それも世間話のネタなのです。
放牧中にリラックスしている家畜を眺めるのも癒されるし、
牛の乳搾りをするときの温もりとか、シュッシュッとうどんみたいな太さで出てくる牛乳の音とかもすごくリラックスさせてくれます。
干し草の香りとか牛糞を燃やすときの匂いなども、なんかいい感じ。
耳も目も鼻も喉も体全体がリラーックスできるんですね。
身体も心ものびのびと拡がっていくのを実感できます。
作業的には、肉体労働だから、蓄積は疲労するので、ウランバートルに戻ってくると、どっと疲労困憊を感じるんだけど、そうはいっても、都会生活のデトックスにはもってこい!な時間の過ごし方です。
やることはいっぱいあるんだけど、頭の中を空っぽにできる。
ひとつひとつの作業が、なんか単調だけど、いろいろ試行錯誤や思索の余地があるから夢中になれる。
ずーっと草原生活ばっかりだと、あんまり物事を深く考えたりしなくてもいいや、みたいな癖がついてしまいそうなので、都会に帰ってきて、本を読みまくったり、ネット接続しまくったり、友達とおしゃべりしまくったりして、都会も満喫してるんですけどね。
今年は、都会生活者の人たち向けの「空っぽになれる時間」を提供するリトリートプログラムも企画しています。
2週間近く、8割ぐらいの生活時間を遊牧生活に注ぎ込んできたおかげで、この2日間くらい、やることが明確になってきました。
日本は明日からゴールデンウィークですね。
読者の皆様も素敵な「空っぽになれる時間」や「リフレッシュタイム」「家族サービスデー」をお過ごしくださいませ。
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