モンゴルだるま@モンゴル語通訳・エコツーリズム普及仕掛け人兼業遊牧民です。
モンゴルの旅行シーズンのハイピークは過ぎ去り、只今、越冬準備に大わらわ、です。
遅ればせながら、というか、まあ、いつも通りなのですが今週中に夏営地から秋営地へのお引越しを完了させます。
今年の夏はバタバタとしていて、あまり乳製品も自分で作ってストックできなかったし、馬乳酒の出来もイマイチだったし、馬が1頭盗まれちゃったし、遊牧民としては、反省点が多い一夏でした。
私自身が3月頭から7月半ばまでずーっと忙しく、地方を転々とすることになってしまい、その間の人材育成とか、ツアーの準備・告知集客・実施ができなかったから、実質の私たちのツアーシーズンはわずか3週間だけでした。
とはいえ、この3週間が怒涛のようでした。
弊社としては初めての3ツアー同時オペレーションだったり、私が同行しないで仲間のモンゴル人日本語通訳ガイドにまかせて空港出迎え以外のモンゴル滞在期間中をアテンドしてもらったり。
かなり勇気のいるチャレンジでしたが、おおむね成功。
起業12年目にして、久々に「組織的運営」で乗り切った感満載でした。
夏の委託遊牧民さんの契約が8月30日だったのですが、ちょうどその時期、私が別のフィールドワークに出ていて、うまく引き継ぎ先を見つけられず、結局、ご厚意で9月30日までお願いしたりして。
10月8日に急きょ仔馬の焼印式をしたのですが、その時に一気に越冬体制が整いました。
モンゴルでは、何かが起きるときはいつも突然で、あっという間の出来事であれよあれよと物事が進んでいきます。
近くのツーリストキャンプの馬を預かっているドルノゴビの馬牧民さんが預かってやるよ、と言ってくれたので、馬2頭を報酬にお願いすることに。約8か月間の里子です。これでひとつ悩みの種だった馬の越冬地の問題解決。
そして、私が不在の時の馬の乳搾りや、乗馬ガイドを手伝ってくれてた、通称「レレレのおじさん」が、他に預かってる羊・山羊とともにうちの羊・山羊・牛を預かってくれることになりました。
越冬用の家畜小屋についてはまだ場所が決まっていないのですが、一応、候補となってる家畜小屋があるらしく、今年の冬はレンタルすることになりそうです。こちらは3軒共同利用となるので、レンタル用の負担も3軒で分担。1軒あたりが羊1頭ということになりそうです。
羊・山羊の数が急に増えたので、羊・山羊の囲いも大きくしなきゃいけなくなり、子牛も大きくなってきたので、柵を一回り大きく・高くしなければいけなくなったのを機に、秋営地に引っ越すことになりました。
これまでは風通しのよい水場の近くの小高い丘にいましたが、今度は、風がよけられる谷間で草と水が近くにあるところに引っ越します。
移動距離自体は15㎞くらい。
一応、家畜関連の施設(柵。囲い。馬つなぎ用の杭)と委託遊牧民「レレレのおじさん」のゲルの引っ越しは完了。
馬はこの夏、預け先から脱走して3週間かけてうちまで帰ってきちゃった首謀者とみられるクロミミちゃん、未調教のまま明け4歳を迎えちゃったL君、脱走グループに途中でくっついてきちゃった迷子の明け2歳の男の子「ジュチ」君の3頭を残し、30頭は送り出しました。
なので、今年の我が家の馬っこでの乗馬プログラムは基本的に春までお休みです。
日帰り乗馬については、テレルジなどの近所の乗馬ガイドの友人たちとコラボして開催することもできるとは思いますが・・・今は別ミッションを抱えちゃったのでしばしお休み。
秋営地への引っ越しはいつも最小限のものをもって引っ越します。
1年のうちで一番長く滞在することになるのが、越冬地なので、冬営地近くの草をできるだけキープしておくためのつなぎのような引っ越しです。
だから居住性よりもむしろ、家畜にとって栄養価の高い草がたくさんあるか、どうかが決め手。
そして、夏営地から冬営地へと移動するときのラインの中間地点あたりを選ぶのがポイントです。
とはいっても、まだわれわれはどこで越冬するか決まってないんだけど。
秋に重要なことは、家畜たちが厳しい冬と春を無事に乗り越えられるだけの体力と脂肪を蓄えさせること。
だから馬は極力走らせないし、羊・山羊・牛もできるだけ長い時間放牧して草を食べさせます。
日中の気温もかろうじてプラスだけれど、いつも一桁。
夜は水瓶に暑さ1-2㎝の氷が張ってしまうほど冷え込んでいます。
まだ根雪にはなっていないから、「秋」っぽいのだけれど、風の冷たさや空気の重さはどんどん冬っぽくなってきています。
今週末に一緒に家畜を越冬させるオーナー達で越冬候補地を見に行き、最終的な方針が決まる、らしいです。
私はうっかり安請け合いして日曜日の夜に約束を入れてしまい、身動き取れない状態になり、大ヒンシュク。
でも、引っ越しとか馬の売買は基本的には「男の仕事」なので、女の私があれこれ言わないほうがいいかなって思っておとなしくしております。
越冬用の家畜小屋をどれにするかが決まったら、本格的に冬の場所に引っ越す前に、ほやほや牛糞で家畜小屋の「目張り」をしたり、夏から秋にかけて、たっぷり太陽の光で消毒し乾燥させた、羊たちのコロコロ糞を乾燥させたものを寝床用に敷き詰めたりといった修繕作業や、越冬用の干し草を家畜小屋の屋根にのせたりといった作業に取り掛かります。
なんだかんだいって、秋も力仕事がいろいろあります。
星のきれいな季節になってきたけれど、ウランバートル市の夜はどんどん石炭スモッグで臭くなってきているので、冬の引っ越しの前に秋営地でしばし滞在したいなって思ってます。
モンゴルの旅行シーズンのハイピークは過ぎ去り、只今、越冬準備に大わらわ、です。
遅ればせながら、というか、まあ、いつも通りなのですが今週中に夏営地から秋営地へのお引越しを完了させます。
今年の夏はバタバタとしていて、あまり乳製品も自分で作ってストックできなかったし、馬乳酒の出来もイマイチだったし、馬が1頭盗まれちゃったし、遊牧民としては、反省点が多い一夏でした。
私自身が3月頭から7月半ばまでずーっと忙しく、地方を転々とすることになってしまい、その間の人材育成とか、ツアーの準備・告知集客・実施ができなかったから、実質の私たちのツアーシーズンはわずか3週間だけでした。
とはいえ、この3週間が怒涛のようでした。
弊社としては初めての3ツアー同時オペレーションだったり、私が同行しないで仲間のモンゴル人日本語通訳ガイドにまかせて空港出迎え以外のモンゴル滞在期間中をアテンドしてもらったり。
かなり勇気のいるチャレンジでしたが、おおむね成功。
起業12年目にして、久々に「組織的運営」で乗り切った感満載でした。
夏の委託遊牧民さんの契約が8月30日だったのですが、ちょうどその時期、私が別のフィールドワークに出ていて、うまく引き継ぎ先を見つけられず、結局、ご厚意で9月30日までお願いしたりして。
10月8日に急きょ仔馬の焼印式をしたのですが、その時に一気に越冬体制が整いました。
モンゴルでは、何かが起きるときはいつも突然で、あっという間の出来事であれよあれよと物事が進んでいきます。
近くのツーリストキャンプの馬を預かっているドルノゴビの馬牧民さんが預かってやるよ、と言ってくれたので、馬2頭を報酬にお願いすることに。約8か月間の里子です。これでひとつ悩みの種だった馬の越冬地の問題解決。
そして、私が不在の時の馬の乳搾りや、乗馬ガイドを手伝ってくれてた、通称「レレレのおじさん」が、他に預かってる羊・山羊とともにうちの羊・山羊・牛を預かってくれることになりました。
越冬用の家畜小屋についてはまだ場所が決まっていないのですが、一応、候補となってる家畜小屋があるらしく、今年の冬はレンタルすることになりそうです。こちらは3軒共同利用となるので、レンタル用の負担も3軒で分担。1軒あたりが羊1頭ということになりそうです。
羊・山羊の数が急に増えたので、羊・山羊の囲いも大きくしなきゃいけなくなり、子牛も大きくなってきたので、柵を一回り大きく・高くしなければいけなくなったのを機に、秋営地に引っ越すことになりました。
これまでは風通しのよい水場の近くの小高い丘にいましたが、今度は、風がよけられる谷間で草と水が近くにあるところに引っ越します。
移動距離自体は15㎞くらい。
一応、家畜関連の施設(柵。囲い。馬つなぎ用の杭)と委託遊牧民「レレレのおじさん」のゲルの引っ越しは完了。
馬はこの夏、預け先から脱走して3週間かけてうちまで帰ってきちゃった首謀者とみられるクロミミちゃん、未調教のまま明け4歳を迎えちゃったL君、脱走グループに途中でくっついてきちゃった迷子の明け2歳の男の子「ジュチ」君の3頭を残し、30頭は送り出しました。
なので、今年の我が家の馬っこでの乗馬プログラムは基本的に春までお休みです。
日帰り乗馬については、テレルジなどの近所の乗馬ガイドの友人たちとコラボして開催することもできるとは思いますが・・・今は別ミッションを抱えちゃったのでしばしお休み。
秋営地への引っ越しはいつも最小限のものをもって引っ越します。
1年のうちで一番長く滞在することになるのが、越冬地なので、冬営地近くの草をできるだけキープしておくためのつなぎのような引っ越しです。
だから居住性よりもむしろ、家畜にとって栄養価の高い草がたくさんあるか、どうかが決め手。
そして、夏営地から冬営地へと移動するときのラインの中間地点あたりを選ぶのがポイントです。
とはいっても、まだわれわれはどこで越冬するか決まってないんだけど。
秋に重要なことは、家畜たちが厳しい冬と春を無事に乗り越えられるだけの体力と脂肪を蓄えさせること。
だから馬は極力走らせないし、羊・山羊・牛もできるだけ長い時間放牧して草を食べさせます。
日中の気温もかろうじてプラスだけれど、いつも一桁。
夜は水瓶に暑さ1-2㎝の氷が張ってしまうほど冷え込んでいます。
まだ根雪にはなっていないから、「秋」っぽいのだけれど、風の冷たさや空気の重さはどんどん冬っぽくなってきています。
今週末に一緒に家畜を越冬させるオーナー達で越冬候補地を見に行き、最終的な方針が決まる、らしいです。
私はうっかり安請け合いして日曜日の夜に約束を入れてしまい、身動き取れない状態になり、大ヒンシュク。
でも、引っ越しとか馬の売買は基本的には「男の仕事」なので、女の私があれこれ言わないほうがいいかなって思っておとなしくしております。
越冬用の家畜小屋をどれにするかが決まったら、本格的に冬の場所に引っ越す前に、ほやほや牛糞で家畜小屋の「目張り」をしたり、夏から秋にかけて、たっぷり太陽の光で消毒し乾燥させた、羊たちのコロコロ糞を乾燥させたものを寝床用に敷き詰めたりといった修繕作業や、越冬用の干し草を家畜小屋の屋根にのせたりといった作業に取り掛かります。
なんだかんだいって、秋も力仕事がいろいろあります。
星のきれいな季節になってきたけれど、ウランバートル市の夜はどんどん石炭スモッグで臭くなってきているので、冬の引っ越しの前に秋営地でしばし滞在したいなって思ってます。