モンゴルだるま@モンゴル語通訳・エコツーリズム普及仕掛け人兼業遊牧民です。

先日、取材コーディネートをさせていただいた毎日放送の「知っとこ」(2014年8月16日土曜日放送)のオンエアDVDを受取りました。

一部、「あれ?説明、間違ってる!!」と気づき、あわてることもありましたが、生放送番組だから後の祭り。テロップとかナレーション内容などの中味確認などがなかったので、これはしょうがないわ。思い違いとか、番組の流れ的に「ざっくりいえば、まぁ、間違いではないか」ということでさらりと流してしまいましょう。

といいつつ、モンゴル、面白いなぁ・・・
いろいろ体験できるじゃん、と一視聴者目線でかなり楽しめました。

愛犬・ソートン(シェパード オス 12歳)とアサル(モンゴル犬 メス 生後6ヶ月)もなんか登場していたし。

そんなこんなで、来週2週間弱のツアーのアテンドをしたら、ハイシーズンのお仕事はひと段落。
そして、長いながーーーい冬を迎えます。
ツアービジネスは、半年余りの間の冬眠状態になります。

というわけで、この半年間の稼ぎで、次のシーズンまでの半年余りの資金繰りをして、なんとか乗り切らねばなりません。

「モンゴル大不況・トゥグルグ大暴落」が懸念された春・夏から一転、最近は、ガンガン、トゥグルグが強気です。

ふと気がつけば、円安がすんごいペースで進んでるんですね。
対米ドルだと、1日、1円ずつ安くなってるってどんだけ急ピッチ?
基本、モンゴル通貨ベースで精算している弊社、日本からのお客様は円払いのため、あんまり嬉しくない・・・。


モンゴル国内では・・・わーーーー。円ートゥグルグも円安傾向・・・ついに1円=16TG台に。
5月に控えめに暴落を見越して1円=17.5TGで計算していたのですが、あっという間に割り込んでしまいました。含み損が、すんごいことになっちゃった。

米ドルートゥグルグは・・・1800TG前後でもみ合い状態?でも支払関係はUS$1=1850TGで為替リスクを回避かあ。

外貨ベースじゃない庶民としては、ほっとしつつも、円建て精算でしかも、入金はまだまだ先の話・・・となると、かなり為替変動による損失は覚悟せねばならぬ。

車の修理やガレージづくり、家畜小屋づくり、人件費、越冬費用、ビザや会社登記の更新費用・・・とこれから収入はあまり見込めないけれど支出はどどーんと押し寄せてくるということで資金繰りのため、かなり節約モードでの暮らしが余儀なくされます。

期待するのは、家畜の肉買い取り値段が今よりはちょい上がってくれるであろうってこと。

今回は、羊・山羊の群の規模大幅縮小の方針なので、2年連続で出産しなかった個体は歯の状態を確認したうえで、現金に換えます。

仕事が、仕事が、というわりに、あまり仕事モードにも気持ちが切り替えられず(コンスタントな収入源検討になかなか頭が切り替わらない)、やってみようかな?って思いつくことは、なんか精神的な豊かさを求めることばかりで、どこにキャッシュポイントがあるのかよくわからん。

もくろみ通りの経費回収ができたら、それでよしとしたいところ。

景気の悪い話がいっぱいで、うちもそのあおりというか、支払回収ができるかどうか、支払時期が今度こそ約束通りになるかどうか、など懸念したほうがよいこともある。


だけど・・・せっかくライブストック=生きた株を持ち、衣食住はとりあえず事足りているわけだし、自由になる時間と食べたいものを食べることができる幸せを享受しているのだから、あんまりお金のことできりきり悩むことはないかな。

お金を増やそう!って思うと、資金繰りとか稼ぐとか儲けるとか、ものすごく頭と気を使わなきゃいけないし、自分の手ごたえがないところで、お金がどんどん入ってくる、とか、何か簡単なことをするだけで、月ン十万円手に入ります、とかっていう話とか、全然、「やってみよう」って興味がわかない。

ということは、今の状態は、自分的には「やることやって報酬をいただき、その報酬をやりくりして、自分のやりたいことをやって、事足りている」ということで幸せな状態なのだなぁ。

忙しすぎると疲れちゃうし、イライラしちゃうし、身内同士の人間関係も険悪になる。

そういうのはハッピーな状態ではないので、できる限り避けたい。

どこかの会社の下請け業者をやって生活をなんとか維持しているってわけでもないし。

借金抱えて毎月の支払が滞ったらどうしよう、という心配も抱えていない。
為替相場が円有利なうちに精算していただけていたら、うしし、だったかもしれないけれど、為替変動による損益って、いわゆる「濡れ手に粟」だから、ここで一喜一憂するのはやめておこう。

いくつかの商業銀行のトゥグルグベースの定期預金の利息率が引き上げられていて、ちょっと素敵な気もします。
でも、素敵な気がするだけで、銀行の預金利息が上がってきたってことは、ようやっと「トゥグルグの弱さ」や「インフレ」に対して銀行が対応しようかなって重い腰を上げた(ふりをした)だけのことです。

お金の価値ってどこで決まるのか?って起業してからずーーーっと考えてたのですが、最近は、「お金は使った時に価値が決まる。持ってるだけならただの数字・ただの紙きれ」だと思っております。

使ってナンボ、だからガンガン使おう、っていうわけではないのですが、ある意味、お金は他人や社会と自分の接点であるから、ケチになりすぎると、人付き合いが悪くなってしまうし、人付き合いが悪くなるとサービス業の私としては、ビジネスそのものが滞ってしまいます。

お金はないよりあったほうがいいけれど、欲しいものが欲しいときに買えればいい。
病気になったり、怪我をしたとき、自分が納得できる治療を受けたり、療養ができたりすればいい。
誰か困った人がいたとき、自分が生活の心配をせず相手のことだけ考えてえいやって用立てできるだけあればよい。
家族や家畜が無事に越冬するために必要な経費が賄えればいい。

そう考えると、生活コストが低い私は、外食を控える、タクシーを使わずバスか歩きにする、というだけで、生活不安がなくなります。

ほんとは、「支払っていただきたい」ときに「明朗会計」でお支払いただければ助かるけれど、そうではないお取引先が出てきてしまったときに、自分があたふたしないようにしておこう。

会社設立13年目を迎える経営者が言いだすことじゃないかもしれないけれど、今回、自業自得ではない取引先の事情で、資金が滞りそうになって、身をもって得た教訓です。

でもね・・・遊牧民さんやスタッフのみなさんに言わせると、
「あなたが金銭的に困窮して、にっちもさっちもいかなる状態がまったく想像できない。
 どうしようもなくなる前に、いつだって、仕事が入ってきてなんとかなっちゃってるんだもん。きっとこれからもそうだよ」とのこと。

そういわれてみればそうだよね。

お金に滞りそうになって、まわりに愚痴ったり、ブログに書いたりしていると、何かしらお仕事関係のお声掛け、いただけて、なんとかなっちゃってるものね。

スタッフの皆さまのご期待通り、冬の間、なにかいいお仕事に恵まれるといいなぁ・・・