モンゴルだるま@モンゴル語通訳・エコツアーオペレーター兼業遊牧民です。

8月16日(土)8時から放送予定の毎日放送(TBS系列)『知っとこ』-「世界の朝ごはん」というコーナーでモンゴル特集があります。
私、モンゴルだるまが取材のコーディネートをさせていただきました。
モンゴルが出て来るのは、いわゆる「9時マタギ」という8時57分ごろからの20分くらいではなかろうかと。



お盆休みでのんびりしている朝、もしよろしければご覧くださいませ。
うちの馬っこたちもちょっぴり出演してるかも?

さて、「1日乗馬プログラム」での3時間くらいで駆け足までできるようにしちゃうよ、という企画は、思いのほか、読者様やお友達、お客様の興味をひいたらしく、いろいろお問い合わせいただけたり、実際、催行できたりで嬉しいです。

いつもは5月くらいから始まるわが「モンゴルだるま牧場」のエコツアー企画、もろもろの事情で8月スタートになっちゃいましたが、これから、バンバン挽回していきますよ。

シーズン初回のプログラムでの反省と改善点を読者の皆様とシェアさせていただこうと思います。

うちの子たち、基本的に人が好きだし、走るのも好きなのですが・・・
7月末に「草原の我が家」のベースに帰ってきたばかりなので、ちょっぴり「お仕事モード」のギアチェンジがしづらいみたい。

というのも、私、基本的にどの子も大好きなんだけど、ついつい相性のよい「ちびくりちゃん」に気がつくと乗ってしまっているのです。

体重の重い私を乗せるのは、どの馬にとっても「えーーーー、やだなぁ」だと思うし、えこひいきはよくないってのも分かってるんだけど。

預け先も馬を自分で50頭以上も持っているバリバリ遊牧民さんなので、うちの馬にそんなに乗る必要もなく・・・全部の馬が乗られていたわけではなかったので、春・夏の乗り込みが足りない。
そのせいで馬も「走り足りない」らしく、ちょっと調子が出て来ると、がんがん行こうとしちゃったりして。

あるいは、遊牧作業で男の遊牧民がガンガン乗りすぎて、「いけいけGoGo」な走り屋に代わっている子もいること判明。

「走らせる」とか「走れ」とか「君が好きだよ」っていう気持ちを伝えようとしていても、馬に乗るのが初めての方の伝え方は、「いつものやり方と違う」から馬には伝わりづらいのです。
基本的なことはプログラムの中でお伝えしますが、これって感覚的なことなので、なかなか頭でわかってても、身体で反応するのは難しい。わかってしまえば「なーんだ、こんなことか」なんですけどね。

か弱くて体重が軽やかな女性が乗っていたりすると、「乗せてるの忘れてる?」って思ってしまうことがあります。
逆に「やーだー。動きたくなーい。おうちかえるーーーー」と駄々っ子のように踏ん張る輩もいて。

心のどこかに「どうして、前行ってくれないの?」とか「走るの怖い」とかっていう気持ちが潜んでいたり、焦りがあったりすると、そっちの潜在意識に馬も反応して、走らなくなってしまうし、「僕だっておうちに帰りたい」って自己主張を優先してしまいます。
こういう「馬の自己主張」をどうコントロールして、乗り手の意志を優先させるようにするのか?

これもまた、コツがあり、馬を通して、そのコツを覚えると、その後の社会人としての活動がやりやすくなったりするので、ぜひ獲得していただきたいんです。

先日の8月3日(日)のお客様たちも、全員、駆け足でさわやかに草原疾走!、自分の意志でスローダウン、スピードアップ、などコントロールできるようになっていただけたけれど、後半戦は、雨が降ってたり、お客様も疲れちゃって踏ん張りが利かない状態、でちょっぴり「いうこと聞かない馬っこに四苦八苦」する方もいらっしゃいました。

やはり心技体のバランスは大事ですね。

乗り手も筋肉痛や「おしりが痛い」(初心者は速歩の時に反動を抜く、膝のスプリングで衝撃吸収するというのが会得しづらくて、鞍におしりがパンパン当たっちゃうのです)とお疲れ気味になると、どうしても、スピードに乗りきれなくなるから、馬も「無理して走るのやめようよ」となってしまう。


とはいえ、本プログラムの目標である「走りたいときに駆け足を出して、一人+馬1頭で走らせる」というフィーリングは全員、感じていただけたし、ご満足いただけたとは思います。

馬に乗るほんとの楽しさは、こっから先が大事です。
1回乗れるようになったから、いつでも乗れる、というようになるには、時間や経験の積み重ねが必要です。

バランスキープができるようになるとか、馬の気持ちをくんであげられるようになるとか。
いうこと聞かない、気分が乗ってない馬を「その気にさせる」とか。
馬と自分の身体の動きのコントロール(制御と管理)ができるようになる、とか。

段階的にできるようになっていくこと、時間をかけないと成熟させられないこと、ありますね。

最初の一歩は、「馬が好き」って気持ちや「馬に乗るって楽しい」って気持ちを馬っこに伝えて、「僕も―!」って気持ちを引き出してもらうこと。

1日で乗れるようにすることはできるけれど、でも、できれば、2、3日続けて乗れるような滞在型のプログラムにご参加いただけると、より乗馬が「できちゃった」手ごたえがつかめると思います。

ご自分の住んでいらっしゃる地域の乗馬クラブなどに通うというやり方ももちろん、よいと思います。

モンゴルにご旅行でお越しの際に、馬に乗る、という場合は、せっかくだから、体験的にぐるり引き馬とか、ガイドの馬の後にとことこついていく馬に乗せてもらう、というだけでなく「自分で馬に乗ってるよ」という感動をぜひしていただきたいです。

今週末はぽっこり予定があいちゃったので、秋営地候補の下見や秋以降、家畜を預ける委託牧民探し、冬のベースキャンプの囲いづくりや家畜小屋づくり、ガレージづくりなどに取り組み始める予定です。

といいつつ、私自身はあんまりこういう作業では戦力になってないので、基本はツアーガイドをやってます。

8月26日以降は地方出張続きになるのと、今の夏営地から引っ越して、新天地に移り、拠点づくりをします。

でも8月20-21日以外は、いつでも日帰り・お泊りの乗馬プログラムを受け付けています。

1日/1泊2日=12,000円/人 (ウランバートル市内のご滞在先-草原の我が家往復送迎。モンゴル食文化体験=お食事提供・通訳ガイド・乗馬レンタル・乗馬ガイド・乗馬用装備レンタル・乗馬レッスンが料金に含まれます。今年からツアーオペレーター業務にもモンゴル国内のVAT付加価値税が10%課税されることになりました。当料金にはこの税金も含まれています。 モンゴル国への経済寄与10%以外に、売上の約20%を地元の方々の現金収入源とさせていただいています。)


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