モンゴルだるまです。
土日にちょっと無理して、遊牧体験プログラムのお客様を受け入れてみたのですが、そのために、越冬準備のスケジュールがガタガタに崩れてしまい、今、ちょっとスタッフ全員、パニック&疲労困憊状態になってしまいました。
受け入れそのものは、それほど大がかりなことはせず、普段通りの作業に加わっていただく形にして、ほんとは、馬の移動を終わらせてから、秋営地の撤収を予定していた分を、撤収を先にして馬の移動を後回しにしただけなんだけど・・・
これが、実は大失敗。
どか雪が降って、秋のベースキャンプ周辺の放牧地の草が全面的に雪の下に埋まってしまい、馬たちは、「こんなとこ、いられませんぜ」という感じで、勝手に移動をしてしまいます。
ちゃんと私たち、「世話する人」が近くで見回っていれば、馬たちもそれなりに落ち着いているのですが、冬営地に羊・山羊・牛を連れてバチカさん夫妻が引っ越してしまい、馬たちだけが取り残された状態で、しかも、馬から離れた途端にバチカさん的には、「もう馬は自分の手を離れたもの」的な感じでほったらかしになってしまっているから、馬たちもそういうこと、敏感に感じとっているのでしょう。
人間頼みにしてたら、「俺ら、死んじゃうよ」とか思ってるのかも。
毎回毎回、今、暫定的に預かってもらっている方が、拠点から20-30㎞、時には50㎞近く離れたところで見つけては、秋営地近くまで連れ帰ってきているのですが、これもそろそろ限界です。
馬たちを安全なところに送り届けることを最優先にしなければいけなかったのに、完全に私の判断ミスです。
実際、冬にお客様を受け入れるのは、今の体制では厳しいということがわかったのは、それはそれでよかったのかも。
手伝いにきてくれる、という外国人の方は何人かいらっしゃって、なんとか受け入れられないか、とか考えていたのですが、今回の1泊2日のプログラムの途中で「馬がいなくなった」とか、いろんなことがあり、皆、もう「冬にムリしないでもいいじゃないか」という感じになっております。
実際、私も、「確かに、今は自分たちの越冬体制を整えることに専念せねば、人間も家畜も無事ではすまないかもしれない」と痛感しました。
自分たちの生活環境が整い、家畜たちも落ち着くまでは、厳寒期は、誰にとっても凍傷とか凍死とか思わぬ怪我や事故、病気の危険がつきものであるという安全面の問題からも、居住スペースや石炭や薪などの燃料や食料の節約のためにも、ちょっとミニマム生活に専念することが私たちにとって、大切なことなのだということですね。
いずれにせよ、11月は後半から12月中旬にかけては通訳としてのウランバートルでの活動が中心になるし、そのあとは、日本での活動や休養を取るつもりなので、2013年は、もう一切、「外部からのお客様は受け付けない」と方針を決めてしまうのが正解、と思いました。
お手伝いしてくださる、というお話もいくつかまいこんできていて、なんとか調整つけられないかなぁ、とか検討してみようと思ったのですが、そもそも、私が今回、全然、乗り気になれず、お客様用のゲルを冬営地まで運ぶ予定もないので、これ以上、スタッフの負担を増やす必要もなかろう、と判断したわけです。
先週末、私が無理を言って、受け入れてみたものの、大失敗とは言わないまでも、なんとも手ごたえが悪い感じで、このままじゃダメだ、と思った次第。
今の体制では、冬は少人数しか受け入れられない以上、赤字にこそなれ、儲けどころか経費すらまかないきれないんだし、バチカさん達も自分たちの生活と家畜の世話で精いっぱいなのです。
そこで、志だけは高い外国の素人さんがきて「手伝います」と言われても、ちょっと困るよ、という気持ちになるのは仕方がないかなって。
モチベーションが上がらない状態では、エコツアーなんか全然うまくいくわけないし。
まだまだ越冬準備終わってないけれど、これは、身内とモンゴル人の友達に手伝ってもらうほうが遥かにうまく行くこともわかっているので、しょうがない。
正式にお申込みとかご予約金をいただいたとか、スケジュールや企画のご提案などをしていたわけではないから、こちらから、お断り、というのを個別にする必要もない段階なのですが、こういうことって早めに「11月以降はお客様の受け入れはしばし休業させていただきます」としておいたほうが(ってもう10月末になってるけど)、冬休みの計画も立てやすいってものですよね。
12月に行こうと思ってたのに、とか11月下旬から行くつもりだったのに、とか言われても、もう私、自分のスケジュール変えてまでなんとかしなくちゃ、っていうのはやめようと思いました。
自分本位になることも時には大切です。
自分の本業である通訳や翻訳などのお仕事に集中したいし、自分自身が遊牧修行をしなければいけない身の上であることや、スタッフも休養をとり、自分時間を持つことが今は大事なのです。
とりあえず、馬の処遇をなんとかしないことには、気もそぞろですね。
ひとつひとつ、問題をクリアにしながら、気持ちの整理もつけつつ、自分中心軸みたいなものをかっちり定めなおさねば。
そんなことを考え、ひとまず、ツアー業務と遊牧体験プログラム、ホームステイプログラムなどは冬眠状態に入ることにしました、というお話です。
こうやって冬眠させることで、私自身が在留邦人の方との時間を作れるし、自分自身の活動を膨らませるための時間も取れます。
一旦、日本から、あるいは外国からのお客様は受け入れない、と決めてしまったら、なんだかスッキリしちゃいました。
冬の収入どうしよう、とか、経費をまかないきれない、とか不安もあったけど、でも、受け入れることでのリスクや負担のほうがよっぽど精神的に圧迫する。
リセットしたほうがいい、モヤモヤやイライラを昇華させるためにも、自分時間が大事です。
家族サービスもしたいし。車の整備とかもあるし。
この冬は大学で教える、という仕事をキャンセルしたので、もうちょっと事業基盤の立て直しの時間も作れそう。
そうだ、自分時間だ。ひゃっほー。
というわけで、馬の移動とか越冬体制が整ったら、ちょっと自分のための時間を作って、来年のエコツアーのための基盤づくりとか戦略を練ることにします。
とはいえ、自分時間が作れたら、ブログも更新しようと思っていますので、引き続き、「モンゴルまるかじりをご愛読いただけたら幸いです。

にほんブログ村
土日にちょっと無理して、遊牧体験プログラムのお客様を受け入れてみたのですが、そのために、越冬準備のスケジュールがガタガタに崩れてしまい、今、ちょっとスタッフ全員、パニック&疲労困憊状態になってしまいました。
受け入れそのものは、それほど大がかりなことはせず、普段通りの作業に加わっていただく形にして、ほんとは、馬の移動を終わらせてから、秋営地の撤収を予定していた分を、撤収を先にして馬の移動を後回しにしただけなんだけど・・・
これが、実は大失敗。
どか雪が降って、秋のベースキャンプ周辺の放牧地の草が全面的に雪の下に埋まってしまい、馬たちは、「こんなとこ、いられませんぜ」という感じで、勝手に移動をしてしまいます。
ちゃんと私たち、「世話する人」が近くで見回っていれば、馬たちもそれなりに落ち着いているのですが、冬営地に羊・山羊・牛を連れてバチカさん夫妻が引っ越してしまい、馬たちだけが取り残された状態で、しかも、馬から離れた途端にバチカさん的には、「もう馬は自分の手を離れたもの」的な感じでほったらかしになってしまっているから、馬たちもそういうこと、敏感に感じとっているのでしょう。
人間頼みにしてたら、「俺ら、死んじゃうよ」とか思ってるのかも。
毎回毎回、今、暫定的に預かってもらっている方が、拠点から20-30㎞、時には50㎞近く離れたところで見つけては、秋営地近くまで連れ帰ってきているのですが、これもそろそろ限界です。
馬たちを安全なところに送り届けることを最優先にしなければいけなかったのに、完全に私の判断ミスです。
実際、冬にお客様を受け入れるのは、今の体制では厳しいということがわかったのは、それはそれでよかったのかも。
手伝いにきてくれる、という外国人の方は何人かいらっしゃって、なんとか受け入れられないか、とか考えていたのですが、今回の1泊2日のプログラムの途中で「馬がいなくなった」とか、いろんなことがあり、皆、もう「冬にムリしないでもいいじゃないか」という感じになっております。
実際、私も、「確かに、今は自分たちの越冬体制を整えることに専念せねば、人間も家畜も無事ではすまないかもしれない」と痛感しました。
自分たちの生活環境が整い、家畜たちも落ち着くまでは、厳寒期は、誰にとっても凍傷とか凍死とか思わぬ怪我や事故、病気の危険がつきものであるという安全面の問題からも、居住スペースや石炭や薪などの燃料や食料の節約のためにも、ちょっとミニマム生活に専念することが私たちにとって、大切なことなのだということですね。
いずれにせよ、11月は後半から12月中旬にかけては通訳としてのウランバートルでの活動が中心になるし、そのあとは、日本での活動や休養を取るつもりなので、2013年は、もう一切、「外部からのお客様は受け付けない」と方針を決めてしまうのが正解、と思いました。
お手伝いしてくださる、というお話もいくつかまいこんできていて、なんとか調整つけられないかなぁ、とか検討してみようと思ったのですが、そもそも、私が今回、全然、乗り気になれず、お客様用のゲルを冬営地まで運ぶ予定もないので、これ以上、スタッフの負担を増やす必要もなかろう、と判断したわけです。
先週末、私が無理を言って、受け入れてみたものの、大失敗とは言わないまでも、なんとも手ごたえが悪い感じで、このままじゃダメだ、と思った次第。
今の体制では、冬は少人数しか受け入れられない以上、赤字にこそなれ、儲けどころか経費すらまかないきれないんだし、バチカさん達も自分たちの生活と家畜の世話で精いっぱいなのです。
そこで、志だけは高い外国の素人さんがきて「手伝います」と言われても、ちょっと困るよ、という気持ちになるのは仕方がないかなって。
モチベーションが上がらない状態では、エコツアーなんか全然うまくいくわけないし。
まだまだ越冬準備終わってないけれど、これは、身内とモンゴル人の友達に手伝ってもらうほうが遥かにうまく行くこともわかっているので、しょうがない。
正式にお申込みとかご予約金をいただいたとか、スケジュールや企画のご提案などをしていたわけではないから、こちらから、お断り、というのを個別にする必要もない段階なのですが、こういうことって早めに「11月以降はお客様の受け入れはしばし休業させていただきます」としておいたほうが(ってもう10月末になってるけど)、冬休みの計画も立てやすいってものですよね。
12月に行こうと思ってたのに、とか11月下旬から行くつもりだったのに、とか言われても、もう私、自分のスケジュール変えてまでなんとかしなくちゃ、っていうのはやめようと思いました。
自分本位になることも時には大切です。
自分の本業である通訳や翻訳などのお仕事に集中したいし、自分自身が遊牧修行をしなければいけない身の上であることや、スタッフも休養をとり、自分時間を持つことが今は大事なのです。
とりあえず、馬の処遇をなんとかしないことには、気もそぞろですね。
ひとつひとつ、問題をクリアにしながら、気持ちの整理もつけつつ、自分中心軸みたいなものをかっちり定めなおさねば。
そんなことを考え、ひとまず、ツアー業務と遊牧体験プログラム、ホームステイプログラムなどは冬眠状態に入ることにしました、というお話です。
こうやって冬眠させることで、私自身が在留邦人の方との時間を作れるし、自分自身の活動を膨らませるための時間も取れます。
一旦、日本から、あるいは外国からのお客様は受け入れない、と決めてしまったら、なんだかスッキリしちゃいました。
冬の収入どうしよう、とか、経費をまかないきれない、とか不安もあったけど、でも、受け入れることでのリスクや負担のほうがよっぽど精神的に圧迫する。
リセットしたほうがいい、モヤモヤやイライラを昇華させるためにも、自分時間が大事です。
家族サービスもしたいし。車の整備とかもあるし。
この冬は大学で教える、という仕事をキャンセルしたので、もうちょっと事業基盤の立て直しの時間も作れそう。
そうだ、自分時間だ。ひゃっほー。
というわけで、馬の移動とか越冬体制が整ったら、ちょっと自分のための時間を作って、来年のエコツアーのための基盤づくりとか戦略を練ることにします。
とはいえ、自分時間が作れたら、ブログも更新しようと思っていますので、引き続き、「モンゴルまるかじりをご愛読いただけたら幸いです。

にほんブログ村