モンゴルだるま@モンゴル語通訳・よろずコーディネーター兼業遊牧民です。
ただいま越冬準備を粛々と進めております。

今日、ご紹介する馬は「ハシンホル (のろまの河原毛)」というちょっと癖のある馬です。
私が飼っている馬の中では、一番体高が低く、唯一、私が平地でも独りで乗れる子です。

新モンゴルまるかじり☆旅と暮らしの生情報☆-ハシンホル


名前:ハシンホル(暫定。彼にぴったり名前がまだ全然思い浮かびません)
毛色:たぶん、河原毛?
購入年:2012年
出身地:ボルガン県サイハンソム
年齢:10歳にはなってないと思うけど不明
性格:ちょっと剣呑で神経質なところがあります。
   容易に見知らぬ人を寄せ付けず、近寄るだけで威嚇します。
   うかつに近づいて噛みつかれたり、けられた遊牧民さんもいるので、おとなしそうでも油断できません。
   人を見る(差別する)ところがあり、騎乗するのが結構難しい馬です。(鐙をかけた途端、立ったり、馬の横に立つだけで噛みついたりすることがあります)

備考:

 基本的に歩みがゆっくりのんびりタイプで、性格も去年まではのんびりしていたはずなのですが、どうも今年のシーズンは、とても剣呑な感じでした。
 唯一、お客様を振り落したことがある馬です。(しかも、動く前。引き馬しようとしていたら、振り向いたら、静かにお客様が落馬していました。背が低いため、落ちても怪我する高さでもないのですが、いったい、どうやって落としているのか、誰もその瞬間の動きを(乗り手のお客様ですら、気がついたら落ちてた、みたいな感じ)目で確認できたことがありません。
 乗馬に慣れている人が乗れば、「お、こいつ、乗れる人だ」と本人(馬)が納得した途端、すごく指示に従順になるのですが、初めての人に対して、かなり反抗的というか剣呑な感じで、引き馬してても、先導者の馬のお尻にかみついたりとちょっかいを出すので、私は引き馬すらできなくなってしまいました。
 去年までは私の羊番のときのパートナーとして仲良くやっていただけに、なんでこんなになっちゃったのか・・・遊牧民の人ですら、「扱いづらい馬」と言っていて困っています。

 今まで、ツーリストや外国人など、「モンゴル乗馬に慣れていない人」を乗せたことがない、生粋の遊牧民育ちの馬なので、背中が敏感で、ツーリスト用の鞍が苦手なのかもしれないなぁ。

 乗れる人が乗れば、ちょこまかと操作性がとても軽いし、乗りやすいと思うのですが・・・

 ちょっと心のリハビリというか、人馴れしてもらうように冬の間によいコミュニケーションをとって、信頼関係というかパートナーシップを再構築しようと思います。

   
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