モンゴルだるま@モンゴル語通訳・エコツーリズム普及仕掛け人兼業遊牧民です。
今日、久々に「草原の我が家」に帰ってみました。
久々にぽかぽか陽気で風弱く快晴。
ドライバー兼「モンゴルだるま牧場マネージャー(自称)」のガナー君と委託遊牧民のバチカさんが、薪用の材木を倉庫からとりにいったり、種牡羊たちの引き取りにいっている間は、私がいつものように羊番です。
今日は久々に「ツォーホル君」で羊番。
先日、「なかなか乗せてもらえない」と記事に書いていたのですが、今日は、偶然かバチカさんの気まぐれか、彼が捕まってました。
今日は風もそよ風でぽかぽか陽気なため、ご近所さんもお引越しデーなところが多いらしく、普段は谷間を独り占め状態だったのに、あっちこっちで羊・山羊の群のニアミスがあり、パイロットよろしく、「あんた、どっち行く?」「私こっちにさばきまーす」みたいな感じで、群について誘導することが多かった。
秋営地は、すぐ裏が砂丘が続く、というロケーションで、あんまり草がないのかと思いきや!
沙漠に生えているハーブたちがいい感じにそよいでいます。イネ科の植物などはちょうど実が熟すころみたいで、山羊たちは、実がついている先っぽだけかじっています。
ツォーホル君は瀉血された後ろ足もまだ若干、悪いみたいで、ややぴょこたん。
あと前足がくじく感じになるのが気になったのですが、こちらは、蹄が乾燥でかなりボロボロ。
瀉血治療してから1か月、誰も乗っていなくて、この日がほんとに久々の「お仕事デー」。
捕まらないと、足先とか細かいボディチェックもしてもらえないからねー・・・
今度、ちゃんと蹄用のオイルとかつけてあげなきゃとか私は思うんだけど、遊牧民の皆さんは、「過保護にするとろくな馬にならない」とスーパードライ。
足って馬にとっては命だから、とても心配です。
とはいえ、ほんと、気持ちよくお仕事してくれる馬です。
今日は放牧中に、砂丘を超えて砂地にある湧水の小川で羊・山羊に水を飲ませてから、草地を変えて、4時ごろにベースキャンプまで戻す、というのがミッションだったのですが、砂丘の起伏がはげしく、しかも、窪地には、いろんな種類の牧草が点在しているため、群もバラバラになるし、食べるのに夢中でなかなか進んでくれないし・・・。完全に私は、羊・山羊にナメラレテいます。
ムキ-!!
でも、私が、てんでバラバラに散らばり、しかも崩れやすい崖のような砂丘の先っぽで群から離れて道草中のヤギの処遇に困っていたら、ツォーホル君が、鼻息荒く「アッシにまかせてくだせー、御嬢さん」みたいな感じになったので、「じゃ、よろしくねー」と思ったら、かろやかに、はぐれ雲みたいな羊やヤギたちに向かって速歩ダッシュ。駆け足になると群全体がパニックでばーって逃走モードになるので、速歩なんですね。でも速歩でも、チャタロウの駆け足よりは絶対速かった!
出遅れている子ヤギのお尻に鼻づらをつけて、「ふーっ」と息を吹きかけて、「とっととシャキシャキ歩かんかい!!」と威嚇します。
馬にとって、羊の放牧は「お仕事」の中でも、「結構、働きましたぜ」って充実感があるんじゃないかなー?
のんびりできるし、途中で道草食べる時間もあるし、たぶん、羊やヤギとも少しはコミュニケーションというか意思の疎通取れてる気がします。
ほんと、左の端がまとまって、定めた方向に向かって行進はじまった!となったら、すぐに踵を返して、右の端にむかっていって、「ぜんいーん、前に進め!」みたいな感じで指示を出しています。
砂丘の中は、人工物がほとんど全く見えないので、まるで「スターウォーズ」のロケ地にきたみたいな感じ。
小川まで水を飲ませにいくはずなのに、日蔭に吹き黙った先日の名残雪が美味しいのか、あっちこっちでシャクシャク、シャクシャクと雪を食べる音が聞こえてます。
ま、しょうがないかー、と私なんかはのんびりしよう思うけど、ツォーホル君は自分も水を飲みたいものだから、容赦なく、後ろから急き立てます。
馬だけだったら、15分もかからないであろう距離に、羊・山羊を連れて行くとまさかの往復2時間半もかかりました。
それにしても、意志の疎通が取れる馬って乗ってて楽しいなー。
どっちの意志かはわからないけれど、「あの草、食べるよね」って心の中で思ってると、絶対、パクって食べるし、気が合う馬は乗ってて全然疲れません。
たまに、久々の騎乗となると、馬のほうもハミがガチャガチャするのが嫌なのか、はたまた頭絡がうざいのか、背中が重いのが嫌なのか、、、やたら走りたがったり、頭をヘッドバンギングさせるめんどくさい子ちゃんもいるんですけどね。
ツォーホル君は安定しています。
それにしても、ちょっと合わない間に、葦毛らしい、白やグレーの毛が減って、なんか茶色っぽい毛が増えてきたんですけど、またヘアの色、変えちゃうんですか?
バチカさんは「もうこの足の不具合は治らない」とか言っていますが、それほど致命的でもないのですから、まだまだ大切にいたわって、乗らせていただきます。
最近はお仕事といっても、いわゆる「家業」なので、1人乗馬で、気が楽だったりして。
お客様がいるときには、なかなか自分の乗り方のチェックとかできないし。
10月いっぱいはこの暖かさが続くといいなぁ。。。と思ってましたが、明後日くらいからまた吹雪みたいです。

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今日、久々に「草原の我が家」に帰ってみました。
久々にぽかぽか陽気で風弱く快晴。
ドライバー兼「モンゴルだるま牧場マネージャー(自称)」のガナー君と委託遊牧民のバチカさんが、薪用の材木を倉庫からとりにいったり、種牡羊たちの引き取りにいっている間は、私がいつものように羊番です。
今日は久々に「ツォーホル君」で羊番。
先日、「なかなか乗せてもらえない」と記事に書いていたのですが、今日は、偶然かバチカさんの気まぐれか、彼が捕まってました。
今日は風もそよ風でぽかぽか陽気なため、ご近所さんもお引越しデーなところが多いらしく、普段は谷間を独り占め状態だったのに、あっちこっちで羊・山羊の群のニアミスがあり、パイロットよろしく、「あんた、どっち行く?」「私こっちにさばきまーす」みたいな感じで、群について誘導することが多かった。
秋営地は、すぐ裏が砂丘が続く、というロケーションで、あんまり草がないのかと思いきや!
沙漠に生えているハーブたちがいい感じにそよいでいます。イネ科の植物などはちょうど実が熟すころみたいで、山羊たちは、実がついている先っぽだけかじっています。
ツォーホル君は瀉血された後ろ足もまだ若干、悪いみたいで、ややぴょこたん。
あと前足がくじく感じになるのが気になったのですが、こちらは、蹄が乾燥でかなりボロボロ。
瀉血治療してから1か月、誰も乗っていなくて、この日がほんとに久々の「お仕事デー」。
捕まらないと、足先とか細かいボディチェックもしてもらえないからねー・・・
今度、ちゃんと蹄用のオイルとかつけてあげなきゃとか私は思うんだけど、遊牧民の皆さんは、「過保護にするとろくな馬にならない」とスーパードライ。
足って馬にとっては命だから、とても心配です。
とはいえ、ほんと、気持ちよくお仕事してくれる馬です。
今日は放牧中に、砂丘を超えて砂地にある湧水の小川で羊・山羊に水を飲ませてから、草地を変えて、4時ごろにベースキャンプまで戻す、というのがミッションだったのですが、砂丘の起伏がはげしく、しかも、窪地には、いろんな種類の牧草が点在しているため、群もバラバラになるし、食べるのに夢中でなかなか進んでくれないし・・・。完全に私は、羊・山羊にナメラレテいます。
ムキ-!!
でも、私が、てんでバラバラに散らばり、しかも崩れやすい崖のような砂丘の先っぽで群から離れて道草中のヤギの処遇に困っていたら、ツォーホル君が、鼻息荒く「アッシにまかせてくだせー、御嬢さん」みたいな感じになったので、「じゃ、よろしくねー」と思ったら、かろやかに、はぐれ雲みたいな羊やヤギたちに向かって速歩ダッシュ。駆け足になると群全体がパニックでばーって逃走モードになるので、速歩なんですね。でも速歩でも、チャタロウの駆け足よりは絶対速かった!
出遅れている子ヤギのお尻に鼻づらをつけて、「ふーっ」と息を吹きかけて、「とっととシャキシャキ歩かんかい!!」と威嚇します。
馬にとって、羊の放牧は「お仕事」の中でも、「結構、働きましたぜ」って充実感があるんじゃないかなー?
のんびりできるし、途中で道草食べる時間もあるし、たぶん、羊やヤギとも少しはコミュニケーションというか意思の疎通取れてる気がします。
ほんと、左の端がまとまって、定めた方向に向かって行進はじまった!となったら、すぐに踵を返して、右の端にむかっていって、「ぜんいーん、前に進め!」みたいな感じで指示を出しています。
砂丘の中は、人工物がほとんど全く見えないので、まるで「スターウォーズ」のロケ地にきたみたいな感じ。
小川まで水を飲ませにいくはずなのに、日蔭に吹き黙った先日の名残雪が美味しいのか、あっちこっちでシャクシャク、シャクシャクと雪を食べる音が聞こえてます。
ま、しょうがないかー、と私なんかはのんびりしよう思うけど、ツォーホル君は自分も水を飲みたいものだから、容赦なく、後ろから急き立てます。
馬だけだったら、15分もかからないであろう距離に、羊・山羊を連れて行くとまさかの往復2時間半もかかりました。
それにしても、意志の疎通が取れる馬って乗ってて楽しいなー。
どっちの意志かはわからないけれど、「あの草、食べるよね」って心の中で思ってると、絶対、パクって食べるし、気が合う馬は乗ってて全然疲れません。
たまに、久々の騎乗となると、馬のほうもハミがガチャガチャするのが嫌なのか、はたまた頭絡がうざいのか、背中が重いのが嫌なのか、、、やたら走りたがったり、頭をヘッドバンギングさせるめんどくさい子ちゃんもいるんですけどね。
ツォーホル君は安定しています。
それにしても、ちょっと合わない間に、葦毛らしい、白やグレーの毛が減って、なんか茶色っぽい毛が増えてきたんですけど、またヘアの色、変えちゃうんですか?
バチカさんは「もうこの足の不具合は治らない」とか言っていますが、それほど致命的でもないのですから、まだまだ大切にいたわって、乗らせていただきます。
最近はお仕事といっても、いわゆる「家業」なので、1人乗馬で、気が楽だったりして。
お客様がいるときには、なかなか自分の乗り方のチェックとかできないし。
10月いっぱいはこの暖かさが続くといいなぁ。。。と思ってましたが、明後日くらいからまた吹雪みたいです。

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