モンゴルだるま@モンゴル語通訳・エコツーリズム普及仕掛け人兼業遊牧民です。
ただいま越冬準備中で草原におります。
私はアウェイなオーナーなので、どこか別の村の遊牧民に預けるにせよ、地元で越冬させるにせよ「家畜税」を支払うことになります。
また、これが自分の馬ですよ、という所有権の主張を文書的に残しておかないと、盗まれたり、脱走しちゃったりしたとき、取り戻すのがなかなか難しいという年がら年中放牧中、というモンゴルならではの悩みもあるので、馬リストを作っております。
今日は、私の超お気に入りの「ビッデル」を紹介します。
去年は、もうこの馬にぞっこん!という感じで、常に馬に乗るときはこの子!という感じでした。
ビッデルというのは、彼の肩のあたりにある痣のような紋様のことです。
なぜか左右対称に出るのですが、モンゴル馬でこういう毛色の馬にはよく出るみたいです。
野生馬「タヒ」にもたまにビッデル紋様がある子もいるみたいで、遺伝的系統のひとつみたいです。
名前;ビッデルテイホンゴル(日本語名はたまにビビリーとかブログでは書いてます)
年齢;8歳 去勢馬
毛色:河原毛
モンゴル語だとホンゴル・体の色がクリーム色とか生成りっぽい感じからちょっとライトブラウンとホワイトブラウンって言われるような色で、鬣の色が茶色から白に近い色がホンゴルと呼ばれます。ちなみに、モンゴル語で「愛おしい人」のことも「ホンゴル」って呼びかけたりするのです。スィートな色でしょ?
購入年:2011年
性格:おとなしい、、、と思いきや、結構、モンゴル人に言わせると難しい奴だそうです。
レジ袋とか、ゴミ袋、何か人工物が風に舞ったり、鳥やネズミが足元で飛び出して来たりすると、反射的に、すごい横っ飛びをします。
元競走馬だったらしく、ナーダム競馬で出走馬たちが集合する前とか気合入れしていると「俺もイクっす」っと鼻息が荒くなり、応援並走しているはずが、レースの先頭にいって、審判に叱られたりとかする負けん気が強いところもあります。
ビビリーな臆病なところと競走馬としての負けん気を併せ持っています。
備考:横っ飛びがスゴイのと、今年の春にモンゴル人のお客様を乗せたところ、なんかすごい無茶な大疾走をやらかされて元競走馬の血が目覚めてしまったのか、ちょっとの駆け足がすぐに襲歩になってしまい、遊牧民のバチカさんですら、ハミがかかっちゃった状態でばーっと持っていかれたことがありました。今年はひたすら風が吹きまくっていたため、お客様をご案内するトレキングの場では、ビビリーの出番はなし。
放牧時にバチカさんや実習生のバスカが乗るだけで・・・
馬つなぎ場で私が「ちびくり」ちゃんをあやしてたりすると、やきもち焼いてるのか、ちびくりちゃんをさりげなく蹴ったり、私にぐいぐい頭を押し付けてきて「撫でれ、撫でれ」と甘えてくるところがかなり可愛いです。
でも、ちょっとしたことでも、とにかくすごくパニクって、そのパニックが周囲の馬にまで伝染するため、バチカさんはちょっと嫌いみたい。
繋ぎ場につないでいても、さらに足枷して、暴れないようにされているのを見ると、とってもかわいそうなのですが、変にパニックになって、足でも怪我されたらもっとかわいそうなことになるので、仕方ないか。
ビッデルのおかげで、私も足かせ(チュドゥル)の着脱法を習得しました。
去年はずっと私が乗っていたため、皆が驚くくらい、おとなしく従順で、ビビり横跳びも少なくなっていたのですが、やっぱり、離れていたり、モンゴル人男子の精悍な乗り方で乗られていると、ちょっと性格とか走る癖も変わっちゃうのかな・・・
風さえなければ、安心してとても楽しく乗れる馬なのですが、安全第一な乗馬プログラムのため、やっぱり乗るのは私かスタッフってことになりそうです。
あ、引き馬なら、全然安心です。
指示に対してとっても忠実で、前足の踏み位置さえも、私が想定しているところの2㎝以内ぐらいの誤差で並足、速歩、駆け足をしてくれるので、「以心伝心」を実感できる、すごく乗りやすい馬なんですよ。
足がとっても速いので、馬の群を捕まえるときや、火急の用事(羊の群れが他の群とがっちゃんこになりそう、とか)のときにすごく大活躍します。

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ただいま越冬準備中で草原におります。
私はアウェイなオーナーなので、どこか別の村の遊牧民に預けるにせよ、地元で越冬させるにせよ「家畜税」を支払うことになります。
また、これが自分の馬ですよ、という所有権の主張を文書的に残しておかないと、盗まれたり、脱走しちゃったりしたとき、取り戻すのがなかなか難しいという年がら年中放牧中、というモンゴルならではの悩みもあるので、馬リストを作っております。
今日は、私の超お気に入りの「ビッデル」を紹介します。
去年は、もうこの馬にぞっこん!という感じで、常に馬に乗るときはこの子!という感じでした。
ビッデルというのは、彼の肩のあたりにある痣のような紋様のことです。
なぜか左右対称に出るのですが、モンゴル馬でこういう毛色の馬にはよく出るみたいです。
野生馬「タヒ」にもたまにビッデル紋様がある子もいるみたいで、遺伝的系統のひとつみたいです。
名前;ビッデルテイホンゴル(日本語名はたまにビビリーとかブログでは書いてます)
年齢;8歳 去勢馬
毛色:河原毛
モンゴル語だとホンゴル・体の色がクリーム色とか生成りっぽい感じからちょっとライトブラウンとホワイトブラウンって言われるような色で、鬣の色が茶色から白に近い色がホンゴルと呼ばれます。ちなみに、モンゴル語で「愛おしい人」のことも「ホンゴル」って呼びかけたりするのです。スィートな色でしょ?
購入年:2011年
性格:おとなしい、、、と思いきや、結構、モンゴル人に言わせると難しい奴だそうです。
レジ袋とか、ゴミ袋、何か人工物が風に舞ったり、鳥やネズミが足元で飛び出して来たりすると、反射的に、すごい横っ飛びをします。
元競走馬だったらしく、ナーダム競馬で出走馬たちが集合する前とか気合入れしていると「俺もイクっす」っと鼻息が荒くなり、応援並走しているはずが、レースの先頭にいって、審判に叱られたりとかする負けん気が強いところもあります。
ビビリーな臆病なところと競走馬としての負けん気を併せ持っています。
備考:横っ飛びがスゴイのと、今年の春にモンゴル人のお客様を乗せたところ、なんかすごい無茶な大疾走をやらかされて元競走馬の血が目覚めてしまったのか、ちょっとの駆け足がすぐに襲歩になってしまい、遊牧民のバチカさんですら、ハミがかかっちゃった状態でばーっと持っていかれたことがありました。今年はひたすら風が吹きまくっていたため、お客様をご案内するトレキングの場では、ビビリーの出番はなし。
放牧時にバチカさんや実習生のバスカが乗るだけで・・・
馬つなぎ場で私が「ちびくり」ちゃんをあやしてたりすると、やきもち焼いてるのか、ちびくりちゃんをさりげなく蹴ったり、私にぐいぐい頭を押し付けてきて「撫でれ、撫でれ」と甘えてくるところがかなり可愛いです。
でも、ちょっとしたことでも、とにかくすごくパニクって、そのパニックが周囲の馬にまで伝染するため、バチカさんはちょっと嫌いみたい。
繋ぎ場につないでいても、さらに足枷して、暴れないようにされているのを見ると、とってもかわいそうなのですが、変にパニックになって、足でも怪我されたらもっとかわいそうなことになるので、仕方ないか。
ビッデルのおかげで、私も足かせ(チュドゥル)の着脱法を習得しました。
去年はずっと私が乗っていたため、皆が驚くくらい、おとなしく従順で、ビビり横跳びも少なくなっていたのですが、やっぱり、離れていたり、モンゴル人男子の精悍な乗り方で乗られていると、ちょっと性格とか走る癖も変わっちゃうのかな・・・
風さえなければ、安心してとても楽しく乗れる馬なのですが、安全第一な乗馬プログラムのため、やっぱり乗るのは私かスタッフってことになりそうです。
あ、引き馬なら、全然安心です。
指示に対してとっても忠実で、前足の踏み位置さえも、私が想定しているところの2㎝以内ぐらいの誤差で並足、速歩、駆け足をしてくれるので、「以心伝心」を実感できる、すごく乗りやすい馬なんですよ。
足がとっても速いので、馬の群を捕まえるときや、火急の用事(羊の群れが他の群とがっちゃんこになりそう、とか)のときにすごく大活躍します。

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