
私は親子丼派!
モンゴルでも、「丼もの」は日本っぽい料理として人気メニューです。ウランバートル市内にも「丼もの」を出す日本食系レストラン、多いですね。
選択肢の中で一番好きなのは親子丼なのですが、これは自分のうちで作る場合か、日本に帰った時に食べるっていうシチュエーション限定です。
モンゴルでは卵を生・半熟で出すのは「やばい=危ない」というのが常識だから、親子丼でもカツ丼でも、卵がガッチガチにかたくてすごい残念な感じなんですよね。
以前、卵からサルモネラ菌で中毒を起こして死亡者が出ちゃった事件があったことがあったり、そもそも品質管理怪しげで、「この卵、いつの?」と聞くと売り子さんは100%「今日、来たよ」とこたえるけど、ほんとかどうか、全く信用ならないのです。
そういう意味では、ウランバートルで頼む安全パイは、天丼でしょうね。
牛丼もあるのですが、なんか、牛丼「ぽい」だけで、吉野家さんや松屋さん、ランプ亭などでお世話になってたような、「早い・安い・うまい」の三拍子がそろった牛丼をウランバートルで食べたことがありません。なんかしょっぱかったり、肉が硬かったり、つゆとごはんのバランスが悪かったりするんですよね。
その点、ウランバートルで天丼を出すお店って、それなりにちゃんと天ぷらを揚げられるところに限定されているし、そういうお店は大抵「築地直輸入」とかそれなりに品質管理された素材を使っているし、しっかりあげてくれてるから、安心です。
なんか「自分へのご褒美」って感じですしね。
そのなかで、あえて、親子丼が好きなのは、高校の家庭科実習で作ったことがあるので、自分でも手順がわりと自信をもってつくれるメニューだから。
卵も市場のばら売りとかで自分で触って選べば、生卵でも危なくない・・・と思う。(でもサルモネラ菌、普通、肉眼じゃ見えないから、ある意味気合ですよね)
以前、「旅人カフェ・アンド」っていうお店をやっていたのですが、結局、メニューとしては没になったけど、「親子丼用鍋」持ってるんですよ。蓋付きで。
簡単なのに、なんか「料理してる!」って感じになるから、親子丼ってお手軽でお家メニューとしてはおススメです。
三つ葉がないのが残念なんだけど。
自分で栽培すればいいのかもしれないけれど、夏は植物を育てられるほど家にいないから、断念。
親子丼の理想形としては、赤坂にある「愛宕」というお店。
テレビ番組制作会社に勤めていた時、TBSにビデオテープの納品などでおつかいにいったあととかに、ちょっと自分の自由時間がとれるから、夕食として「1人飯」をするのですが、この鳥料理専門店の親子丼が超美味しいのです。
ふわっふわにまろやかな卵がプリっぷりの鶏肉を包みこみ、繊維がじゃましない薄切りの玉ねぎにもしっかり出しがしみこんでいて、ご飯との相性も分量的なバランスも完璧なのです。
赤坂・赤坂見附付近の外食産業って入れ替わりが激しいから、老舗といえど、今もあるのかわかんないけれど・・・
もう10年以上たっても、親子丼の理想形は愛宕の親子丼です。
単純な素材を丁寧に扱うことで、広がりと優しさのある、いいメニューになる。
これって素敵でしょ?

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