モンゴルだるま@モンゴル語通訳・エコツーリズム普及仕掛け人・よろずコーディネーター兼業遊牧民です。

今日は、ようやく冬営地に関して、暫定的ではありますが、コンセンサスをとりまして・・・
とりあえず倉庫用ゲルを冬営地のほうに建ててきました。
といっても例によって、私は羊・山羊の放牧(+さらに今日は牛も増えてた)だったから行ってないんだけど。

冬営地へのお引越しは、この地域一帯の種牡羊・山羊を預かっている遊牧民さんからのリクエストで、預かっている種牡家畜をオーナーさんのところに返し終わってからということになりました。

なので、11月1日以降に次の引っ越しです。
といいつつ、もうあと2週間あまりで次のところにお引越しなんですね。

今日は、日中は風が冷たかったけど、わりとお日様も出ていたし、よい草地があったので羊・山羊たちもおちついてがっついてくれたから楽ちんといえば楽ちんだったんだけど。

でも、今日は、牛たちが子牛も牝牛も一緒くたに放牧されていたそうで、牛の群がてんでばらばら。
山の上のほうに行ってしまっていたので、下ろしにいくのが結構大変でした。

あっちいって、こっちいって、で結構、乗馬三昧。
羊・山羊の放牧は今の時期は、ひとつところでわりとジックリのんびりがっついてもらうことが大事なのです。といっても、もうこれ以上、草丈は伸びないので、全部を使いきる前にじわじわと放牧のセンターポイントをずらしていきます。
この作業は基本、いったりきたりの蛇行を繰り返す並足でのーんびりやります。

適当に扇状に群が広がったら、馬と一緒に小高い丘にいき、下馬して、馬にも草を食べさせ、羊番はごろりとのんびりモードになるのです。
これが結構気持ちよい。

ちょっとイライラすることもあって、血圧あがってクラックラだったのですが、馬のバリバリむしゃむしゃ草をはむ音と風が流れる音、風車の音(今日は、なんと再生可能エネルギーの韓国ODAの実験サイトだった柵の中で放牧してたので、大きな風力発電用の風車があるのです)だけしか音がしない、静かな世界で、流れる雲を眺めていると、自然と心が落ち着いてくるのでした。

なーんにも考えず、ただただ生きるために草を食い続ける家畜たち。
生きるって意外とシンプルかもねー、なんて。

でも夕方になって、暗雲たれ込め、風も本気で冷え込んできたので、黒い雲の隙間からこぼれる黄金色に輝く日の光に感動しながらも、あわてて、牛や羊・山羊たちをまとめておうちの近くまで誘導です。

いわゆる「大人の人=放牧作業ができる人」がいない、ひとりぼっちの放牧だったから、結構、あわてたー。

今日乗った馬は実は、私とは初顔合わせだったのですが、すごく呼吸があって、気持ちよかったです。

実に、たっぷり5時間半の乗馬。いやー、楽しかった楽しかった。

と、自分の乗馬欲はたっぷり満たされ、かつ明日は全面的に雨雪模様とのことだったので、残念だけど、明日の乗馬プログラムは中止にしました。

こうやって、氷雨が降るたびに、冬が近づいてくるんですね。

日本はまだまだ真夏日的に暑いらしいのですが、なんだかうらやましいような、涼しいほうが頭スッキリできるような・・・
地球って広いですね。

とりあえず、のんびりした放牧ができるのは11月になるまでですが、たぶん、馬の大移動はなし、になりそうな雰囲気なので、もし気が向いたらお声掛けください。

基本的に、今月は遊牧民モードで暮らしています。


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