モンゴルの環境保護団体「ガルウンデステン(炎の民族)」が今日から始まった臨時国家での通称・「長ったらしい名前の法律」(鉱山開発などに関わる水源や土壌・草地などを守るための環境保全と現状回復のための法律なんだけどとっても長い名前なので、こう呼ばれる)の改正要求のためのデモ集会を開催しました。
その際、どうも過激な参加者が国会議事堂前のチンギスハーン広場にて、空に向けて発砲、警官隊ともみあいになり9名が拘束されたとのこと。
その際、「自然環境グリーン開発省とセントラルタワー内に爆弾を仕掛けた」との通報があり、厳戒態勢に突入・・・との記事。
元記事はモンゴル語「olloo.mn」БОНХЯ болон "Централ Таур"-т тавьсан бөмбөгийг олж илрүүлжээ「自然環境グリーン開発省と「セントラルタワー」に仕掛けられた爆弾発見」←この見出しは完全にひっかけ。通報があって、SWATと非常事態対策庁(いわゆる日本の消防隊の精鋭部隊みたいな人たち)とモンゴル諜報部の専門家が調査中という段階で、抗議運動が過激化していて、機動隊も出動、ぐらいの話。
Бөмбөг тавьсан эсэхийг тодруулахаар шалгаж байна 「爆弾が仕掛けられたかどうかの事実確認中」
うちのオフィスは国会議事堂裏にあるのですが、本日は完全に自宅ヒキコモリ状態だったため、私自身は無事ですが、オフィスの様子を見に行き、駐車場代金の支払いにいったガナー君によると、自然環境省(これまた私たちには結構、ゆかりのある仕事先のひとつ)周辺も警官隊が配備され、かなり緊迫したムードだったそうです。
その後、実際に爆弾が見つかったというのですが、体制側のマッチポンプじゃないか、それもまた心配。
鉱山開発による自然破壊は遊牧民や周辺住民の生活圏を脅かす、それこそ死活問題ゆえ、ガルウンデステン側も、文字通り、命懸けになっちゃってるため、エスカレートすると、暴走状態になっちゃうので、とっても心配です。
本来は、生まれ故郷の原自然を愛する、ほんとに純朴で誇り高き遊牧民な人たちなのですが、やはり、その純粋さと熱い血潮ゆえ、目の前で「鉱山開発」や「経済発展」という名目で母なる大地が蹂躙されていることに耐えられないんです。
悪意というのではなく、正義感ゆえの暴走。
罪びととして批判するのではなく、どうして、彼らがここまで追い詰められちゃったのか?
そういうことも考えてあげてほしいのです。
銃の発砲については、以前、セレンゲ県での金鉱山開発現場でも行われ、その時も「我々の命懸けの本気を見せないと、金の亡者はわからないんだ」ととても強い意志のもと、だったため、「この人たちは理屈では説得できないし、お金とか別の生活保障とかじゃ譲歩させることはムリ。かけがえのない自然を守るっていうのは、ある意味、こういうことなのかもしれぬ」と自分の生ぬるさに打ちひしがれたこともありました。
ハンストとか声なき抗議とかじゃ、自然への蹂躙は止められない、それは事実であると思います。
私自身、家畜を飼い、草や水や空気、そして広々とした大地がどれほどかけがえのない財産であるか、遊牧民にとっての生命線であるかがわかるだけに、彼らを責めることはできません。
でも単純に経済的な思考回路をもつ、都市型生活や資本主義的経済活動にどっぷりつかっている人たちにとっては、「許しがたい野蛮な行為」ってことになってしまうんだろうな・・・
いずれにせよ、ウランバートル市はちょっと緊張状態・厳戒態勢になってしまうかもしれません。
できることならば、誰も傷つかず、武力手段に訴えることなく、モンゴル人が本来持っている「自然への敬意」や「助け合い・思いやり」で問題解決できるように、かけがえのない自然を、金のために破壊しない理性をもった話し合いで解決してもらいたいんだけど・・・
辛いです。

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その際、どうも過激な参加者が国会議事堂前のチンギスハーン広場にて、空に向けて発砲、警官隊ともみあいになり9名が拘束されたとのこと。
その際、「自然環境グリーン開発省とセントラルタワー内に爆弾を仕掛けた」との通報があり、厳戒態勢に突入・・・との記事。
元記事はモンゴル語「olloo.mn」БОНХЯ болон "Централ Таур"-т тавьсан бөмбөгийг олж илрүүлжээ「自然環境グリーン開発省と「セントラルタワー」に仕掛けられた爆弾発見」←この見出しは完全にひっかけ。通報があって、SWATと非常事態対策庁(いわゆる日本の消防隊の精鋭部隊みたいな人たち)とモンゴル諜報部の専門家が調査中という段階で、抗議運動が過激化していて、機動隊も出動、ぐらいの話。
Бөмбөг тавьсан эсэхийг тодруулахаар шалгаж байна 「爆弾が仕掛けられたかどうかの事実確認中」
うちのオフィスは国会議事堂裏にあるのですが、本日は完全に自宅ヒキコモリ状態だったため、私自身は無事ですが、オフィスの様子を見に行き、駐車場代金の支払いにいったガナー君によると、自然環境省(これまた私たちには結構、ゆかりのある仕事先のひとつ)周辺も警官隊が配備され、かなり緊迫したムードだったそうです。
その後、実際に爆弾が見つかったというのですが、体制側のマッチポンプじゃないか、それもまた心配。
鉱山開発による自然破壊は遊牧民や周辺住民の生活圏を脅かす、それこそ死活問題ゆえ、ガルウンデステン側も、文字通り、命懸けになっちゃってるため、エスカレートすると、暴走状態になっちゃうので、とっても心配です。
本来は、生まれ故郷の原自然を愛する、ほんとに純朴で誇り高き遊牧民な人たちなのですが、やはり、その純粋さと熱い血潮ゆえ、目の前で「鉱山開発」や「経済発展」という名目で母なる大地が蹂躙されていることに耐えられないんです。
悪意というのではなく、正義感ゆえの暴走。
罪びととして批判するのではなく、どうして、彼らがここまで追い詰められちゃったのか?
そういうことも考えてあげてほしいのです。
銃の発砲については、以前、セレンゲ県での金鉱山開発現場でも行われ、その時も「我々の命懸けの本気を見せないと、金の亡者はわからないんだ」ととても強い意志のもと、だったため、「この人たちは理屈では説得できないし、お金とか別の生活保障とかじゃ譲歩させることはムリ。かけがえのない自然を守るっていうのは、ある意味、こういうことなのかもしれぬ」と自分の生ぬるさに打ちひしがれたこともありました。
ハンストとか声なき抗議とかじゃ、自然への蹂躙は止められない、それは事実であると思います。
私自身、家畜を飼い、草や水や空気、そして広々とした大地がどれほどかけがえのない財産であるか、遊牧民にとっての生命線であるかがわかるだけに、彼らを責めることはできません。
でも単純に経済的な思考回路をもつ、都市型生活や資本主義的経済活動にどっぷりつかっている人たちにとっては、「許しがたい野蛮な行為」ってことになってしまうんだろうな・・・
いずれにせよ、ウランバートル市はちょっと緊張状態・厳戒態勢になってしまうかもしれません。
できることならば、誰も傷つかず、武力手段に訴えることなく、モンゴル人が本来持っている「自然への敬意」や「助け合い・思いやり」で問題解決できるように、かけがえのない自然を、金のために破壊しない理性をもった話し合いで解決してもらいたいんだけど・・・
辛いです。

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